「TVチャンピョン第17回ケーキ職人戦決勝戦」レポート

2002年11月6日TVチャンピョン「第17回ケーキ職人決勝戦」(2002.12.19放送)の一般審査員として参加してきました。
念願のケーキ職人の審査員〜思い出すだに幸せな一時でした。

去年のパン職人戦と同様その模様を記憶をもとに一気に書いたものに放送を見て加筆修正しました。



事のはじまりは10/25日。母も私も留守の日の夕方、電話が母宛にかかってきたそうです。
電話の内容を聞いて、その日は母が遅かったので控えてあった番号に私が連絡。
んが、担当者は出かけてていなかった・・・翌日再度電話をかけ、11/5(火)高田馬場 16:00〜の
予定で親子の審査員を募集していると聞きました。
ええ、速攻で承諾しましたとも。

31日(木)に詳細案内の電話とFAXを貰いました。

   〜48時間決勝巨大クリスマスケーキ勝負〜 最終審査

  場所 : 東京製菓学校 高田馬場
  服装 : お出かけする格好(カジュアルすぎない程度)
        コート持参 
       ※室内が低温設定されている為コート持参でお願いします。
  参加条件 : 18歳以上の親子

48時間って何?
お出かけする格好って? クリスマスパーティのイメージを出したいのかしらん?
ケーキを冷やすため室温低いのかしら?

いろいろ想像が膨らみます。



そして当日2002年11月5日
集合時間は16:00。FAXには10分前に会場お越し下さいとありました。
どうせ前の作業が押しているだろうなと、ぎりぎりの時間に行きました。
東京製菓学校の前に10人弱の人が。入り口の階段でスタッフがノートを手に
名前のチェックをしておりました。

名前を言って、小さな列に並ぶと別のスタッフが前の作業が遅れているので16:40分まで
自由にしていてもいいですと。
学校の中の待機場へ案内してもらいました。
3階に2部屋確保され控え室として使われていました。
既に人が3,40人既に座ってましたが親子審査員の筈なのに、カップルやら友達みたいなペアも。
親子50組集まらなかったのかしら?

さて、案内された部屋片方はイスがあるのみで、いかにも待機の為の場所でしたが、
もう一部屋は今回の撮影で使うのかな、それとも使ったのかなといった感じで、
3方が煉瓦風のベニアの作り物の壁。その前にツリーとリース。

そして入り口から奥の壁の前に電光掲示板が2つ置いてあって、そこにケーキ屋さんの
名前がそれぞれ貼られているんですけど・・・
これってとってもネタバレなのでは(笑)
もしかしたら1.2回戦で使ったのかもしれないとも思いつつ、見なかったことにして
スタッフが並べてくれた木製のイスに腰掛け時間を待ちました。
←待機場でもあった部屋。電光掲示板が置かれてました

16:40
スタッフが今回は作品が置かれている場所の都合で一度に100人全員入れませんので、
A.B.Cの3グループに分けさせて下さいと。
Aグループ30名、Bグループ30名、Cグループ40名と名前を呼ばれ分けられました。
私たちはAグループに。
A.Bグループは1階の調理実習室に待合い場所として案内されました(16:55)。
片隅にパンが置かれ、この場所は4時に来たときは生徒さんが使用中だったなとぼんやり思い出しました。

ここでスタッフに、写真撮影はOKです。とても素晴らしい出来なので遠慮なく撮っていいです。
が、フラッシュは焚かないで下さい。ライトがいい感じに当たってますから。
そして、放送日前にHPで公開しないで下さい、といわれました。

……カメラ忘れた〜!!
去年のパン職人ではカメラ持って行って、いざ撮ろうとしたら電池切れだったんですけど。
今回は前日までカメラ持って行こうと思っていたのに。あう。カメラ運無いのかしら。

今回の審査はいつものごとく見た目審査と、味審査。そしてペアで各1票投票ですと言われました。
意見が割れたらじゃんけんしようね〜と決めました。
 

17:15
スタッフが来て歌の練習。「きよしこの夜」を2回斉唱しました。
演出として、見た目審査で最初に入る1グループがロウソクを手に歌いながら入っていくと言うことで。
歌の練習が終わった後、記念品のボールペンを貰い、もう少しお待ち下さいと言われました。

この待ち時間に製菓学校に来る途中に有ったコンビニ目指して走ろうと決心。
もちろん目的は使い捨てカメラの購入。
しかし幸いなことに学校を出て直ぐ、道路の対岸はす向かいに富士フイルムを見つけました。
そこで一番安い使い捨てカメラを1つ購入。
急いで待機場所へ戻ります。動きはなし。セーフ。
 

17:45
Aグループから廊下に出て(コートを着ていって下さいと言われました)製菓学校の入り口の階段へ。
上からABCと並び、司会のおなじみ中村さんが登場。
司会の中村さんを中心に全員で笑顔で右手を振っているシーンと
めちゃくちゃ美味しいケーキを食べるぞ!
おー!!
と右手を上げるシーンの二つだったかな、を撮りました。
道を歩いている人が何事かと足を止めていました。

B.Cチームは控え室に戻り、Aチームはいよいよ最初の見た目審査ということで、
ロウソクを配られ、別の調理室(ケーキのある部屋の向かい)へ案内されました。
その調理室は今まで使われていたのか学校の人(?)がお片づけの最中でした。

次は司会者を先頭にロウソクを手に、暗い廊下を「きよしこの夜」を歌いながら二列で歩いていく
という段取りの説明を受けます。
ケーキのある部屋は、配線がつまずきやすく、また演出のドライアイスで滑りやすいので
ゆっくり歩いて下さいとの注意も。
部屋に入ったら先頭の人は立ち止まらずに全員が入れるよう奥まで行って下さいとのこと。

今回は48時間かけてケーキを作ってます。選手はほとんど寝ていませんという話と決勝に残った
お店の名前はここで伺いました(選手の皆さん目が充血してました)。

18:20
本番。廊下はもとより、近くの階段やトイレの電気も消され、暗い中ロウソクを持って歌いながら歩きます。
歌い終わったところで入り口に。ここでロングを撮ると言うことで、もう1フレーズ歌いました。

いよいよ入り口が開かれ、ドライアイスの煙の中をゆっくり歩いてケーキとご対面。
職人さん(1チーム2人)が作品説明……タイトルとテーマと何で作られているか……をしてくれます。
それぞれの作品の印象を聞くべく司会者がマイクを審査員に向けます。
ケーキは1メートル縦1メートル×横2メートルの土台の上に作られ、これはシングルベットサイズ
普通のショートケーキ400個分の大きさだとか。



作品紹介〜
決勝に勝ち残ったって来たのは「菓子工房アントレ」「リリエンベルグ」の2店でした。
今回はホテルと街のケーキ屋さんの戦いで残ったのが街のケーキ屋さんだったとか。
(途中リタイアは「ヒルトン名古屋」「ニューオータニ大阪」さん)
今回は48時間かけて巨大ケーキを作って、途中の審査でお店が完成を待たずに抜けていくという形。
で、今回は累積点で優勝が決まります(途中でぬけるのって番組見ていて切ないですね)。

さて去年参加したパン職人レポでは、放送日前に作品のタイトルとテーマを書いたのですが、
今回は放送後にこの部分を公開しました。リリエンベルクのテーマの所為です(笑)
と言うわけで先にリリエンベルクから紹介。
リリエンベルグの作品

テーマは
「ユリの丘から」
わくわくするお客さんがやって来る楽しい
自分達の働く、愛すべきお店をイメージしたケーキ。

分かりますかね。
建物が3つあります。
これはお店・工房・喫茶室を表していて
はい、リリエンベルクのお店に行ったことがある方
なら直ぐピンとくると思います。
おまけにの上には飴細工のユリの花が(笑)
(「リリエンベルグ」とはドイツ語でユリの丘 
百合ヶ丘駅にあるんですよね、このお店。)
と言うわけで作品紹介は放送まで止めてました。

工房と喫茶室の間には飴細工の樅の木があります。


 
 クッキーの石畳真上にお客さんのウサギがいます。  工房からは二人の選手がお客さんを迎えています。 
逆側から

イチゴ(栃乙女)と洋梨を挟んだスポンジケーキの丘に
上に並べられた丹波産の栗を使ったモンブランと
ピレネーの入ったシャンパンムース。チーズスフレ。

レープクーヘン(蜂蜜とシナモン入りクッキー)の建物。
見え辛いけど家には飴がステンドグラス状に入っています。
キューイと苺がちらばってます。

土台のスポンジは苺40パック約800個、ラフランス60個
生クリーム20リットル使ってあるとか。


アントレの作品

テーマは「夢の中のクリスマス」
こちらは全景が撮れなかったので部分部分の
紹介になります。

シンボルとも言うべき巨大ツリー。 →
チョコスポンジにマロンムースとマロングラッセを
挟んだモンブランを重ねたものに、シュー皮を
抹茶で緑にしたものを付けています。
栗は愛媛産の中山栗。

見えないけどツリーの鉢はビスケットにフィナンシュ
を張り付けたもの。

更に見えない土台はさくさくのパイのタルトタタンと
リンゴと苺のミルフィーユ。
リンゴは約11時間煮込んだとか。
ミルフィーユはバニラビーンズ多めのカスタード使用

 


 見た目の人気のあった雪だるま高さ約60センチ。
 中はベイクドチーズケーキ。帽子はチョコ。
 ビスケットのソリにはお菓子が詰まってます。
 左の写真のソリの端に載っているのは砂糖細工のベル
 メリークリスマスとカラーチョコが飾られています。

頂上はシュクレフィレ(綿のような飴)と
ミニケーキ(二次審査1回目)が置かれた
サンタさんの家。
手前は二次審査2回目のザクロのケーキ

ケーキの裏側。ワッフルの柵に
飴が土台として使われています。


ケーキの置いてある部屋を出るとBチームが廊下に待機していました。
19:20頃Cチームが見た目審査に向かって行くのが見えました。

待っている間どっちのチームに票を入れるかを相談。
意見が割れたのでじゃんけんに。

全員が見終わると最初の待機場所の部屋に集められました。
中央に投票箱が設置されています。投票の仕方の注意を受け投票(19:35)。
またランダムに審査員にどの作品に票を入れたのか理由がインタビューされます。

ここで作品を切り分けてお皿に盛っているので、少しお待ち下さいということで待機場へまた
戻りました(嬉しいけど勿体ない)。

しばし待ってケーキのある部屋の前の廊下へ並びます。
Aチームの先頭10組はアントレのお皿を、Bチームの先頭10組はリリエンベルグのお皿を貰って下さい
とのこと。

A.B.各1列に並んで、10組数えて……
少しここでスタッフの誘導・段取りが混乱します。
4時間近く待たされているため疲れたのか審査員の中には不平を漏らす方も(のんびりいこうよ)。
さて、改めてケーキの部屋へ。
巨大ケーキは見事に解体&解体中でした。
アントレさん→

 解体切り分け盛りつけ中
手前にモンブランツリーを
置いて切り分けていました

私たちはアントレのお皿を貰います。9品目乗っていました。
たくさん下さいと言ったら一切れおまけしてくれました。
ペアで1皿。フォークはもちろん2つです。
お皿は直径30センチほどでしょうか。
そのお皿を持って投票場へ。
机が並べられ、お茶(冷たいの)が用意されていました。



アントレのケーキを半分ほど食べたところで、食べきってしまうと味が比べられないからと
リリエンベルグのケーキを貰いに行きました。

机の隣に後から来た人のお皿を見てびっくり。盛りが良くなっている。
お皿の写真を撮らせて貰いました(珍しい母息ペアでした)。
私たちがもらったお皿 

左がリリエンベルグ
右がアントレ
 分かりにくいのでアントレ補足
 皿左端 ツリーのモンブラン。
 右がタルトタタンのパイ。
 皿後方がおまけでもらった
 苺の入った部分のパイ。

お隣に来合わせた人のお皿
盛りがいいぞ〜 (笑)

周りの人の盛りもよくなってました

アントレの雲みたいな飴
食べたかったな〜

食べ終わった後、ケーキの部屋へ行ってみました(20:20)。
全員に配られたのにまだまだまだある〜 
タッパーやケースに入れて貰ってお持ち帰りをする人も。
分かっていたら重箱の2つや3つ持ってきたのに。
前回参加したパン職人戦では何も残ってなかったので期待してなかったのですが、
さすが今回は巨大クリスマスケーキ

  ↑リリエンベルグは土台のショートケーキがどっさり
 

←アントレは土台のタルトタタンのバイトツリーモンブランが
  残ってました。

  100人が食べてもこれだけ残っているって元はどれだけ
  大きかったのかと改めて嘆息。
  400個分の土台でしたっけ・・・

 

入れ物を分けて貰って少しお持ち帰りをしました。
ケーキを貰う時本当に嬉しくてお礼を言ったら職人さん達も喜んでいました。
(このケーキは家での留守番組に食べられてしまいました……)
飴細工のお星様もラップにくるんでもらって一つお持ち帰り。ベルは壊れたのしか残ってなかったので(T_T)
飾り用なので溶けにくくするため甘くないそうです。クリスマスのアレンジに使えるかしら?

一般審査員がケーキの部屋と控え室を延々と行ったり来たりしだした頃、スタッフが
21:00に味審査の投票をします〜と。

3階に集まり投票。今度は味審査。
またまた二人で1票ですが、今度は意見が一致したのですんなりと。
○をつけて投票箱へ。
またまた司会者が投票理由をランダムに聞いてまわります。

うーん、私と好みの違う人いるなー。やっぱり味についての感想はここでも言わない方向で(笑)



結果発表〜 

選手を中心に一般審査員、「ハ」の字に立ちます。
電光掲示板を背にした選手4人の緊張した顔の撮りが終わった後、
カメラさんとスタッフが流れを打ち合わせ。私たちも段取りの説明を受けます。
電光掲示板に点が表示された時、どっちが勝ったということは声を出さないで下さい。
司会者が言うまで反応しないでくださいと。これまでの点は26対23。

さて本番。
今までの累積点(1.2次審査)に見た目審査の票が加算されるのです。
おおっというどよめきが上がります。
 25 対 25
そう、見た目審査は同点だったのです
そして次に味審査の得点が電光掲示板に加算されます。

 84 対 65

声高らかに司会者が勝利チーム名を告げます。

「菓子工房アントレ」

結果が出たところで心の底から拍手。
どっちにも勝って欲しかったというのが本音です。

審査員の東京製菓学校理事長中村さんの
「今回は二店舗の特徴、フランス菓子とウィーン菓子で味が別れた」と言ったのがとても印象的でした。

終了したのは21:45分頃でした(予定では20:00終了)。
職人さん達、スタッフの方々お疲れさまでした。
また次の機会があったらよろしくと心から。

戦い済んで和やかに談笑 →
お疲れさまでした   
放送は2002年12月19日。19:30〜でした。

最終審査の審査員は親子とカップルとなってました。

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← もらった飴細工の星を使った今年のリース

  家で見ると、このお星様結構大きかったですね。   
 




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