ゆうたを風呂に入れる場合、寒い時期はハダカで風邪など引かせぬようにと気を使うが、夏の盛りはハダカで放っておいても心配ないので楽だ。 シャワーだけで済ませてしまう時などは、空の浴槽にゆうたと洗面器を入れておく。ゆうたは洗面器と排水溝のキャップだけで10分は遊んでいられるので、私はその間に急いで自分の用を済ませ、それからゆうたの「洗浄」に取りかかっていたのだが、ここ数日でシャワーとツマミの関係を理解したらしく、私がシャワーを浴びているとツマミを捻って止めたり、カランに切り替えたりするようになった。 まあ、このくらいなら可愛いもので「上手にできるね。さ、パパにシャーってしとくれ」と大人の対応が出来るのだが、問題は右のツマミ(選択切換)でなく左のツマミ(温度調節)に手が伸びた場合である。 もとより目の前で父親の浴びている水の温度の変化との関係など知る由も無いため、ツマミの回し方には容赦が無い。 まして屈んで頭を洗っている時など完全に無防備である。 「☆*〒煤♂!」 声にならない叫びをあげ、ひっくり返る音を聞きいたちゅまは、私が誤ってゆうたを落としたとでも思ったらしい。 違う。私が虐待を受けたのだ。 |
![]() 狙いを定めてぇ・・・ |
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