エスニック

うちに帰ろう

  はてさて、どうしたものか。
 最近保育園にお迎えに行っても、ゆうたは一向に帰りたそうな素振りを見せてくれないのである。これはちゅまが行っても同じらしい。これはちと親としては寂しいものである。

 ゆうたを預けている保育園(認可)は老人ホームと併設しており、日頃からお年寄りの方々ともお付き合いがあるらしい。時代を読み、高齢化社会のあり方を模索した施設のようで、「デイサービス」など各種サービスも積極的に取り入れているようである。
 もともと施設長(元園長)さんは働く女性のニーズにいかに応えるかに尽力されてきた方で、無認可の時代から様々な試みとサービスを実施されてきた経験をお持ちである。
 家庭には様々な事情がある、ということを常に念頭におかれた経営方針と、誰一人として同じ子どもはいない、という教育方針も確たるものがあり、その信念はそこで働く方々全てに行き渡っている感じがする。

 建物は全面床暖房で地下室には運動場もあり、私としてはかなりリッチな作りと感じるうえ、(連絡帳に記載されている)昼食なども随分とバラエティーに富んだおいしそうなメニューが並んでいる。許されるなら残りをテイウアウトさせてもらうか、親の宿泊にも使わせて欲しいくらいである。
 できれば2・3泊してみたい…。

 その他保母さん達の対応も含め、ここの保育園には私たちは夫婦揃って非常に満足している状況である。というより、近くにこうした保育園があってラッキーというのが正解かもしれない。

 そんな園での生活はやはり快適でないはずはなく、ゆうたの様子からするにウチより居心地がいいと感じているのは無理からぬことらしい…。
 もちろん、少しは家が恋しくなるようにアンカンファタブルにしてくれとは言わないが…。

 またもや複雑な心境の父なのであった。
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