ソフィア・F・シャーリング
ミルク・T&アサシン

マックスファクトリーfigma、SNAIL SHELL(蝸之殻) Non


ソフィア・F・シャーリング 手慣れた作りへの安心感があります
TAPIGAL ミルク・T 水鉄砲はキットだったので要組み立て
ASSASSIN アサシン 実物のスキンはもっと紫っぽい感じなんですが・・・

  <コメント> 

  完成塗装済みの所謂可動式美少女フィギュアが世に出始めたのは、思っていたより遅くて今世紀入ってから。海洋堂のリボルティックなど男性可動フィギュアが先行していて、そのカウンターとして
 出始めたのが最初だそうです。無可動の美少女フィギュアは前世紀からあったので可動式も同じくらいと思っていたのですが、始まりが2008年と意外と歴史は浅いんですね。まあ、男性可動フィギュアの
 ご先祖は1960年代のG.I.ジョーまで行きますから、それに比べれば流石に歴史は短いです。
  その可動式美少女フィギュアの嚆矢にして代名詞となっているのがマックスファクトリー/グッドスマイルカンパニーのfigmaシリーズ。他社からも対抗したシリーズが出ましたが、figmaが業界の
 デファクトスタンダードであるのは間違いないところ。なので、生産国である中国から海賊版や模倣したフィギュアが色々出ています。大半は「まがい物」レベルだったのですが、最近は十分対抗出来る
 センスの良いものが出てくる様になりました。やはり14億もの人がいれば、優れた才能は出てくるものです。SNAIL SHELL(蝸之殻)は、そうした才能の一つ。フィギュア自体の出来もパッケージングも、
 これはと思わせる物があります。
  (でも、figmaスタイルで出してきてもfigma=マックスファクトリー/グッドスマイルカンパニーに仁義を切って無いところは中国だなと。figumaを名乗らないだけ良心はありますが)


 <キットについて>

  ソフィア・F・シャーリングは3年ほど前の発売で、シリーズNo.530。つくづく膨大なラインナップです。出来については安定のfigmaスタンダードなんですが、私が買ったのは右耳が根本で折れていました。
 修正自体は簡単ですが、価格は上がりましたが品質管理はちょっと悪くなっているのかな?モールドに軽くスミ入れをして終わりとしました。(流石にお化粧は無理)
 ミルク・TとアサシンはSNAIL SHELLの最近作。それまでのは中国風味が結構出ていたのですが、これらは程よく薄れて良い意味で無国籍風味になっています。ちなみにミルク・Tの持つ水鉄砲は
 キット状態で自分で組む必要があります。組み立てについては如何にも中国製らしく「3Dデータ上では成り立ってたんだろうね」な部分が散見され、少々組み難い代物。付属のデカールは異様に糊が強く、
 浮かせている水を取ると全く動きません。水転写デカールと言うより水転写「シール」とでも言うべき癖が強いもの。最初は面食らいましたが、微調整を済ませた後に水を取る事に注意すれば、触っても
 動かない分、扱いやすいかもしれません。

 SNAIL SHELLは、この2体を最後にして、この2年ほど新作がありません。新陳代謝の激しい中国製造業界隈なので潰れたのか他社に吸収されたのか。まあ、会社が消えても中の人が界隈で仕事をして
 いれば今後も、おっと言わせるセンスの製品が出てくるのを期待出来そうです。
 実作業時間:5時間/3体

今回の教訓:
癖強デカールは、先ずは試し貼りすること 

01.JUN.25

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