フルアクション 零戦21型、彗星12型


F-toys 1/72



Vol.1 零戦21型
 
Vol.2 彗星12型
 
スジボリは浅いのでコピックのダークグレーで軽くスミ入れ
 
此方はブラウンでのスミ入れですが判りませんね
  
零戦21型と言えばこれ。伝統の翼端折り畳みギミック
 
ミドリやLSからの伝統ギミック、爆弾槽開・爆弾投下
 

  <コメント> 
 
  
制作順が発売順を遡る事になってしまいましたが、F-TOYSのフルアクションシリーズの最初にVol.1、Vlo.2として発売されたのが、この零戦21型と彗星12型です。昭和30〜40年代に発売されたミドリや
 LSの可動キットのフォーマットを現代に蘇らせたシリーズとして私のような爺モデラーは懐かしさ込で期待されましたし、入門用キットしての役割にも期待が持たれました。キットの可動と精密のバランスは
 先ずはこんなものかなと言うところだったのですが、以後の迷走については先に掲載したF-86FやFw190他のページで述べた通り。
 零戦21型だけは時折再販もあるようですが、止まってしまったのは残念です。

<キットについて>

  マニア的な細かい事を言わなければ形状的には十分らしい雰囲気を持っているのは良いところですが、このシリーズのみならずF-TOYSのキット全般に言える弱点として、キャノピーの塗り分けが微妙。
 風防枠の多い日本海軍機では特に目立ちます。色が薄いとかなら塗って修正も出来ますが、位置がおかしいのはクリアーパーツだけに修正が困難。零戦が今一つ似てないと思える原因はここかと。
 スライドキャノピーを開位置にすれば、多少は目立たなくなります。これは彗星も同じ。隼の様に風防枠が少なければ許容範囲内なんですが。
 又、シリーズ後半で顕著になる「CADデータ上でなら上手く組めただろうけどねぇ」が既に現れています。具体的には彗星の主脚車輪カバー。これの脱落防止用の押さえパーツは、ちょっと人間技では
 指示通りに組めるとは思えません。少なくとも私には全く無理でしたので、諦めて開位置で接着固定しています。
 それ以外は多少組み難い程度で収まっていて、シリーズ後半の様な無理難題はありません。デカールは糊が少し弱い程度でそれほど使い難くはないのですが、彗星の水平尾翼上の偏流測定線は
 ベタデカールで糊が弱い分追従性が悪いので、かなり気泡を噛みます。タミヤのマークフィット・スーパーハードをたっぷり塗っても効き目は今一つ。生乾きの時にナイフを入れて気泡を潰しても、
 クリアを吹く際にシルバリングをおこすなどして、修正に手間が掛かりました。

 このシリーズ、改めて可動と精密のバランスをほどほどのところに抑えておけば良かったのになと思います。
 (実作業時間:2機合わせて10時間)

今回の教訓:
可動ギミックは要所だけで十分

17.AUG.25

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