X1turbo(model10を除く)に内蔵されているTEAC FD-54Bは、トラック0を検出するフォトインタラプタ(シャープ製)が故障してトラック0の検出が不可能になり、ヘッドのシークで異音を発し続けるという症状が起こりやすいようです。
「探す」といっても故障した部品の型番は不明なので、形状や入出力を調べて探すしかありません。
故障したフォトインタラプタを調べてみると、発光側は正常なようで、受光側は故障しているようで全く反応がありません。
受光側は3本脚で、5VとGND、そして出力のようで、遮光されると出力がローレベルになる仕様のようです。
この形状と入出力の仕様から、同じシャープ製のGP1A51HRJ00Fが近いのですが、なんかネジ穴径が違う様な・・・そして結構お高い。
価格はさておき、ネジ穴径が異なるのはトラック0の位置精度に大きく関係するので避けたいところです。
秋月電子辺りで安価に入手できないかと検索すると、形状違いで受光側の仕様が同じと思われるシャープ製GP1A53HCJ00Fが10個入り300円と非常に安価でありました。
これ分解し、故障しているフォトインタラプタの部品と入れ替えられないか・・・
そんな考えで、他の部品を買うついでに八潮で買ってきました。
故障しているフォトインタラプタを取り外し、受光側を分解して故障している部品を撤去するわけですが、ケースは再利用するため分解は慎重に丁寧に行う必要があります。
幸いなことに故障したフォトインタラプタの受光側は分解し易く、両者の部品をみてみると・・・
なんということでしょう!部品の大きさが違いますw
受光部品が小型化してしまっている理由は、透明な樹脂を節約するためだと思われます・・・
もうここまで来たら戻れないので、受光部品の丸いレンズをケースの受光スリットに押し付けて、無理矢理に中心を出すしかありません。
そして、中心がずれない様に受光部品をケース内に固定します。扱いが容易で、失敗してもリカバリしやすいホットメルト接着剤を充填しています。
はみ出したホットメルトを綺麗にして一応の完成です・・・
元の様に取り付け、複数のディスクを読み出せれば完成です。読み出しの確認には、オリジナルのシステムディスクやゲーム等のディスクがベターだと思います。
書き込みの確認は、他のドライブがあればそちらで行えますが、無ければ・・・
出力信号線が、元の受光部品内部でプルアップされているのかどうか不明なため、基板の裏側にプルアップ抵抗を取り付けています。
もし、他のX1(turbo)とディスクのやり取りが出来なくなった場合は、3.5"FDDを増設しましょう。工作の難易度はかなり低いので。