◆日本の未来人たち
名前は世界未来学会ですが、実際に参加メンバーの顔ぶれを見ると、
9割がたがアメリカ人という状況です。
昨年のシカゴ大会では日本人の参加者はウダさんひとりだけでしたが、
それでも今年は10人ほど日本人を見かけました。初日と最後の基調講演に、
アスキーの西さんとNTTデータの谷合さんという2人の日本人が出演したのは、
今村さんの尽力が大きかったと聞いています。
日本人による唯一の一般セッションとして、30日金曜日の夕方、我々CFNメンバーが、
日本の未来人たちの活動について発表を行いました。題目は、"Japanese Futurists
Perspectives"。
発表者は、鏑木孝昭、ウダレイ、和田雄志、久保陽の4人。持ち時間は1時間30分。
20近く用意されたセッション会場の中で、我々の発表に割り当てられたEdison Roomは、
定員が30人ほどの小さい部屋でした。はるばる日本から4人も来たのに、
という失望感もありましたが、大きな部屋でがらんとしているよりは、
小さいながらも活気にあふれた会場にしようということで、ささやかなPR作戦が始まりました。
当初から、アメリカでのプレゼンテーションは、
インパクトのある形で日本文化の一端を紹介したいという思いがありました。
大島在住の志賀さんが参加していればお茶をたててもらいたかったのですが、
今回は謡曲を趣味としている和田がメンバーだったので、
それじゃいっそ和服姿で謡曲のパフォーマンスをしようということで、
自分が勝手に盛り上がって決めてしまいました(新橋のアイリッシュ・パブでの話)。
予定では、発表の冒頭に謡を謡って、ガーンと一発いきましょうということでしたが、
いっそ和服姿で「客引き」をしたらとウダさんが提案
(ウダさんは浴衣を用意してくるんじゃなかったっけ?)。
そこで和田は急遽、はかまにゆかた、そして扇子という出で立ちに着替え、
多少の躊躇はありましたが、毒食らわば皿まで、「ええい、ままよ」で、
WFS会場に繰り出したのでした。
発表前日にいった中華レストランで私のフォーチュンクッキーに
は "Relax, Enjoy Yourself"とあったので、
お告げの通りに行動しようと覚悟を決めたわけです。
人々の好奇な視線を感じながらも、和製サンドイッチマン的な感覚で、
セッション案内の張り紙などをしました。
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