★ アジェンダが地域に求めるもの、を共有する。 神奈川のアジェンダ作り、1月は委員の意識をあわせるのにかなりの時間を費 やす必要がありました。熱心な公募委員のなかでも、「アジェンダを見たこと がない」という方が多数いました。地元の行政区へ行って「アジェンダ見せて ください」と言ったら「ありません」と言われたという笑い話もあります。 日本では、「本来のアジェンダ」が浸透していません。それは現在も同じで、 3月、骨子を作成し、県民討論集会で説明しても「アジェンダなんて横文字を 使うことは絶対やめるべきだ」との強い意見が出ました。アジェンダの精神を 理解しようとせず、入口で批判を重ねるのです。その態度は、市民社会の形成 に必要な「参加と合意」からはとても遠い態度です。ついでに言えば、県民討 論集会で悲しかったのは、「行政にもの申したい」という態度の参加者がとて も多かったことです。 (説明が下手だった、ということもあるとは思いますが・・・) さて、前回課題とした、アジェンダをつくるために、「“持続可能な地域”と いうものはどういうものかを、委員が共有しなければならない。」について、 鏑木は2回に分けて資料を提出しました。 ひとつは、国連のアジェンダが求めているもの、です。 http://www.ops.dti.ne.jp/~kabu/ref1.txt(資料1) もうひとつは、それを神奈川に展開したらどんな計画になるか? です。 http://www.ops.dti.ne.jp/~kabu/ref2.txt(資料2) ちょっと長いのでWebにしました。ご一読いただけますと幸いです。実は、 ちょっと失敗したかもと思っています。「国連が求めているもの」を説明した あと、委員ひとりひとりに「それでは自分の地域でどうするか?」を考えても らえばよかったのではないかと思います。 日本の会議では、「タタキ台がないと議論できない」という考えが強く、「国 連が求めているもの」を出した次の会議ですぐに、「では神奈川では?」の資 料を出しました。そうではなく、「では神奈川では?」を委員ひとりひとりに 考えてもらうべきであったなあ、と反省をしております。このステップがあれ ば「意識の共有」が進み、あとのステップがもっと楽だったかもしれません。 「こうやってノウハウが蓄積されるのだ」と自分を慰めております。