★ ビジョン作成ワークショップの開催 前々回、「”持続可能な地域”というものはどういうものかを、 委員が共有しなければならない。」 と述べ、そのために持続可能な社会の「原則」を学ぶ必要があると述べました。 これについては、ビジョン作成ワークショップで行ないました。 今回のアジェンダでは、「県はドラフトを書かない」ことになっていますが、 結局委員の誰かがドラフトを書き、それをみんなで議論することになります。 一度はじっくりと議論して文章まで作る機会を作りたいと思い、開催したので す。 プログラムは以下のようにしました。 13:00-13:15 プログラムの概要/話し合い(ワークショップ)のルールづくり 13:15-14:30 ビジョン作成に必要な知識・イメージの共有       「持続可能な社会」とはどういう状態のものか?(科学的な定義) 14:30-14:45 *** 休憩(進行役が質問・疑問を整理) ***  14:45-15:00 質問・疑問へのコメント&意見交換等 15:00-15:30 ○5人以下のグループ「2033年、私たちは〜のように暮らして         いる」というイメージのブレーン・ストーミング 15:30-16:00 ○グループ内のビジョンの合意形成(模造紙にまとめる) 16:00-16:10 *** 休憩 *** 16:10-16:30 各グループのビジョンの共有&質疑応答(各5分) 16:30-17:30 共通基盤の確認        相違点について合意できないか議論→合意点を増やす 17:30-18:00 行動目標との整合性、まとめ方について、本日のふりかえり。 ワークショップの場合、最初にルールを決めること、そして、決まったことは 必ず模造紙に書いて貼り、共有することが重要です。また、相違点を議論する 前に、共通になっているものを確認することもコツです。 「真摯に、懸命に議論すれば合意できる」というのは幻想と言っていいと思い ます。手法とそれを使っての経験が重要です。手法については基礎編の(7) から(10)をお読み下さい。 http://www.ops.dti.ne.jp/~kabu/machi.html このワークショップの成果は大きく、ビジョンはほとんどここで決まりました。 さて、その持続可能な社会の「原則」はナチュラルステップの4原則を使いま した。詳細は以下をごらん下さい。 http://www.tnsij.org/tnsj/tnsjdata/f05.htm このほか、優れたものとして、ハーマン・デイリーの3原則というものがあり ます。 (1)再生可能な資源の消費ペースは、その再生ペースを上回ってはならない。 (2)再生不可能な資源の消費ペースは、それに代わりうる持続可能な再生可    能資源が開発されるペースを上回ってはならない。 (3)汚染の排出量は、環境の吸収能力を上回ってはならない。