★ 会議のルールなど 現在、来週の環境保全推進会議の幹事会に向け、アジェンダの「素案」の 作成の真っ最中です。いま痛感していることは、プロジェクトの議論の仕方 についてもきちんとルールを作ることの大切さです。 前回、ビション作成ワークショップについてご紹介しました。その中で、 「真摯に、懸命に議論すれば合意できるというのは幻想と言っていい、  手法とそれを使っての経験が重要だ」 と申し上げましたが、それは委員会の活動全体にも言えることです。 現在困っていることは、これまで積み上げたことをひっくり返すような 議論になることが多いことです。外部に発表する案作成の最終段階になって そういう状態になるのです。しかも、委員はみな意欲あるまじめな方々です。 ビジネスの世界では、委員会や常設の会議を作る場合、「チャーター」 を作るのが原則です。その中で、最も力をいれるのが議事録の作成です。 (1)議事録は誰が書くか? (2)どの範囲を書くか? (3)チェック・承認はどの体制で行なうか? これらをきちんと決め、その議事録を全員が共有しなければなりません。 今回の会議では、事務局である県が会議の「記録」を取ってくれるので 議事録はあまり重視しませんでしたが、それは間違いでした。 「記録」は「備忘録」に過ぎず、全員がどこで合意したのかをきちんと 書き込むことは難しいのです。やはり、きちんとした議事録が必要だったと いまさら反省しています。会議の約束事を決め、「チャーター」として 書き起こして合意しておくことが、会議・委員会の成功には必須です。 素案は8月15日に発表し、またコメントをいただきながら、各地で 説明会を開催します。予定がわかり次第、お知らせします。 8月23日には、本郷台の「地球市民プラザ」でシンポジウムを 行なうことになっています。次回、詳細をご紹介できると思います。 実は、素案作成でもっとも困ったのは温暖化ガスの削減目標の設定でした。 アジェンダである限り、目標設定は施策と連動し、目標達成のため 施策のレビューもできないといけません。しかし、そのもととなる 政府の「地球温暖化対策推進大綱」は内容が不十分です。 さ来年にも、環境税を導入しようとしており、それで大綱も一変します。 このような変動期に、いかに目標を作るかに大変苦労しました。 ところでみなさん、「施策」「施策」といいますが、神奈川県が環境関連で どれだけの施策を持っているかどぞんじですか? 事業の数は735あります。 これをチェックするのも県民・NPOの役目ではないでしょうか? 現在、県では環境基本計画の進捗状況の点検について意見募集をしています。 ぜひごらんください。 http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/keikaku/h15/index.htm