Liaison Academia discussion report (by Y. Sugiyama)
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2008年 2月16日 (土) 16名出席による LiA 総会 グランド・ミーテイング
<はじめに> ~山田かおり~
高齢者が豊かに、もっと楽しく生きるために、いろいろなチームケアをしていきたいと思い、Liaison Academia を設立しました。 地域の活動の中で、最近お会いしたあるボランティアの話では、高齢者と買い物に行くと、高齢女性は、自分のものは一切買わず、子供、特に息子のものばかり買い求めているそうです。自分を後回しにして子供のことを一生懸命育ててきた、こういう方々が報われるような社会的・家族的サポートを考えていきたいと思います。
<Dr. Priscilla の話>
本日は参加できて光栄です。各方面の方々にお集りいただき、様々な考えを聞けることを楽しみにしています。1年ほど前にKaori からこの会の立ち上げの話を聞きました。 Liaison Academia のグループで、この地域に生きる老人や、高齢社会にとって意義のある活動をしていきたいと思います。本日の総会ですぐに答えが出なくても、共通のゴールを目指していきましょう。高齢者といっても、入院している方々というより、コミュニティで暮らしている方々に対して何ができるかを特に考えていきたいです。アメリカでは、栄養的な面から‘meal on wheels(車輪付の食事)’というサービスがありますが、今現在、このサービスにおいて、コミュニケーションの時間が充分にとれていないという問題があります。高齢者は単に食べ物が欲しいだけではなく、配達してくれる人とのコミュニケーション(困っていること、悩んでいることについて)をとりたがっているのです。私が知りえる中で、社会福祉制度が整っているデンマークのとても良い例がありますが、ケアセンターにいる高齢者が、治療が終わり帰宅を望む場合、栄養、看護、ソーシャルワーカー、信仰、日常の世話などの5人の専門家が1組のチームを作り、その人の日常の自立した生活の中でニーズに合わせたサポートをしていくプロジェクトがあります。もちろん、その人が帰宅を望まなければ、そのままセンターにいることも可能です。一つの提案として、その地域の福祉課と相談して、65歳以上の人達に何を望んでいるのかを調査して、何に重点を置くべきかを見極めてサポートを始めてはどうでしょう。入院していても退院後、在宅でできるだけ長く暮らすためには何が必要なのか、皆でアイデアを出しあっていく必要があるでしょう。
<菊地芳子さんの話>
本日は仙台からフェリーで来ました。体調が悪く、なかなか思うように動けないのですが、かおりさんとは10年前から親しくさせていただいているので、今回の話を聞き、何か役に立てればという思いで参加しました。看護の道は50年以上も携わっておりますが、9年前に、末期の肝臓癌を宣告されました。余命わずかと言われながら、幸い放射線の臨床試験がうまくいって今もこうしております。この闘病をまとめた本「50年目の看護観、がんへのチャレンジ」がありますので、何かのお役に立てればと思っています。
<藤田順子さんの話>
看護や医療には全く関わっておりませんが、数年前にトヨタ自動車の通訳の仕事を通じてかおりさんと知り合いました。今回の話を聞いて、言語的側面からサポートができればと思っております。菊地先生の本を読んで、自分の将来を考えつつ、今後も協力していきたいです。
<Dr. Priscilla の話>
日本の長寿率は非常に高いことをうけ、ここに出席している方々には、日本のこれからを生きるために、高齢者に何をしたらいいのか話し合ってリストアップして欲しいと思います。高齢者は与えられるばかりでなく、与えたい人達なのです。そういう意味で菊地さんが自分の闘病生活を本にまとめたことは、とても意義があります。彼らは菊地先生のように自分のアイデアを表現したいのです。私は、アメリカの退役軍人の方たちとで語り合いのグループを設けたことがありましたが、自分を語ることで幸せになった方はたくさんいました。日本は個より集団で動きやすい国ではありますけれど、個人個人の話を聞くことによって、高齢者の満足感を満たしてあげられるようなグループの活動はとても大切です。高齢者ひとりひとりも若者と共有できる話題は必ず持っているものです。非常に身近な例で言えば、皆さんの祖父母のlife story をテープレコーダーに録音して後でまとめる、というのも良い方法だと思います。高齢者がだんだん記憶を失っていく段階で、聞いてあげ、まとめてあげるということで記憶がよみがえり、話に一貫性が見いだされてくることもあります。
菊地先生、闘病生活の中で、周りのサポートを受けたご経験があれば教えてください。
<菊地先生> 50年も医療活動に携わったことで、病院関係者には専門知識を教えていただいたり、治療方法も教えていただきました。逆に、看護師の女の子が何かを聞きに来たり、ということもありました。癌の患者という共通項を通じ、励ましの会を自分達で作り、情報交換をしたりしたこともありました。
<Dr. Priscilla の話>
今の例でいうように、1つの団体という形式でなくても、いろいろな人々が1人の人を助けたり協力したりすることはできるのです。共通の悩みに立ち向かっていく集団は非常に大きな力があり、その活動は、短期的なものでも構わないのです。体の病気だけでなく、そのことによって心が病んでしまうことが、自分の体の中に病気を作り出してしまうこともあるのです。
今日は高木さん(薬剤師)はいないようですね。アメリカで問題視されていることに、高齢者の薬の服用が多すぎるということがあります。なんでもない人が一度に薬を多量摂取し、副作用で病院に駆け込む、などということが頻繁にあります。今は、良い薬剤師に会い、コミュニケーションをとることも非常に大事なのです。
<参加者から>
日進市の老健に勤務しております。今の段階では、個人的に何かお手伝いできれば、と思い参加しました。
現在、高齢者施設では、ボランテイアの方々に力をどのように発揮していただくか、また、高齢者のライフ・ストーリーをどのような形で生活に組み入れていくか、回想法を使って、一人一人の人生をどのようにとらえていくか、などに取り組んでいます。
今とても大切に考えていることとしては、高齢者の扱い方の視点であります。たとえば、80歳を過ぎれば人は認知症とみなされるようになりますが、これは善なのか悪なのか?これをどのようにとらえるかで、「心の温かさ」が違ってきます。平均30歳のスタッフがこれをどうとらえるか、こうした面からのアセスメントが重要です。
私どもの施設では、ゲスト高齢者を一切拘束しないというのがモットーです。それは一人一人に対して、人生の大先輩としてとらえ、尊敬の念を持ってケアするという姿勢を持ちたいからです。
高齢者ケアの経験者から知恵をもらい、どのようにプランを組み立てていくかがとても大切です。
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