Priscilla Ebersole ほど、高齢者看護学の分野に対して、非利己的・献身的に与え続けてきた人はほとんどいないであろう。 このテキスト、「Geriatric Nursingーー高齢者看護・専門性の発展ー」で、Priscilla Ebersoleは、我々の専門職の未開の初歩のステップから、現代までをたどってくれた。
Ebersole博士(通常彼女は非形式的に「Priscilla」 と呼ばれるのを好むのだが)は、高齢者看護の顕著なリーダー達の物語を通じて、アメリカ合衆国高齢者看護ケアにおける初期の歴史を辿ってくれた。これらのストーリーは、患者ケアの1シーン同様、祖父母やライフイベントにまつわる個人的背景の職業観説明を含み、特別に歴史を効果的に彩ってくれている。
最も憧れる頂点にいる人々、Mary Opal, Wolanin, Doris Schwarts, Irene Burnside,
Mary Harper
その他大勢―― にはじまり、その先駆的業績から、今日ある私たちの力の基礎を創ってくれたプロセスへと描写は展開されている。我々はみな、この歴史を保存してくれたDr.
Ebersole に、特に感謝しなくてはならないだろう。
この本を評価するに当たって理解すべき事実として、Dr. Ebersole は、どのようなプロジェクトにも、情熱的/ 献身的で、比較の対象がないほど寛容で、まったく仕事に没頭する性格であった。
彼女もまた、高齢者看護のストーリーの中では中心的存在であるのだ。脇役の観察者とは程遠く、彼女はまさに、我々高齢者看護学の歴史と未来の接合要素として存在していると私は強く思う。
彼女は、初期のころから、老年看護ケアを改善する可能性を認識していた。彼女がPatricia Hess と共に著した書物、「Toward Healthy Aging : 人間的ニーズと看護の対応」は、高齢者看護の教育と実践を指導した最初の総合的専門テキストであった。彼女は、ケアを実践するために、コンセプトの枠組みが重要であると知っていたし、彼女の総合テキストは、Maslow
【教育学】 の、全体アプローチにおける階層欲求ニーズを用いて組織化されていて、「高齢者医学」と、我々の仕事――「高齢看護」とをはっきりと区別していた。この「Toward Healthy Aging : 人間的ニーズと看護の対応」は、2006年現在第6版を数え、Ebersole, Hess, Luggen のテキストはもはや古典であるばかりでなく、高齢者看護の書庫には必要不可欠な書物となっている。
Dr. Ebersole は、まだ人々がこの分野を特に専門学として見出していないころにこの書物を著し、我々高齢者看護士すべてにとっての、教育と、研究を実践するための基本を与えてくれたのである。この書物は、伝統的な病気や疾患のリストを超越し、高齢者に対し、全体的で、人間的なケアをどうまとめるのかという方法を提示している。
今日なお、高齢の成人をケアする方法を理解するための、この書物よりよいモデルを明確に表わしている人はいない。
彼女の情感あふれるスタンス――「愛」と、「一緒にいること」が高齢者の自己実現を理解する方法だという考え方は、彼女の高齢者ケアへのアプローチであるばかりでなく、彼女の生き方のアプローチであると注釈できるであろう。
高齢者看護ジャーナル 「Geriatric Nursing 」 のチーフ編集者として彼女は、15年来の長きにわたり、介護環境における「開業看護師」の必要性に訴えかけるジャーナルを作り出すために献身してきた。このジャーナルは、実践の応用を特徴とし、高齢者ケアにおける実証的看護実践の規範を作り出してきた。特にこのジャーナルは、「ナーシングホームにおける長期ケア」への彼女の情熱が確かに反映されていて、長期ケア環境における看護師の 「声の力」 や 「地位の向上」 はいまや、全米あちこちに見られている。
人は、個人的な結晶プリズムの中に他人を理解する。私は、友情を通じ、専門職業的努力を通じ、共通の関心ごとや、また家族への愛情を通して彼女を見てきて、Priscilla
がとても好きになった。高齢者看護に携わる私たちのうち、いったい何人の人がこれまでに、彼女が自分で選んでくれた個人的に撮った写真とともに、彼女の手書きのメモを受け取ったことであろう?? 私はひとつ残らずそれらを大切に保管している。彼女の推薦状、賞への推挙、助けて力になってくれる他人への紹介状の数々―――これらに宿る寛大な精神は、彼女の 大きな人間力 を我々に感じさせずにはおかない。
けれども、これまであまりにも多くを与えてくれたこの特別に偉大な人物に近づき、洞察を得るには、「お孫さんは元気??」 ――こう聞くだけで、本当に十分なのだ。
高齢者看護の現在に対し、Dr. Ebersole のようなリーダーに我々は感謝したい。この逞しい、そして非常に多くの可能性のある専門的職業――この歴史を記述した彼女の書物 Geriatric Nursing--growth of specialty は、現在のリーダーたちにとって、更なる専門性の発展を励ます意味で、大きな貢献となるだろう。
Dr. Ebersole は、まだ何かを達成してくれる潜在的余力があり、その将来の活躍も私は確かに予見しているつもりである。
Terry Fulmer, Ph.D, RN, FAAN
教授、看護学部長 ニューヨーク大学
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