ECU(Engine Control Unit)は、ナビシートの前方足もとに設置されています。 フロアカーペットをめくるとフットレストの鉄板があるので、 これを取り外すとその向こう側に鎮座しています。
初期型(Atype)typeRAのECU内部です。もっともCtypeまでは全く同じH/W を使用していますが。 マイコンは三菱電機製のM37791E4TJが使われていて、写真ではROM用のソケットが追加されています。 マイコンと同じ位の大きさのチップは、入出力ドライバのASICでしょうか。 一回り小さいのはサブのマイコンになります。
M37791の基本スペックはこちら
以下、簡単な解析結果を。
- 動作周波数は、OSCから判断すると8MHzのようです。
- M37791E4TJはプロセッサモード選択Pinである NUA、NUB PinをHi/Lo切替えることで 動作モードや、内部/外部ROMの切替えが出来ます。
ECU基板上では、M37791E4TJのNUAピンをGNDに落とすJ1というジャンパ用0Ω抵抗があり、 これをオープンにすることで(プルアップあり)、内蔵ROMを無効とし外部ROM を有効とするマイクロプロセッサモードに移行します。
写真ではJ1に自分で増設した短絡用Pinがたっていますが、 この部分にある茶色のジャンパ用抵抗を外せばいいです。
- ECU基板上に用意されているスルーホールに適合するのは、 27C1028というちょっと特殊なROMです。
27C1028の簡単なスペックはこちら
STi Ver(Btype)、及び typeRA STi Ver(Ctype)には 各々 SA/SBとマーキングされたECUが使用されているが, これらには、27C1028が実装されている。 しかし27C1028は現在廃版になっていてまず入手不可能かと思われます...
※27C1028は、i8088用に開発したデータをそのまま8086で走らせると言った 用途で使用されていた模様... かなり特殊なROMっすね。