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健康保険証が個人単位でカード化
2000/12/06(Tue)


2001 年 4 月以降に更新される分から、順次カード化(IC カード?) される ようですが、ずいぶんいきなりな話に感じるのは私だけでしょうか.

現時点で厚生省のサイトを見ても、関連するコメントが見当たらないので 正確な話は出来ないのですが、本当に上記の日程で移行が始まるとすると、 新規導入されるカードシステムは 9 割以上完成しているということに なります.
つまり、実際のシステムの設計・導入に先立って、私たち利用者のニーズや アイディアを反映する機会は、与えられなかったことになります.

またひとつ、医療サービス利用者の意見が
軽視されたシステムが出来てしまうようです.

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保険医療システムの情報化を推進して、医療サービスの利用者と供給者双方の 利便性を高めるという目的はとても評価できますが、果たして実際に 利用されている場面はどの程度考えられているのでしょうか.

現在想定されている健康保険証カードの機能は以下のとおりです.
  1. 個人の認証(氏名、生年月日、健康保険証番号など)
  2. 個人の医療データの格納(病歴、薬歴、血液型、体力測定結果など)
1 については確実にメリットがあります.
現在各病院ごとに発行している診察カードの代わりに、この健康保険証カード が一枚あれば良いことになるからです.

2 については一見便利ですが、実際には困難な点が多くまったくコスト (人的・経済的)に見合いません.
ここではその根拠の中から簡単に思いつくものをいくつか挙げてみたいと 思います.

まず個人の医療情報は非常に重要なものです.
重要な情報は確実にバックアップする必要があります.
これは医療サービス供給側が責任を持って行う必要があります.
もし利用者個人がバックアップすることを前提としているならば、 それこそ利用者の意見を聞いていない結果です.

大金を自分で管理したいとは思いません.
銀行などに預けて管理してもらうというのが一般的です.
つまりその重要度からすれば、
個人の医療情報も個人で管理するべきものでは ありません.

そもそもカードにデータを入力するのは誰でしょうか.
当然これも病院などのサービス供給側です.
しかし情報の電子化という点で遅れている日本の病院でそれを個別に 行うことは、かなりのコストがかかることが予想できます.

結局これらのことをふまえると、健康保険証カードに医療データを格納し 管理するためには、全員の医療情報を集中的に管理するシステム (データベース)が必要で、逆にそのシステムがあれば 2 の機能は 必要ありません.
なぜならば 1 の機能で認証し、ネットワークを介してそのシステムに アクセスできれば、一部の特殊な状況以外では問題ないからです.

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ところが困ったことに、メディアの報道では 2 の機能が強調され 期待されています.

どうにかならないのでしょうか?

厚生省が、少数の医療サービス供給者だけに情報を 提供するのではなく、多数の利用者(患者)に広く情報を開示し、積極的に 利用者の意見を取り入れる努力をすることを期待します.

そうすれば、もっともっと有効な
次世代医療システムのアイディアが集まるはずです.

 

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