等身の低いリアル感のあるロボット、ブレードランナー風の未来型スラムといった感じのウド編やベトナム戦争を彷彿とさせるクメン編等重苦しさの漂う舞台設定、現代音楽やジャズ風味の緊張感のある音楽、“アニメ史上最も寡黙”と言われた主人公、等、統一された世界観が強い印象を残すSFロボットアニメ。ウド・クメン・サンサ・クエントの4部構成で、圧倒的にウド編が出来が良く、クメンに入るとややテンションが下がり、サンサ編は正直観返すのが辛い。主役キリコ役の声優は確かこれがデビューだが、ゴウト・バニラ・ココナやロッチナ等、達者な声優が脇を固めていて安心感がある。
担当:乾裕樹。色々な方面で仕事をしている様だが、ボトムズ関連以外を聴いた事はない。ウド編(『装甲騎兵ボトムズBGM集Vol.1』(KICA2136))が白眉で、「ジ・ユニヴァース・エンド」「ロスト・イン・スペース」の2曲、特に後者の緊張感が好み。OP、EDの歌は普通の出来だが、OPの映像とぴったりあった後奏〜結尾が印象的。