3巻が出てちゃんと終わってくれた時は嬉しかった。ちゃんとけりをつけた終り方ではないが、それでも2巻で終わるよりは遥かにまし。ジュヴナイルの香り(人によっては“古き良きSFマインド”か)溢れる良作。泣ける(と書くと誤解されそうだが)。
『MISSING GATE』の3巻が出た時も驚いたが、この連載開始も驚き。『MISSING GATE』の3巻辺りから顕著なキャラクターの目の隈と気流の描き込みのせいで、雑誌では疲れて読みにくく完全に単行本向き。宇宙空間に“海”を作ったTVアニメ『無限のリヴァイアス』に対し、こちらは気流渦巻く大気圏。ともあれSF的設定や絵の描き込みにも関わらず、マンガとしてちゃんとストーリーを展開させている点は変わらず安心。
(2004.01.25追記)
3巻で、打ち切りに近い終り方。こういう地味で良質なマンガを続けられる程余裕のある雑誌ではなかった、という事か。打ち切りに近いと言っても、終り方の後味は悪くないが、もっとこの世界観を隅々まで見せて欲しかった。