review : I've

・FAVORITE SONG Top 3

非常に見易いデータベースのあるファンサイトI've Sound Explorer によると、「I've sound」とされている曲は約 200曲(2003年10月現在)。個人的ベストは今のところこの3曲。「涙の誓い」と「DROWNING」はGIRLS COMPILATION 3『disintegration』に収録されたが、「LOVE A RIDDLE」は今のところ同名マキシシングルかTVアニメ『おねがいティーチャー』のサントラ『Stokesia』等でしか聴けない。


「涙の誓い」

作詞:
高瀬一矢
作曲:
高瀬一矢
歌姫:
KOTOKO
感想:
“とらハのOPらしくない”という理由で余り評判がよくない様だが、ゲームとは関係なく文句なしの名曲。但しゲーム内容に引きずられたのか、I'veらしくない、とは言えるかも。ゲームで使われるオルゴールバージョン「遠い約束」もいい。

「LOVE A RIDDLE」

作詞:
KOTOKO
作曲:
高瀬一矢
歌姫:
KOTOKO
感想:
I'veの特色の一つである強力な打ち込みのリズムセクションと何重にも重ねたコーラス、という路線を極めた感のある曲。最初のうちは、サビ等メインのメロディーがコーラスに消されて分らないかも知れない。

「DROWNING」

作詞:
KOTOKO
作曲:
高瀬一矢
歌姫:
MOMO
感想:
I'veの作曲パターンのうち「ダークな雰囲気を漂わせたミドルテンポの曲」を勝手にダーク系の曲と呼んでいるが、その中のベスト。この手の曲は普通のロック等だとアルバムのフィルアップやライブでの中弛み防止策として(?)作られるが、I'veの場合、アレンジでダークな雰囲気を作りつつも、しっかり聴かせる曲に仕上げる上手さに感心する。

・その他FAVORITE SONG

「新しい恋のかたち」
/『regret』
AKIの甘い歌声が全て。ここまで嫌味のない甘い声というのも凄い。作詞・作曲はI've以外。
「季節の雫」
/『regret』
同じゲームで使われた「Take me high」とサビのパターンが似ている。歌がもう少しうまかったら…。
「One small day」
/『regret』
初期最高傑作。『regret』『verge』 では折戸氏(& KEY) の名曲3曲(※)が目立つが、I'veオリジナルではまずこの曲。AKI の声も相変わらずいい。
「Take me high」
/『verge』
サビ前の理知的なメロディーラインが好み。「季節の雫」と同じく歌がもう少しうまかったら更にいい曲に聞こえるはず。
「uneasy」
/『verge』
前述の所謂「ダーク系」の曲。この系統の曲は数は少ないが皆いい。
「birthday eve」
/『disintegration』
PCゲーム『Sense Off』の曲は、このED曲もOP曲「sacred words」もゲームのシナリオと歌詞が連動しているので、ゲームをプレイしている/いないで受ける印象がかなり変わる。プレイしていれば両曲とも泣ける…はず。
「Belvedia」
/『disintegration』
『regret』『verge』 に比べ『disintegration』では格段に曲(と機材?)のクオリティが上がっていて、最初は地味に聞こえる曲でも聴き込むうちにかなり印象が変わる。この曲も聴き始めはぱっとしないかも知れない。
「Face of Fact」
/『disintegration』
曲自体の出来云々より、ゲーム『BALDR FORCE EXE』で挿入歌として使われるシーンの演出が鳥肌もので印象的。そのシーンがある憐シナリオは、その後(11章)のゲンハのセリフも最高。
「夏草の線路」
/『LAMENT』
佳曲揃いのemu銘柄からは『LAMENT』『OUT FLOW』に3曲収録。筆頭はこの曲だが、『Lament』に収録された“Album Mix” より、オリジナルのKOTOKO TO AKI ヴァージョンの方が好み。
「I pray to stop my cry」
/『LAMENT』
「One small day」や「birthday eve」もそうだが、こういった前のめり気味のリズムの曲で前のめりになり過ぎないアレンジが上手い。『LAMENT』に収録された“little sea style”より、オリジナルのKOTOKOヴァージョンの方が好み。
「resolution of soul」
/『disintegration』
珍しいコンシューマ機用ゲームの曲(ゲーム自体はPC用18禁版からの移植だが)。「LOVE A RIDDLE」と同じ路線で、どことなく似ている。
「遮光」
/PCゲーム『Coda -棘-』(Chaff)
LAMENTに収録された“-Album Mix-”バージョンが今ひとつで、ずっと原曲の収録を待ち焦がれていた。ついに「KOTOKO's GAME SONG COMPLETE BOX 「The Bible」」に初収録(?)。
「同じ空の下で」
/PCゲーム『家族計画』(D.O.)
結局『LAMENT』『OUT FLOW』にも収録されなかったがファンサイトでもかなりの人気曲。「Senecio」 など入れる位なら、この方が遥かにいい曲だと思うが。
「satirize」
/PCゲーム『螺旋回廊2』(ruf)
極め付けダーク系ゲームの2作目。シンコペーションを多用した特徴的なメロディーとリズムが癖になる、I'veとしては珍しいタイプの曲。
「Trust you're Truth〜明日を守る約束〜」
/『とらいあんぐるハート'S Sound Stage X』
メーカー側の要請なのか、とらいあんぐるハート関係の曲は皆癖のない爽やかなメロディーラインとアレンジが特徴的で、ともすればフックが無くなりがちなのだが、その中で「涙の誓い」とこれだけは例外。「Belvedia」同様、聴き始めはぱっとしなかったが繰返し聴くうちにかなり印象が変わった。

favorite song list

・歌姫

KOTOKO:
歌の上手さは随一。高い声域がNOKKO に似ている気もする。
AKI:
歌も上手いが、特に嫌味のない甘い声が素晴らしい。「新しい恋のかたち」のイントロなど鳥肌が立つ。

『SHORTCIRCUIT』

平成15年11月27日発売。“電波系”ソング集の名に恥じない歌が揃っているが、「Magical Sweetie」「Cream+Mint」「想い出は風の中で…」辺りは“電波系”と言う程ではなく、(萌え要素を含むとはいえ)普通の歌の範疇だと思う。「I-DOLL〜song for eternity」/『I-DOLL〜アイドル〜』 も含めこの系統には拾い物が多い。

・リンク

LOW TRANCE ASSEMBLY(official)
I've Sound Explorer(fan)