コンサート感想(2002年)

平成14年 1月24日(月・休)

場所:
大阪/フェスティバルホール
出演:
尾高忠明(指揮)
神尾真由子(ヴァイオリン)
大阪フィルハーモニー交響楽団
曲目:
ヴォーン=ウィリアムズ/タリスの主題による幻想曲
ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲
シベリウス/交響曲第5番
感想:
滅多に演奏されないヴォーン=ウィリアムズ目当て。結果は今一つ。主オーケストラの他に9人の別チームがあり、更に各パートの第1奏者が時々カルテットになるという構成だが、別チーム、カルテットともピッチの違いが気になってしょうがなかった。やはり余り知らない曲だとやる気が出ないのだろうか。ドヴォルザークはソリストが熱演で結構楽しめたが、シベリウスは期待はずれ。つくづく大仰な演奏の合わない作曲家だと再認識。

平成14年 6月30日(日)

場所:
横浜/みなとみらいホール
出演:
ガリー・ベルティーニ(指揮)
東京都交響楽団
曲目:
マーラー/交響曲第6番
感想:
ベルティーニ、しかも6番という事で大丈夫だろうと思ったが、やはりマーラーは体質に合わないようで、寝るのをこらえるのに精一杯。演奏自体は細かいバランスの取り方がさすがベルティーニという感じで良かったと思うのだが…。

平成14年 9月28日(土)

場所:
東京・池袋/東京芸術劇場
出演:
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
読売日本交響楽団
曲目:
ルトスワフスキ/管弦楽のための協奏曲
ベートーヴェン/交響曲第3番
感想:
最近(?)かなり評判のいいので気になっていたスクロヴァチェフスキだが、大当り。今まで聴き逃していたのが悔やまれる。バランス取りやスピード設定を綿密に行ったという感じの地味な指揮振りだが、これほど『英雄』を堪能出来たのも久しぶり。改めて本当にいい曲だと感じさせてくれた。

平成14年10月 5日(土)

場所:
横浜/みなとみらいホール
出演:
松村努(指揮)
湘南フィルハーモニー合唱団
曲目:
ブラームス/運命の女神の歌
ブラームス/ドイツ・レクイエム
感想:
「ぴあ」で曲目を見つけて、当日券で聴いたのだが、これが当り。ライヴで聴くのは初めてだが、やはり合唱は家でCDをで聴くよりライヴで聴いた方が分かりやすい。ソプラノはちょっとビブラート付けすぎと思ったが、個人的に好きなレクイエムの第2曲や第6曲は楽しめた。やはりいい曲。

平成14年10月12日(土)

場所:
東京・経堂/ヴァニタス桜丘
出演:
山本富美(ソプラノ)
桑形亜樹子(チェンバロ)
山内房子(ソプラノ)
曲目:
A.スカルラッティ/二重唱カンタータ“Ahi,che sera di me?”
D.スカルラッティ/ソナタK.9,K.1
A.スカルラッティ/ソロ・カンタータ「夜鶯」
A.スカルラッティ/ソロ・カンタータ「耐え難き別れ」
D.スカルラッティ/ソナタK.8,K.12
A.スカルラッティ/二重唱カンタータ“Lisa, del foco mio”
感想:
インターネットの古楽関係ページ(AVANTI)で見つけたコンサート。以前から女声だけの重唱に興味があってその場でチケットを申し込んだが、これも大当り。会場は普通の民家にちょっと大きな音楽部屋を設けたという感じで、客席には木製の椅子が30脚程。ソプラノの2人は声や歌い方が対照的で、チェンバロ+女声×2というシンプルな構成ながら、チェンバロソロ曲や軽い芝居風の曲紹介などをはさんで最後まで飽きさせない演奏内容だった。A.スカルラッティにはまだいくつか二重唱カンタータがある様だが(私が買った輸入CDには他に2曲有り)、また別の機会に採り上げてくれないだろうか。

平成14年10月26日(土)

場所:
東京・赤坂/サントリーホール
出演:
大友直人(指揮)
東京交響楽団
曲目:
フォーレ/レクイエム
フランク/交響曲

平成14年11月 4日(月・休)

場所:
東京・勝どき/第一生命ホール
出演:
当間修一(指揮)
大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
曲目:
アルヴォ・ペルト/祈る二人
モンテヴェルディ/聖母マリアの夕べの祈り
千原英喜/阿知女作法
千原英喜/淀川三千石舟唄
感想:
目当てのモンテヴェルディは、周りでは「オペラチック」と言ってた人も居た様だが、バロックやルネッサンス音楽はあれ位リズミカルでメリハリもついていた方がいいのでは。やはり「マニフィカト」が一番ハイライトで、特にテノールのメイン・ソロが安定していて上手かったと思う。

平成14年11月 9日(土)

場所:
東京・四谷/紀尾井ホール
出演:
天満敦子(ヴァイオリン)
曲目:
バッハ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番
バッハ/無伴奏ヴァイオリンソナタ3番
バッハ/無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番

平成14年11月24日(日)

場所:
横浜/みなとみらいホール
出演:
ガリー・ベルティーニ(指揮)
東京都交響楽団
クラウス・メルテンス(バリトン)
森麻季(ソプラノ)
曲目:
マーラー/亡き子をしのぶ歌
マーラー/交響曲第4番
感想:
いやはやベルティーニは凄い。どんなCDでもなかなか最後まで聴き通せなかった4番なのに…。特に旋律を歌わせるのがうまいとか、表情付けがうまいとか演奏が熱狂的とかいうわけでもないのに、細かなバランス取りや音量調整の積み重ねだけでこれだけ聴かせてしまうというのは凄いとしか言い様がない。6月の6番の時はこちらの体調が悪かったのか…。終演後の拍手がいつもにも増して熱狂的だったのも充分うなづける。その場で来年2回分のチケットも購入、楽しみ。

平成14年12月 1日(日)

場所:
埼玉・越谷/サンシティホール
出演:
山田康弘(指揮・チェンバロ)
バッハ協会管弦楽団
サンシティ市民合唱団
永崎京子(ソプラノ)
山下牧子(アルト)
大槻孝志(テノール)
初鹿野剛(バス)
曲目:
バッハ/チェンバロ協奏曲BWV1056
バッハ/ミサ曲ト短調BWV236
バッハ/カンタータ「心と口と行いと生きざまをもって」BWV147
感想:
普段CDでバッハのカンタータを聴こうとするとつい避けがちな147番だが、ライブで聴くとやはりいい曲だと思う。テノールがやや苦しげだった他は独唱、管弦楽とも達者な人ばかりで安心して聴けた。特にトランペットのリズム感は抜群。バッハはやはりリズム感が第一という気がする。指揮者の山田さんがホームページで書かれている日記で、「行進曲のようにメカニックに合わせたくない」とかアルトの山下さんを誉めてるところを読んで、何となく納得。

平成14年12月23日(月・休)

場所:
埼玉・与野/彩の国さいたま芸術劇場
出演:
前橋汀子(ヴァイオリン)
園田高弘(ピアノ)
曲目:
ブラームス/ヴァオリンソナタ第1〜3番
ブラームス/F.A.E.ソナタ第2楽章(アンコール)
ブラームス/スケルツォ(アンコール)