観劇記録(2003年)

平成15年 5月24日(土) 14:00

会場:
東京・下北沢/ザ・スズナリ
劇団:
ジャブジャブサーキット
題名:
タイタニック・ポーカー
演出:
はせ ひろいち(草案:北村想)
感想:
JJCを観るのは多分5回目。地味だが安定して面白く、どことなく漂う垢抜けなさも個性の一部。今回も舞台設定や衣装、いくつかの派手な仕掛けの割に、全体の印象は落ち着いていて、会話主体の演劇本来の面白さを味あわせてくれた。スズナリは舞台に向かって右側が通路なのでいつも何となく左寄りに座ってしまうのだが、そのおかげで看板役者の一人、栗木さんが殆ど背中向きに。大阪、名古屋で観る栗木さんファンの方には、右寄りの席をお勧めします。

平成15年 6月15日(日) 15:00

会場:
兵庫・伊丹/アイホール
劇団:
桃園会
題名:
よぶには、とおい
演出:
深津篤志

平成15年10月 4日(土) 19:00

会場:
東京・六本木/オリベホール
劇団:
弘前劇場
題名:
季節のはざま
演出:
長谷川孝治
感想:
2年振りの弘前劇場、今まで観た作品とはうってかわって女性3姉妹が主役。その点も含め、舞台設定、喪服の使い方、同じシーンの繰返し等、桃園会の『世界に一家』を彷彿とさせる。構成として全く同じシーンを繰返す手法と、その後の長いモノローグの使い方が今一つピンと来なかったが、それ以外はいつも通りの面白さ。客演の猫のマイムも効果的。あと、餅つき担当の皆様、お疲れ様でした。美味しくいただきました。

平成15年11月30日(日) 14:00

会場:
東京・池袋/シアターグリーン
劇団:
ジャブジャブサーキット
題名:
裸の劇場
演出:
はせひろいち
感想:
来年2月閉館予定のシアターグリーンの実状に合わせた台詞が多かったが、大阪・名古屋公演ではどの様な台詞だったのか。いつも通りの地味な作風で、垢抜けなさをフォローしているのは奇を衒わない会話劇としてのテンポの良さ。台詞のとちりがやや多かったのと、前後左右から役者が出たり入ったり時に観客にも照明があたったりする内容のせいで、観客側に落ち着きがなかった点が少し残念。

平成15年12月13日(土) 15:00

会場:
大阪・心斎橋/ウィングフィールド
劇団:
桃園会
題名:
深海魚
演出:
深津篤史
感想:
96年の第10回公演の再演(今回は第26回)。私が初めて観たのは98年の第14回なので初演は観ていない。役者さんがかなり入れ替わったせいか、それとも演出の方針か、ここのところ随分間の取り方が変わってきている気がする。脚本も最初から虚構性というか非現実性が前面に出ている設定なので、過剰な演技や演劇的な“仕掛け”によるインパクトが薄く、全体的に平板な印象を受けるのは狙っているのかそうでないのか…。何となくこの劇団の過渡期の様な気もする公演だった。