(2)Slint

解      説

Bastroと同じケンタッキー州はルイスヴィルのバンド、Slint。かなりひっそりと出ていたアルバムですが

現在のシカゴ人脈を語るには絶対欠かす事の出来ないバンドだと自分は思っている。

例えばメンバーの今まで参加したバントを挙げてみると・・・Squirrel Bait、Evergreen、Bastro、Palace、King Kong、

The For Carnation、Tortoise、Pullman、Aerial M etc・・・と凄い面々!

このバンドの出会いは、ふと雑誌Crossbeatに載っていた“spiderland”のジャケットを覚えていて、

たまたま店先で見かけてこのアルバムを買ったと言う出会いなのですが、

ヘッドフォンで初めて聴いたときの衝撃は凄かった!いままで聴いたことの無い音、深く深く深く・・・刻み込む音、

淡々としていながらも、その1音1音が脳に蜘蛛の巣のように絡み付く、正に「蜘蛛の国」というタイトル通りのアルバムでした。

あれから7〜8年経つのに今だに時々思い出すように聴いてしまう魔性のアルバム、それがこのSlintです。

Member

guitar/vocals: Brian McMahan

bass #1:    Ethan Buckler(Tweez)

bass #2:   Todd Brashear(Spiderland)

guitar:    David Pajo

drums:    Britt Walford

 

Disography
slint1.jpg (8621 バイト) 「Tweez」

Touch and Go(TD138CD)

Engineersome fuckin dead nuffer(?)

Release Date: 1989

実際Slintは“spiderland”を聴いたのが初めてなのですが、

この後から聴いたファーストアルバムもスバラシイ!

このバンド成長するバンドとは違い、初めっから完璧なバンドであったと言うことが

わかる1枚。彼らの創る音楽にいわゆる「捨て」の曲は無い。

slint2.jpg (6953 バイト) 「“spiderland”」

Touch and Go(TD#64CD)

EngineerBrian Poulson

Release Date: 1991

時が経った今でもかなりな緊張度をもって聴ける、魔性のアルバム“spiderland”。

この蜘蛛の巣に絡まるともう最後、ヒリヒリとした神経質なサウンドが脳を掻きまわし、

ただただひたすらとりつかれたかのように聴いてしまう歴史的名盤!!!

slint3.jpg (4604 バイト) 「SLINT」

Touch and Go(TD132CD)

Engineer:?

Release Date: 1994

Slintとしては最後のシングル。曲名無し、タイトル無し、エンジニアわからず、発売日いつ頃だろう・・なにも書いていない、CDも「Made In Canada」以外なにもプリントしていない、ただ側面に“Slint”と書いてあるだけ、最後まで聴き手のイメージを大事にするバンドだったと思う。ジャケの血だらけで倒れる男、近くに転がるピストル・・・これで曲を聴けば説明もなにもいらない。

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