Fostex FF85K 「斬鉄剣」




また、つまらぬモノを切ってしまった




  コンテスト本選が終了しましたので画像公開です。今回は「アイデア賞」を頂きました。
  その他の画像も、以下ツラツラとごった煮でアップしておきます。製作記を書く気力がなかった……
  箱自体は「フルレンジ + 自作PR」 + 「フルレンジ + ケルトン」という構成です。


                      

 

製作したパッシブラジエーターとFF85K                      組み上げる前の箱(3分割構造)       


 

              エンクロージャ内部                                しっくい調のアクリル塗料で凹凸をつける(筆)


 

二液性ウレタンの銀(マイカ)を塗った                      ハンマーオイルで全体に汚しをかける





FF85Kについて


 

表                                                                    裏



  どうもweb上での情報というものは、一個人の感想が「定説」として一人歩きしてしまうようなきらいがあり、
  あまり好ましいことではないのですが、一応、このドライバに対して、私なりの雑感もとい音のインプレを
  記しておきます。あくまで一個人の私見ということで……
 
 メーカーのうたい文句と外見的な特徴
 
  ・ 絞りの深い、半球状のアルミセンターキャップ(ボイスコイル直結メカニカル2way)
    指でちょっと押したくらいでは凹みません。頑丈です。色も少し白っぽい。
    ちなみに従来のFFシリーズで、メカニカル2wayの機種はありません。

  ・ 経年変化に強い、エーテル系ウレタンのUDRタンジェンシャルエッジ
    口径の大きなタイプ(FE208ESやFW168HPなど)と違い、薄くていい感じです。

  ・ 「ケナフ」+「バイオセルロース」混繊のコーン紙
    これは多分、従来のFFシリーズから変化なし。音色も共通しています。
    新型のFE-ESシリーズのコーン紙と比較すると、こっちの方が表面がツルツルしてます。

  ・ フレームは鉄板プレス。ただし厚めのシルバー塗装で多少の高級感あり。
  ・ ダンパーは、普通の薄茶のコルゲーションダンパー
  ・ お尻のバックプレートが、なぜか少し出っ張っている……
  ・ φ70mm x 15mm(228.3g)の大型マグネット搭載
    例によってバッフル開口サイズとマグネット径がほとんど一緒。
    配線後のバッフルマウントに苦労するのは限定ユニットと同じです。
 
 ドライバの「素」の音のインプレ
 
  メーカーの主張通り、「明るくメリハリのあるサウンド」です。
  単純にPops向きのユニットと考えてもよいでしょう。キラキラキラと屈託なく散乱する感じ。
  小口径らしく、バスレフでも密閉でも、キビキビと小気味よく鳴ってくれます。
 
  金属製のセンターキャップの効果で、ちょっとしたメタルドームツィータ並に高域に延びがあります。
  ただし、質そのものはフルレンジのそれなので、あまり過度に期待してはいけません。
  フルレンジの高域としてみれば、まずまずです。
 
  何しろ8cmのベビーユニットなので、能率もほどほど(メーカー発表88dB・実質90dB)、従って格別にハイ
  上がりという印象はありません。FE83Eなどと比較しても、低域はそれなりに力があり(音に厚みがある、
  という意味ではない)、バランスよく使いやすい感じ。ただし、繊細感や雰囲気・微妙なニュアンスといった
  表現は、FE系に一歩譲ります。これを「元気がいい音」とみるか、「大味な音」とみるか……。広いジャンル
  の曲を聴くなら、従来のFEシリーズの方が向いてるかも?
 
  メーカー添付の説明書には、「多数個の併用」が推奨(?)されています。確かに、このユニットの持ち味を
  生かすには、多数個使いにした方がよいのかもしれません。FF85Kは高域に若干のピークがあるのですが
  (18kHzあたり)、これも「ユニット間の相互干渉によるハイ落ち」を考慮しての、メーカーの意図的設計なの
  かもしれませんね。

(2002. 7. 24)