シドニー五輪最終予選

第3戦 日本vsカザフ 1999.11/6

  

  勝つか引き分けるか。どちらかで日本のシドニー行きが決まります。

  国立は32年ぶりのホームでのオリンピック出場決定の瞬間を見守る熱いサポーターが詰めかけていました。

  タカはこの日、スタメンを外れました。サブ組のメンバーとボール回しからのスタート。

  前半。攻めていたのは圧倒的に日本でした。前の試合の時のようにロングボールの蹴り合いになるようなこともなかった・・・のですが、ほんの一瞬のスキに先制されてしまいました。サブ組はピッチ脇でアップをしながらその様子を観ていました。きっと誰もが「俺が出て決めてやる」と思ったでしょう。タカもずっとピッチを眺めながらアップをしていました。

  しかし、酒井くんが交代という時にてっきり「え、明神と代えるの?」、と思ったら遠藤だったのは、この日のビックリその1。

  後半。福田を下げてナカタをFWに。モトを左に入れて俊輔を中に。ナカタと平瀬の2トップはこの試合前の福島合宿で結構練習していたそうなので、トルシエはこれがやりたかったんだろうなということで納得でしたが、モトを入れて俊輔を中に持ってきたのは、「おお!」という配置でした。ナカタと俊輔とモトが同時にプレー出来るスタイルもあるんだなあと感心したという、この日のビックリその2。

   後半15分くらいになるとサミアがベンチから立ち上がって、屋内でアップしていた選手を呼びに行きました。「よっしゃ、タカだ!!」と思っていたら案の定タカがピッチ脇に出てきました!その瞬間、周りにいた何人かの男の人から「高原点取れよ!」とか声が飛んでかなり嬉しかった。しかし、タカの交代がイナだったのはこの日のビックリその3。ということは明神の1ボランチ。で、タカと平瀬の2トップでナカタが下がって・・あれ俊輔はどこへ・・とかもう結構混乱してしまいました(^^;それでもきっちりポジションをこなす選手達はとても成長したなあとまた感心したのでした。

  平瀬の2ゴールが決まって、日本は同点、逆転に成功しました。そして、タカがファールを貰ってPKのチャンスが!そして俊輔の見事なFK!!本当にビューティフルゴールでした!

   終わってみれば3−1の勝利。シドニー五輪出場決定!!

   正直に言うとすごく嬉しいというよりは一安心。という感じでした。シドニーに行くのは当然だと思っていたのでようやく決まった〜。という感じで安堵の方が大きかったです。

  試合後の選手達の笑顔はとても素敵でした。

 

  シドニーは決まりました。

  これからはシドニーに向けての準備が始まります。少しでも経験を積んで、最後には本戦の舞台に立っていなければなりません。

  そう、シドニーのピッチに立ってこそ本当のオリンピックで戦えるのです。それまでまた戦いです。

  シドニーまで、そしてシドニーも。がんばれ、タカ!!!

  グランド一周の途中でシューズをスタンドに投げたのでソックスになってしまったタカでした(^^)。

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