格言集目次

☆いのち金には手をつけるな
上がる理も時節が来なければ上がらない

休むとはただの休みと思うなよ、次の仕掛けのもととなるなり
事件会社の株は敬遠すべし

下手なナンピン怪我の元 強弱より運用を学べ
強弱より運用を学べ
安値圏での悪材料発表は買い  

需給はすべての材料に優先する

相場に王道なし
株価は常に将来性の反映である

強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、幸福のうちに消えて行く
遠くのものは避けよ

長期投資は株価より企業力を買え


いのち金には手をつけるな


株式投資をするには、金にゆとりが必要です。思惑がはずれて損すると困るような資金を投入してはいけないという教訓です。とくに投機的な売買に乗り出すと、失敗して取り返しがつかなくなります。


上がる理も時節が来なければ上がらない

 「需給はすべての材料に優先する」と同じ意味で、いくら業績が良くても、画期的な新製品の発表があっても、買おうという人が増えないかぎりは株価は上がりません。上がる理由があっても需給関係が好転しないと上がらないのです。



休むとはただの休みと思うなよ、次の仕掛けのもととなるなり

 株式投資は「買い」ばかりではありません。保有している株式を売ったり、売り買いとも見送ったりして休むことも必要です。この格言では特に「休む」ことの大切さを教えています。
 つまり、相場で休むということは売り買いから離れて冷静になって次の投資方針を研究する期間だということです。「休む」は仕掛けのタイミングをはかる大切な時期で、相場で成功する重要なカギになるということが言えます。



事件会社の株は敬遠すべし

 特に最近損失補填・接待などいろいろな事件を起こす企業が新聞紙上をにぎわしています。
このような事件会社というのは会社内部の不祥事が表面化したり、社会的な違反行為があった企業を指し、この手の銘柄はいつ状況が悪い方へ急転するか不透明なため、投資は敬遠した方がよいという意味です。また、「危うきは避け、疑わしきは待つべし」という格言もあり、事件が落ち着くのを待つか、はじめから投資対象としないほうが安全でしょう。
初心者の方は特に注意してください。





下手なナンピン怪我の元

ナンピン(難平)の難とは損のことでして、平は平準化するということです。買った株が値下がりした場合、その銘柄をさらに買い増すことによって平均買いコストを下げ、次の上昇時に利喰いしやすくする作戦のことをいいます。これが「ナンピン買い下がり」で、信用取引で売ったあと、思惑に反して値下がりした場合、さらに信用売りするのは「ナンピン買い上がり」と言います。しかし、このナンピンはその時期を間違えると投資資金が大きくなった分損失が拡大し、失敗することが多いということです。
そもそも、ナンピンをする時には当初の予想が外れた時で損を少なくしたい気持ちや焦りが加わるため早すぎる場合が多いのが常です。ナンピンよりも失敗を認めて見切り売りし次の作戦を練る方が得策であることを暗示しています。

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強弱より運用を学べ
 

相場の強弱や先行きの予想を研究するよりも、自己資金の範囲内でいかにリスクを抑えたうえで有利に利益を上げるかの運用の技術を学べという意味です。相場の動きは、景気、金利、企業業績、市場の需給などさまざまな要因によって動くものであり、この予測は大変難しくその的中率は低いものにならざるをえません。ですから、大切なのは自分の性格や資金量に合った運用方法の研究というわけです。
 


安値圏での悪材料発表は買い
 

大底値をつけるのは、悪材料が積み重なって買い気のまったく起きないような沈滞ムードの時といえます。そんな中で新たに悪材料が出ても売るべき人はすでに売ってしまっているため売り方の買い戻しが先行して株価が上がることがよくあります。いわゆる「売り材料出尽くし」として短期資金の買いも入りやすくなるのです。



需給はすべての材料に優先する

ご存知のとおり、株価は第3者が決めるのではなく、株式市場に参加している買いたい人と売りたい人の注文が出会って形成されます。つまり、株価の上げ下げは、その株式の需要と供給(需給)によって決まると言えます。 この格言は、いくら業績の良い銘柄であっても、市場を席巻するような画期的新製品の発表があっても、買おうという人が現れないかぎりは、株価は上がらないということを教えています。


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相場に王道なし

株式投資は自分の努力なしに、証券会社の営業マンや株式評論家など他人の言う通りに売買しても成功するものではなく、日常の基礎的な学習と資料収集による研究が大切です。それでは日常の研究とは、毎日丹念に新聞を読むことはもちろん、国内外の経済や社会の大きな流れを把握し、自分の投資スタイルに合わせて自分なりの投資哲学を作り上げていくことではないでしょうか。

日常生活の場にもさまざまな投資のヒントがあると思います。たとえば、スーパーやコンビニの陳列棚、テレビのCM、インターネットの新技術、新しいパソコンや周辺機器・ソフトのバージョンアップなど、身近なところで新しい動きはないでしょうか。相場は「変化」で動くものですから、日常生活の中でもアンテナを立てて「センス」を磨いてください。



株価は常に将来性の反映である



いま現在ついている企業の株価というのは、いまの業績を評価しているのではなく将来その会社がどうなるのかをすでに反映しているのです。
ですからいまにぎわっている銘柄をみれば成長性のある業種が分かったりします。

ただしタイミングによってどの業種に人気が集まるかはそのときの市場環境によって、多少変化します。
いまの相場に置き換えると日経平均は16,000円前後で一進一退を続けています。
また、より長期で見ますと90年の暴落以降は15000円から21000円のボックス相場となっています。 不良債権問題やそれに根ざした金融システム不安が基本的な要因と見られ、これらの影響が大きい銀行、建設、不動産などの下げが大きくなっています。
これに対して国際的な事業展開を行なっている国際優良株には史上最高値を更新する銘柄ありました。こうした動きは将来の日本の方向性を示しているのかもしれません。


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強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、幸福のうちに消えて行く




相場の過程を4つの場面に区切りそれをそれぞれ「悲観」、「懐疑」、「楽観」、「幸福」という投資家心理に置き換えています。

「たくさんの投資かが悲観説を唱えて要るときは、上昇相場のスタートで、先行きの警戒感が強いうちは
まだまだ上昇するが、多くの人が先行きに楽観的になったらもう天井まできている。
そして幸福感を味わっているうちにこの上昇相場は終わりを告げる。」

このようなことですがニューヨーク(ウォールストリート)からの有名な格言の一つですが
なかなか短い言葉で投資家心理を言い表しています。これは日本の相場格言である「人の行く裏に道あり花の山」や
「もうはまだなり、まだはもうなり」に通じるところがあります。

この良い例が89年末に史上最高値をつけた後、バブル崩壊に伴い90年以降急落下日本のバブル相場です。
まさに誰もが強気(幸福)になった89年は相場の転機だったのです。

現在は、18,000円の大台を割り込んだことで、悲観的な投資家が増えていますが、
強気相場への転換点は必ずくるでしょう。いずれにしても、株価は投資家心理を反映して動くことが多く、
その時の投資家心理を分析することが相場に勝つ上で大切になるでしょう。



遠くのものは避けよ


特に初心者の方が、株式投資を始めるときに一番いい方法は、自分自身かまたは身の回りの人がよく知っている会社自身でよく使っている商品を作っている会社など身近な会社の場部式に投資するのがよいと思います。

身近な会社であればその会社の商品の売れ行きや業績などの情報が入りやすいからです
株式投資で損をしている人に多く見受けられるのは、人の意見ばかり聞いている人です。
他人は評論家と同じですから、いろんなことを言うでしょう。それを納得したら聞き入れなければなりませんが、一番良いのはまわりの良い情を自分なりに分析して最終判断は自分で下すことです

そうすれば損しても得をしても、納得行きますし次の投資につながっていくと思います。しかし、最初から自分の相場観を持つのは無理ですから、最初に述べたようにまず自分がよく知っている会社の株式を買うことです。ただし自分の勤めている会社などは、インサイダー取引になる場合がありますので十分注意が必要です。

このように株式投資のヒントは意外と身近なところにあるものです。

以上



インサイダー取引:大株主や役員など会社の機密の内部情報を知り得る立場にあるものが、それを利用して株式・CB等の売買を行うこと。これがわかった場合は法律で罰せられる。


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長期投資は株価より企業力を買え



説明株式投資で成功する鍵は、成長力のある会社に自分自身の余力資金を使って長期レンジで投資することです。

長期投資の場合は安定配当や株式分割(無償増資など)による持ち株の増加を見込めるわけですので、短期投資(通常3〜6ヶ月)とは違って毎日の株価の変動に惑わされずに持ち株企業の長期安定した企業運営による収益性や安定成長などを最重視するということです。
ここで長期投資の成功例をあげますと有名な会社ではソニーなどがありますがあまりにも話が古いのでここでは今トレンドであり急成長を果たしてきた、コンビニ業界のリーディングカンパニーのセブンイレブンをあげましょう。

テレビコマーシャルでもお馴染みの同社は、今から18年前の1979年10月に上場しました。そのときから数えて15回の株式分割を行い、最初の上場時につけた初値1,800円で、もし1,000株購入した株主が現在まで売らないで持っていたら、
そのトータル保有株式数は19,035株に増えています。

なんと約持ち株数で20倍。さらに驚くべきことは当初の投資額180万円が今現在1億6560万円(9月12日終値8,700円)と92倍になっているわけです。これだけでもいかに成長力のある企業を選定できれば、儲かることがおわかりいただけたでしょう。しかし逆に企業の成長力や長期展望にたった投資をしていないと、ご自身の資産を減らすことになるでしょう。

このように長期投資はいかに企業に成長力があるかまたこの企業は社会にこれから認められていく業種かどうかなどあらゆる側面から、分析する必要があるのです。特に後者などはコンビニという販売形態が認められてこその急成長ですので、この切り口は忘れてはなりません。

今現在日本の株式市場は日経平均でも18,000円を割り込んでいますし、また折からの
金利政策で株主配当に魅力がある銘柄も多くなっています。銀行金利は元々あってないような状態ですから、このような局面では長期投資銘柄選定の時期として、最も適しているかもしれません。

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