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超初心者のための株式用語集

   ア行



  青天井
  株価が過去最高値を抜き、目標とする上値がくなった状態。数年ぶりに現れる高値が「大天井」。


  アク抜け
  悪材料が出るだけ出て、相場が落ち着きを取り戻すこと。


  上げ足
  相場が高くなっている状態。「順調に上げ足を続けている」や「上げ足を続ける」というように使う。


  味つけ買い

  呼び水を誘い、相場にはずみをつけるため、証券会社やプロが買うこと。一部の銘柄や業種を対象にすることもある。


  頭打ち

  
「伸び悩む」ともいう。上昇テンポが鈍り、少し安くなること。


  当たる
  思惑通り相場が動いて差益が入ること。「曲がる」ともいう。


  アヤ戻し・アヤ押し

  下げ相場で少し戻すのが、アヤ戻し。上げ相場で少し下げるのがアヤ押し。ともに基調を変えるものではない。


  イタヨセ

  イタとは才取会員の注文票のこと。立会い開始前にすべて同時注文として扱うのをイタヨセ式と呼ぶ。ほかに立会い中でも特定の銘柄に注文が殺到して整  理がつかなくなると受付を中断し、集まった注文をイタに記載し整理するのもイタヨセ。


  一段高

  上昇を続けていた相場が、さらに高くなる状態。「ジリ高」はじりじり高くなること。


  いってこい
  相場が上か下かに変動するが、結局はもとの水準に戻ること。


  一服
  相場の動きが一時的に止まること。上げた後、その辺りで横バイになれば「上げ一服」、その反対が「下げ一服」。


  嫌気売り
  悪材料を嫌って売ること。損をして売るのは「嫌気投げ」。見切って早めに売るのも損害を大きくしないこつ。


  陰の極
  相場が最悪のとき。大底のこと。相場環境も悪い場合に使い、商いが閑散としていることが多い。


  薄商い

  出来高が極端に少なく、市場に活気がない状態。


  生まれ値
  公開したてのが株がはじめてつけた値段。増資権利落ち後の値を、生まれ値という場合もある。


  売りあき
  売り飽きる状態のこと。売り物がどんどん出て、相場が下げつづけても、いつかは売りあき気分から下げ止まるもの。


  売り一巡

  銘柄、業種を変えつつ、続いていた売りが一巡して止まること。


  売りくずし

  売り方が悪材料をはやして、売り物をどんと増やし、相場が簡単に立ち直らないよう下落させること。


  売りたい強気

  買いたい弱気の逆。売り逃げたいときに、わざと強気な話をして、売り場をつくること。


  売りたたく
  信用取引で、売り物を浴びせて相場を下げることを言う。


  大台

  100円単位でみた株価水準のこと。目標値の一つ。大台を上回ることを「大台乗せ」「大台がわり」。下回れば「大台割れ」。


  押し目

  上げ基調のとき一時的に相場が小幅に下がった状態。ぐっと下がれば「深押し」。




  か行


  
買いあおる
  経済動向とかけ離れているのを承知で、株価をつりあげるために投機的に買い進むこと。


  買い安心
  上げ相場が続いて、買えば必ず儲けがでるような状態。ひと相場あるときは、こうした場面がしばしば見られる。


  買い一巡
  銘柄、業種を変えつつ、続いていた買いが一巡して止まること。


  買い気配
  好材料などで買い人気が一方的に強く、商い不成立で値がつかない状態。


  買いたい弱気
  上げ相場で買いたいところだが、わざと弱気なふりをして株価を下げる手法。機関投資家やプロがよく使う。


  買い疲れる
  上昇相場を期待して買いこんだものの、それほど上昇せず買い気が薄れること。買いすぎて一服したときも同じ。


  買い細る
  買い気が消え、商いが減ること。「気乗り薄」は、投資家に買う気持ちがほとんど見られないこと。


  ガラ
  恐慌的に極めて大幅に下げること。「崩落」は底なしにずるずる下げていくこと。


  気重い
  相場に力がなく、買い気が盛り上がらないこと。「頭重い」は上値に戻り待ちの売りなどがあり、上昇の動きがないこと。


  逆ザヤ
  同業種の銘柄で、一方が他方より業績がよく、当然株価は高いはずなのに、他方が高い場合。常識通りなら「順ザヤ」。


  強弱感
  強気か弱気かの相場の見通し。上昇相場を予測するのが強気。相場下落を予測するのが、弱気。


  玉
  株式の俗称。信用取引の買い株を「買い玉」、売り株を「売り玉」という。


  切り返す
  利食い売りなどで下がった株が、買い気配を盛り返し、再び高くなってくる状態をいう。


  くずれる
  ほぼ全銘柄が下げること。


  月曜ボケ
  上昇エネルギ−が強いとき以外は、毎週月曜日の相場が閑散として、活気がないことが多いため、このようにいう。


  減資
  増資の反対。資本金を減らすこと。累損を埋めるため、株式を一定の率で消滅するケ−スがほとんど。


  堅調
  相場が上昇基調を続けている状態。「上伸」も同じ。


  小甘い
  相場がわずかに安い場合。「小安い」「小ゆるむ」ともいう。


  小じっかり
  相場が前日に比べ、わずかに高い場合。


  小締まる・小高い
  相場が引締まり気に少し高くなること。「小高い」も同じ。わずかに高い(20円〜30円)場合に使う。


  小幅まちまち
  相場が前日とほとんど変わらず、小幅の上下に終始している様子「もちあい」も同じ意味。





  さ行

  下げ渋る
  相場が下げたあと、もち直すこと。


  下げ止まる
  相場が下げたあと、横バイになること。


  塩漬け
  上がると思っていた株が下がってしまい、反発が望めないのに見切ることができず、長期保有すること。


  仕切り
  客の注文に対し、証券会社自らが相手になって、注文成立させること。


  地相場
  各銘柄を長期的にみた安定的な株価水準のこと。


  下ささえ
  相場が下げ基調の場合でも、一定水準以下にならないよう、大手証券会社などが意図的に支えること。


  しっかり
  相場が高めのこと。


  消化難
  大きなニュ−スが伝わってきたが、それをどう判断していいのかわからない状態。


  上伸
  相場が上昇基調をつづけている状態のこと。


  処分売り
  買った株が値下がりしたが、資金操りの関係で持ちつづけられずに売ること納税期の3月には処分売りが多い。


  じり安・じり貧
  じりじり安くなること。


  頭重い
  上値に戻り待ちの売りなどがあり、上昇の動きがないこと。


  整理安
  買い進まれて、相場が警戒状態になり、その後、売り物勝ちから下げ続け、売りを消化して下げ渋るまでの状態をさす。


  節分天井
  新春から節分ころにかけて新春相場で買い人気が強くなる状態。


  底入れ
  相場が下がるだけ下がって、下げ相場が終わったこと。


  底固め
  相場が底に届き、売り物が消化された状態。


  底堅い
  値動きは安いが、相場は下がりそうで、なかなか下がらない状態。


  底値たんれん
  安値圏で売買が増え、もみ合いが続くこと。売り物が出つくしてしまうため、底値が形成されることが多い。




  た行

  高なぐれ
  相場が高い水準で、上げも下げもせず、横バイ状態が続くこと。


  打診買い
  相場が停滞して商い閑散なとき、証券会社などが、市場人気を打診するために買うこと。反応があれば強気に出る。


  タコ配
  配当可能な利益が出ていない悪い決算なのに、配当すること。積立金の取崩し、資産売却など。タコが自分の足を食うのと同じように、蓄積を食うことにな  るので、タコ配という。


  ダレる
  やや上向きと感じられた相場が、少し安くなること。


  ちゃぶつく
  買えば相場が下がり、売れば上がるというように損をすること。


  ちょうちん買い
  仕手筋や大手証券会社の買いに乗って、同じ銘柄を買うこと。どんどん買い進められる株はちょうちん買いが多い。


  突っ込み
  大きくさげた場合に使う。


  突っ込み買い
  上げ基調の相場が一時的に大きく下げたところを買うこと。


  強含み・強もちあい
  上値(上の値段)


  つれ高
  新材料などにより、ある銘柄が買われ高くなること、つられて同業他社の株も買われることをいう。


  出会い
  売りと買いが同数でぴったり合うこと。売買が成立すること。


  手がかり
  相場が動く契機になるもの。売買ともに材料がなく、手を出しにくい状態を「手がかり難」「しかけ難」ともいう。


  出来ず
  証券取引所で、株式の売買が成立しなかったとき、このようにいう。


  手詰まり
  上昇基調の波に乗ろうと次から次へと物色し、買いが進むが、支援材料が特になく買う株がなくなる状態。


  出直り
  売られて安くなった株が、立ち直ってきた状態を指す。反転して堅調な足取りだと「○○株は出直ってきた」などという。


  手控え
  これという材料もなく相場が不透明なとき、売買をしかけず見送ること。「買い手控え」「売り手控え」と使い分けることもある。


  動意
  停滞気味の相場(株価)が動き出す気配を見せること。下降時から上昇し始めるときによく使われる。


  独歩高
  全般に相場が低迷しているとき、特定の株が、高く買われること。好材料が伝わるために上がるケ−ス。 


  独歩安
  相場全体は上げ基調なのに、ある銘柄だけ悪材料が出て安いこと。


  突飛高
  特別に材料があるわけでもないのに、ある銘柄が、かなり高くなること。後から材料が判明することが多い。


  突飛安
  予想外に突然売られて、安くなること。


  ドテン
  売り買いの手をひっくり返すこと。信用取引の買い方が手じまい売りに転じる「ドテン売り越し」。


  飛ばす
  相場の上げる勢いが強い状態。


  飛びつき買い
  高値になっても、まだ上がると急いで買うこと。


  泥沼相場
  泥沼に足を入れたときのように、身動きのとれない下げ相場のこと。




  な行

  人気買い
  株価上昇、出来高増加の市場人気に乗って買うこと。


  抜く
  新高値をつけたとき、「高値を抜いた」などと言う。特定の値を上回ったときに使う。


  値ぼれ買い
  文字通り、値段にほれて安値の銘柄を買うこと。




 は行

  はげる
  やや上向きと感じられた相場が、少し安くなること。


  はねる
  とっぴな動きで、相場が高くなったり安くなったりすること。


  早耳筋
  相場を動かす材料をいち早くキャッチする人。


   反省安
   相場の上昇が急なとき、経済の実態からかけ離れていると見られ、反省気分から売られ下げること。


  半値戻し・半値押し
 下げ幅の半値まで戻ることを半値戻し、上げ幅の半分まで下がることを半値押しという。相場の節目になる。


 反発・反落
  下げ続けていた相場が、一転して上昇することを反発。その反対を反落。上げ幅下げ幅が大きければ、急反発・急反落。


  彼岸底
  彼岸の頃は、資金手当てなどで株価が安くなること。


  冷やす
  相場上昇テンポが早いとき、意図的に売り物を出して株価を抑えること。


  深押し
  上げ基調のとき、一時的に株価がぐっと下がった状態をいう。


  吹き値売り
  株価が一時的に高くなったところで売ること。

  物色買い
  適当なものを選んで買うこと。材料含み、業績のよい銘柄が対象。一部の銘柄を対象にすることを「部分物色」という。


  棒上げ・棒下げ
  相場が休まず、1本調子に上げることを棒上げ。急騰した場合にも使う。その逆が棒下げ。


  暴騰・暴落
  相場が全面的に一気に上がることが暴騰。反対に一気に下がることが暴落で、崩落は底なしにズルズル下げていくこと。


  ぼける
  やや上向きと感じられてた相場が、少し安くなること。商いに活気のないときに多い。




 ま行

  水浸し
  相場下落で買い方が損をしている状態。


  無差別買い
  企業の業績や資産内容などで選ばず、どんな銘柄でも買うこと。


  むし返す
  同じ材料を何度もはやして、相場を動かすこと。ジリ高基調のときに多い。


  目先・目先観
  ほんの短期間のことを「目先」といい、その相場の見通しを「目先観」という。


  保合い
  相場が前日とほとんど変わらず、小幅の上下に終始している様子。


  戻す
  相場がある水準から下げたあと、高くなり、もとの水準に回復する、あるいは近づく状態をいう。


  戻り売り
  値を戻したところで売ること。


  もみあい
  売りと買いが両方あり、小幅の値動きを繰り返すこと。「安値もみあい」「中段もみあい」などということもある。


  模様ながめ
  投資家から売り買いともに手を出さず、他人がどう出るか、相場の推移を見ている状態。「見送る」「気迷い」も同じ。




や行

  安寄り
  前場の寄付きから売りが多く、相場が下落基調で始まること。


  ヤリ気配
  悪材料で売り勢力が強く、なかなか値がつかない状態。


  やれやれ売り
  買った株価が値下がりし、やむなく保有していたところ、戻すか、反発したために、やっと売ることができた状態。


  弱保合い
  相場がわずかに安い場合。「弱含み」はさらに下値がある場合に使う。