投資信託マニュアル


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■投資信託とは



多くの投資家から集めたお金を一つにまとめ、運用の専門家である投資信託会社が株式や公社債など金融・証券市場で運用し、その成果を分配金として投資家に返す仕組みの証券貯蓄です。個別投資信託会社については、こちらをご覧下さい

一つの投資信託(ファンドとも呼ばれます)で集められるお金は、数十億円から数千億円にもなります。そのため、個人では不可能な分散投資(資金をいろいろな投資対象市場や国などに分散して投資すること)が可能となります。個人投資家は投資信託を購入することで、小口の資金で分散投資を行ないながら、スケールの大きな投資が可能となります。投資信託の投資対象は、国内の様々な金融市場・株式市場だけでなく、世界中の株式・金融市場です。日本にいながら、世界市場を対象とした投資が可能となります。

投資信託では、投資家に代わって専門家(プロ)が様々な手法を駆使して資金を運用します。個人が独自の判断で行なうレベルとは異なる運用成果を楽しめます。この専門家は、先ほどの投資信託会社におり、ファンドマネージャーと呼ばれます。

 

投資信託のメリット

1)運用をプロに任せられる

2)小額で分散投資が可能

3)小額で世界中の様々な市場に投資ができる
 


投資信託の仕組み

投資者から集められた資金は販売(証券会社・投資信託会社)、運用(投資信託会社)、保管・管理(信託銀行)とそれぞれ専門家が役割を分坦し、厳正で効率的な運用を行います。




                                        


証券会社、投資信託会社及び受託銀行の主な役割


〈証券会社〉・・・☆投資者の窓口役です。              

 ・受益証券の募集及び売買の取扱い                          
 ・収益分配金、償還金及び一部解約金の支払い                     
 ・受益証券の保護預り                                
 ・受益証券説明書の交付                               
 ・運用報告書及びファンド概要の交付                         
 ・取引報告書、残高照合書、計算書、預り証(取引明細書)等の交付           

〈投資信託会社〉・・・☆ファンドを作り運用します。                 

 ・内外経済・証券市場・企業等の調査分析                       
 ・信託財産等に関する帳簿書類の作成                         
 ・受益証券説明書、運用報告書及びファンド概況の作成                 
 ・受益証券の募集、発行                               
 ・基準価額の計算                                  

〈信託銀行〉・・・☆資金の保管・管理を行います。                  

 ・信託財産や基準価額の計算                             
 ・受益証券の認証                                  
 ・外国証券を保管・管理する外国の保管銀行への指示及び連絡              

■これらの各業務の報酬として募集販売手数料あるいは信託報酬を受け取ります      


■投資信託の種類





投資信託には投資者のニーズに応えるため、バラエティーに富んだ数多くのファンドがあります。その種類は、集められた資金を何に投資するかという投資対象により株式投資信託と公社債投資信託に分けられます。

又、いつでも追加購入できる追加型(オープン型)と購入期間が限定されている単位型(ユニット型)という分け方もあります。さらにファンドによってリスクが異なるため、 リスク・リターンによる分類 もあり、ファンドを選ぶ重要なポイントとなります。




■投資信託の用語集(その他の用語はここから)




■契約型投資信託

委託者(投資信託会社)と受託者(受託銀行)が信託契約を締結し、それによって生じた受益権を分割して受益証券を発行し、それが受益者に取得される形態のものをいいます。わが国の投資信託はすべて契約型に属します。

■会社型投資信託

証券投資を目的とする会社を設立して、一般投資家(株主)がその発行株式を取得する形態のものをいいます。

■受益証券説明書

募集あるいは販売中のファンドの概要が記載された説明書。
その内容は@ファンドの特色A運用の基本方針B費用と税金C募集要綱等が分かりやすく説明されているので、必ず読んでからファンドを購入するようにしましょう。

■運用報告書

ファンドがどのように運用され、その結果どうなったかを現在の運用内容と合わせて説明する報告書。
その内容は@投資環境A運用状況B今後の運用方針C費用D基準価額・分配金の状況等を図表を用いてわかりやすく説明してあります。

■受益証券

ファンドの利益を受ける権利(受益権)を形にしたもので、一種の有価証券です。原則として、無記名式になっていますが、記名式にすることもできます。投資信託会社が発行し、証券会社等を通じて投資家に交付されますが、一般的には保護預かり制度が利用されています。

■保護預り

皆様の利便性を高めるために投資信託の受益証券を証券会社や投資信託会社が無料でお預かりする制度のことです。
(保護預りの場合には、「保護預り証」を交付します。)

■手数料

ファンド購入に際し証券会社等に支払う費用。そのタイプは内枠制、外枠制また信託報酬の中から支払う等様々なタイプがあります。一般的に株式投信・公社債投信の単位型は内枠制、株式投信追加型は外枠制ですが公社債投信追加型は信託報酬の中から支払われます。

■信託報酬

ファンドの運用・管理にかかる費用で信託財産の中から投資信託会社・受託銀行・証券会社に支払われます。受益証券説明書や運用報告書の費用の項目で記載されています。

■予想分配率

中期国債ファンドや公社債投信は、利率が明示されている公社債を中心に運用するため、購入した時点で次回の決算時に分配できる金額をある程度予想することが出来ます。その分配金を元本に対する年利回りに換算したものが予想分配率です。

■基準価額と売買基準価額

ファンドに組み入れている株式や公社債等を全て日々評価し、債券の利息や株式の配当金等の収入を加えて資産総額を算出します。そこからファンドの運用に必要な費用等のコストを差し引いて純資産総額を出し、更にその日の受益権口数でわったものが基準価額です。なお、追加型株式投資信託の場合、一般的に基準価額から特別控除額を差し引いた、”売買基準価額”で購入できます。

■信託財産

たくさんの投資家から集められたお金は、運用の専門家である投資信託会社が株式や公社債等を対象に証券・金融市場で運用しますが、そのまとまった資金のことです。

■収益分配金

運用によって得た収益を分配するもので、株式の配当金に相当します。

■分配型

収益分配金を通常1年毎の決算期に定期的に受け取るタイプ。

■無分配型

設定後1年目、2年目などは分配を行わない、もしくは信託期間中は分配せず、満期時や途中換金時に収益を一括して受け取るタイプ(最長で4期5年)。

■クローズド期間

効率的で計画的な運用を促進するため、購入後、一定期間は原則として換金(解約)できない期間を設けているファンドがあります。期間中は本人の死亡等、極めて限られたケース以外は換金できません。購入する前に確認してください。

■償還金

信託期間に定めのあるファンドは、満期になった時点で信託財産を保有口数に応じて配分します。これを償還金といいます。

■信託財産留保額

信託期間の途中で換金される場合に、ファンドの運用の安定性を高めるのと同時に長期にお持ちになる受益者との公平性を確保するために信託財産中に留保されるものです。この留保額は基準価額や分配金に反映されます。

■キャッシング

MMF又は中期国債ファンドは通常、解約お申し込み日の翌日に解約代金をお渡ししますが、キャッシングを申し込むことによりお申し込み日当日に代金を受け取ることができます。その仕組みは、申し込みをされるとファンドが自動的に解約され、その解約代金は証券会社への返済に充当されます。また、お申し込み日から解約受渡日の前日までの分配金は、キャッシングのお利息となります。

■ポートフォリオ

もともとは「紙バサミ」のことですが、資産運用にあっては資産全体がどのような運用対象商品の組み合わせによって構成されているかを示します。



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