川西 2式飛行艇12型(日本海軍)
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発動機:三菱「火星」22型 1,850馬力×4 航続距離:7,153km 武装:20mm旋回機銃×5 7.7mm旋回機銃×3 爆弾:2,000kg 乗員:10名 初飛行:1941年
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広大な太平洋を主戦場とする日本海軍は、長距離の洋上哨戒・攻撃・輸送などを
任務とする大型飛行艇に期待をよせていました。経験豊富な飛行艇メーカーの
川西が開発した2式飛行艇は、速力・航続力・武装において欧米ライバル機の
水準を超える最良の飛行艇といえます。 2式飛行艇は、太平洋戦争では全期間を通じて、日本軍の勢力圏の最も外側をカバーする、 重要で危険な任務に従事しました。潜水艦から洋上補給を受けつつハワイを偵察・爆撃したり、 遠距離侵攻する攻撃隊の航法支援など、長大な航続力は十分に活かされます。 しかし、戦局の推移とともに敵機の性能が大きく向上したため、万一捕捉されてしまうと 撃墜を免れることは困難でした。遠い洋上へ哨戒・偵察に飛び立ったまま音信も無く消息を絶つケースが相次ぎ、 終戦までに大部分の2式飛行艇とそのクルーが失われました。
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模型と背景はCG合成です。 Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)
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