スーパーマリン スピットファイア MK.T(イギリス)


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全幅:11.23m 全長:9.12m 総重量:2,650Kg 最大速度:568km/h
発動機:ロールスロイス マリーン3 1,050馬力 航続距離:800km
武装:7.7mm機銃×8 乗員1名
就役:1938年

イギリスを救った戦闘機として名高いスピットファイアMK.T。 楕円翼を採用するなど曲線的に機体をまとめ、 空力的な高性能をねらいました。 しかし量産コストも高くつきました。 ライバルのメッサーシュミットBf109戦闘機は、 量産性を重視して直線的なデザインを採用しています。 この対照的な双方の戦闘機による一騎打ちでは、 速度と武装は引き分け、旋回性能でスピットファイアの勝ち、 上昇力と急降下性能ではBf109の勝ち、 というように総合性能は互角だったようです。

1940年8月、欧州大陸の空を征したドイツ空軍が、 ドーバー海峡を越えてイギリス本土爆撃を開始しました。 早期警戒レーダー網による管制システムに支援されたスピットファイアは、 航続距離の不足からイギリス上空で著しく行動が制限されたBf109を、 絶妙なタイミングで迎え撃つことができました。 約2カ月の熾烈な航空戦のすえ、ついにドイツ空軍は爆撃続行を断念しました。 スピットファイア戦闘機と早期警戒レーダーの優れたコンビネーションが、 イギリスを救ったのです。

(模型:1/72 ハセガワ スピットファイアMK.T 製作:菊地秀之)

模型と背景はCG合成です。

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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)