2号戦車 F型(ドイツ陸軍)


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社会人になると、プラモデルを作る時間と環境の制約から未完成品が多くなり、 プラモデルは10年ぶり、1/35のAFVの完成品としては20年ぶりの作品。 この2号戦車と兵士のキットは、少ないパーツ数でカチッと手軽に作れたので、余力で少しだけ手を加えたり、 情景ベースも作るなど、模型工作の楽しさを満喫できました。

2号戦車の追加工作としては、前部に予備転輪ホルダーをプラペーパーで、後部にけん引ワイヤーを木綿糸で追加し、 車体後部パネル上の正方形の箱を、木製ジャッキ台に見立ててナイフで削り込みました。 各種の雑具箱は、材質を鉄製、木製、ジェリカンなどを推測し、色を塗り分けました。 手で合図をする歩兵のリーダーは、顔の向きを箱絵のように振り返り気味に変え、ゴーグルをプラペーパーで追加しました。 また、前のめりな歩兵に比べ、戦車兵はのんきに直立しているようで緊迫感が出ないため、 前方を双眼鏡で注視しているように改造しました。

塗装は全てラッカー筆塗りです。画家がキャンバスの平面に立体を表現するように、 箱絵をよく観察し、光と影の色づかいを見よう見まねで塗りました。 まず、箱絵には絵の具の黒が使われておらず、暗い影の色としては茶、緑、青が使われていましたので、 原色の赤、黄、青を混ぜて影の色を作りました。日のあたる明るい上面は、基本色に白と黄を混ぜて塗りました。

また、立体的な表現としては、2つのヘッドライトの表面に、凹型の内側の奥行きがあるかのような陰影を描き込んだり、 レンズの表面にラッカーのクリアーを凸型に厚塗りしました。(2024年10月)

(キット:1/35 タミヤ)

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Hideyuki Kikuchi (gotha@ops.dti.ne.jp)