2号戦車 F型(ドイツ陸軍)
2号戦車の追加工作としては、前部に予備転輪ホルダーをプラペーパーで、後部にけん引ワイヤーを木綿糸で追加し、 車体後部パネル上の正方形の箱を、木製ジャッキ台に見立ててナイフで削り込みました。 各種の雑具箱は、材質を鉄製、木製、ジェリカンなどを推測し、色を塗り分けました。 手で合図をする歩兵のリーダーは、顔の向きを箱絵のように振り返り気味に変え、ゴーグルをプラペーパーで追加しました。 また、前のめりな歩兵に比べ、戦車兵はのんきに直立しているようで緊迫感が出ないため、 前方を双眼鏡で注視しているように改造しました。
塗装は全てラッカー筆塗りです。画家がキャンバスの平面に立体を表現するように、 箱絵をよく観察し、光と影の色づかいを見よう見まねで塗りました。 まず、箱絵には絵の具の黒が使われておらず、暗い影の色としては茶、緑、青が使われていましたので、 原色の赤、黄、青を混ぜて影の色を作りました。日のあたる明るい上面は、基本色に白と黄を混ぜて塗りました。
また、立体的な表現としては、2つのヘッドライトの表面に、凹型の内側の奥行きがあるかのような陰影を描き込んだり、 レンズの表面にラッカーのクリアーを凸型に厚塗りしました。(2024年10月)
(キット:1/35 タミヤ)