写真の切り抜き
きれいに余白を除去するコツは、除去範囲の境界をぼかす機能を使い、少しずつ溶かすように削ることです。 わずかに本体の外周まで溶かすくらいが、背景との合成時に良くなじむようです。
(画像編集ソフトはPhotoshopを使用しました)
(1) 切り抜き範囲の指定
ペン,:点の設置
矢印:点の位置の調節
ペン+:2点間の線上に第3の点を追加
ペン−:余分な点を除去
点と線で切り抜く範囲を指定します。これを”パス”と呼びます。 ツールウィンドウの[ペン]のアイコンをクリックして下さい。 アイコンをクリックしたまま待てば他の機能を選択できます。
左図では写っていませんが、飛行機の外周を一周するまで点を置き続けます。 始点と終点はどこでもかまいません。
選択範囲とは画像に対する処理が有効な範囲です。 選択範囲の外側はマスキングと同様に処理が効きません。
(2) コピーしてペースト
さらに[矢印]で選択範囲と無関係の個所をクリックし、 パスの点が消えることを確認して下さい。
6.青い背景
小ウィンドウの[レイヤー]タブで新規レイヤーを作り、青色で塗り潰して下さい。
背景が青くなるようにレイヤーの重なり順を変えて、飛行機の周囲の余白を目立たせます。
(3) 余白の除去
次にツールウィンドウから[自動選択]ツールを選択します。
そのまま飛行機の外側をクリックし、何もない外周を自動選択させます。
余白は外周から少しずつ溶かすイメージで除去します。 境界のぼかしによって除去する範囲がじわりと余白部分にかかるようになります。 ぼかす量は、1ピクセルが適当です。
赤い部分がマスキング範囲です。通常の描画ツールで指定できます。
12.消去
[DELETE]キーを押して選択範囲内の画像を消去します。
数回[DELETE]キーを押して余白部分が徐々に薄くなることを確認して下さい。
13.クイックマスクモードに移行
本来、赤い部分はマスキングを意味しますが、後の操作でマスキング/非マスキングを 反転させることができます。
15.画像描画モードに戻る
マスキング扱いだった余白部分が、非マスキングの除去範囲に反転されました。
18.削り過ぎたらオリジナルを移植
余白を除去する時は、細かい突起物を削り過ぎぬように注意して下さい。
削り過ぎた部分にはオリジナルから切り抜いたものを貼り付けます。(2000年5月)