歴代の名選手紹介



 遠藤 一彦   右上投/実働1978-1992/投手/背番号24)

   通算成績:460試合登板 134勝 128敗 58セーブ 勝率.511 防御率3.49
             1654奪三振
   タイトル:最多勝利(1983,1984),最多奪三振(1983,1984,1986),
             沢村賞(1983),ベストナイン(1983)

 怪我と故障に泣いた悲運の投手

   新生横浜大洋の1期生。  しなやかな長身から放たれる速球は打者の
   手元でも急速が落ちない。  力まかせに三振を取りに行くというより、
   キレの良いフォークと速球でスマートに三振を奪ってしまうタイプの投手。
   今でいうとヤの伊藤智がそれにあたる。

   遠藤の場合、怪我と故障の話しを抜きにしては語れないでしょう。
   バネのようにしなる長身とからだ全体のバランスで投げているタイプは、
   体重の増加は即故障を意味します。   ベスト体重を超えると投球時に
   下半身が支えられなくなり当然負担がかかりますし、コントロールに微妙
   な狂いが出てきます。
   で、彼はアキレス腱に負担がかかっていたようです。 

   そして運命の巨人戦、遠藤は1塁ベース上にいました。  次打者のヒット
   で2塁をまわって3塁へ向かったその時、アキレス腱断裂のアクシデント。
   ケンケンしながら3塁へ辿り着いたものの担架で球場を後にしました。

   その後、彼は手術、リハビリ、調整を経てカムバックしてきました。
   しかし、以前の伸びのある速球は戻りませんでした。  踏ん張れないアキ
   レス腱をかばうため、手投げになってコントロールが甘くなる。
   威力の無い球だからポンポンとスタンドにもってかれてしまう。
   いちばん悔しい思いをしたのは他ならぬ彼自身のはずです。

   一時はストッパーとして活躍しましたが、それは彼の突出した投球センス
   によるものであって、本来の速球ではないです。

   でも彼の速球は私の眼にしっかりと焼き付いています。
   ドーム球場になる前の後楽園スタジアムで観た槙原−遠藤の素晴らしい
   投げ合いを私は決して忘れません。

   浜風(1997.8.1)

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  遠藤一彦
  アキレス腱を切ってしまう前までは本当に素晴らしい投手でしたね。
  でも弱い大洋のエースとして17勝しても17敗してしまうような成績が
  可愛そうでした。  いつも、強いチームにいれば間違いなく20勝投手な
  のにと思いながら、しかし弱い大洋で頑張って巨人や広島(強かった!!)
  を完封してしまうそんな遠藤が大好きでした。
  彼が完封してしまうと試合はいつも2時間ちょっとぐらいで終わってしま
  っていたような気がします。

  横浜大洋ホエールズとしての最終戦、巨人戦でした。  それは遠藤の引退
  登板の試合でもありました。  遠藤ファンの私は、彼の最後の勇姿を目に
  焼き付けるべくその試合に赴きました。  たしか先発で2イニングだけの
  登板でしたが、145Km近い速球を投げ込み、往年時の片鱗を見せてくれ
  ました。  フォークもよく落ちていました。
  2イニングを見事に0封しました。 最後の最後だから、またアキレス腱が
  切れようがなんでもいいという感じで思いっきり投げているのがよく分か
  りました。
  試合後は斎藤明夫と抱き合って泣いていて、こちらも一人のエースの時代の
  終わりを目の当たりにして目頭が熱くなったことを昨日のことのように思い
  出しました。

 Takayoshi Tsuchiya さん (1997.11.24)





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