彷徨する魂・大江慎也の軌跡


(ルースターズ脱退後の大江慎也の作品についてまとめてみました)




■BIRTH OF GEL (1984) / 1986.9 PORTRAIT P004

A(Light Side)
1.Birth Of Gel
2.The Hunter Was Drowned
3.春 霞
4.Strange Days
5.Space 1999

B.(Dark Side)
1.Sorrow
2.Pablo Picaso
3.Bad Dreams
4.Iron Coffins

85年の春、大江がルースターズを脱退してから、約1年経った
86年4月新宿Loft、1984のLiveに突如ゲストとして、「Waitting
For My Man」と「Stand By Me」歌い、大江はシーンへ戻ってきた。

その後、1984のレコーディングに参加したのが本作である。
大江は、A-1,4の2曲を歌っている。
レコードの針を落として、聴こえてきたA-1の大江の歌は、たどたど
しいものだったが、その復活を素直に喜んだ。

A-4のDoorsのカヴァーは、大江ならではという選曲だが、原曲の
パワーを感じさせる出来ではなかった。
むしろ、Gt.の富永が歌うRichard Hellのカヴァー(A-2)が好きだ。
残りは1984として過去に演奏していた曲がほとんど。

1984のアルバムであり、あくまで大江はゲストという位置づけである。
Ba.で柞山が参加。

竹田さん(1997.9.21)


■PINUPS (1984) / 1988.2 PORTRAIT P008

Side A
1.Trouble Comin' Everyday (F.Zappa)
2.My Eyes Have Seen You (The Doors)
3.Waiting for My Man (L.Reed)
4.Wild is The Wind (D.Tiomkin/N.Washington)
5.All Along The Watchtower

Side B
1.1970 (Stooges)
2.Wild Thing (C.Tayler)
3.All Tommorow's Party (L.Reed)
4.Prove it (T.Verlane)
5.Teen Riot Structure (M.Bolan)

(曲名情報:小林氏提供)


■ROOKIE TONITE (大江慎也) / 1987.1 PORTRAIT PC002

THIS SIDE
1.KALEIDSCOPE
2.SHE'S GOT AWAY (NO, NO, NO)
3.SO ALONE
4.VENUS IN FURS
5.IF YOU LEAVE ME
OTHER SIDE
1.VISIONS OF DUSK WORLD
2.WHEEL WORKS
3.STREET LIGHT
4.DANCE OF TOYS

ルースターズ脱退後、初のソロアルバム。
「あの、日本ロック史上に残る名作φ(phy)を超える、衝撃のソロ・デビュー
アルバム」というジャケットコピーを見てふらふらと購入。
φ(phy)をもっと暗く、もっと辛くした感じですが、頼りなげで、消え入り
そうな声を絞り出して唄うところに惹かれます。
「VENUS IN FURS」のアリ地獄へ吸い込まれていくような大江の悲痛な叫びが
聞こえますか。
φ(phy)以降求めていた大江が、とりあえずこのアルバムに居ました。
φ(phy)を聴いた後にROOKIE TONITEを聴く人は狂信的な大江ファンか、大江の
創り出した世界を引きずっているとか、こだわりを持っている人だと思います。
私はそういふ人が好きだったりします。
お勧め曲は「SO ALONE」。 φ(phy)に入れておいても違和感無いと思います。

レコードの初回プレス版には付録としてソノシートが付いていまして、深く、
深く、落ち込んだ状態での朗読を聴くことができます。


■HUMAN BEING (大江慎也) / 1987.11 1PORTRAIT PC001

1.LOVE LOVE LOVE
2.DROOPING AFFECTION
3.HEARTACHE IS SO CERTAIN
4.FEELING EMPTINESS
5.PLEASURE OF LIFE
6.JUST WALKIN' THAT ROAD
7.REVOLUTIONS IN COMMUNICATION
8.I KNOW IT'S BEAUTIFUL
9.HUMAN BEING
10.STAND BY ME

このアルバムの発売キャンペーンに行った事があります。
ROOKIE TONITEとHUMAN BEINGのCDを買ったらサイン会の整理券をくれたので、
本人を直に見たいという気持ちもあって横浜までワザワザ行きました。
大江はサイン書いた後に会釈したり握手する訳でもなく、ただ黙々とサインを
こなしていました。
視線は常に色紙の上。たまに大江に声をかける人がいたのですが反応は鈍かった
です。 日本を代表するロックバンド(ROOSTERZ)の元ボーカリストなのに、
黄色い声が飛ぶ訳でもなく、終始静かなサイン会でした。
で、アルバムの出来は、ROOKIE TONITEに比べてポップ性が増し、より聴きやすい
アルバムに仕上がっています。


■GREAT BIG KISS (大江慎也withジョニーサンダース) / 1988.4

Kiss Side :Shinya Ohe + Johnny Thunders
1.(Give Him A) Great Big Kiss (G.Morton)

Candy Side :Shinya Ohe
1.I Can't Help Myself 〜 Like a Virgin

故ジョニーサンダースと組んで作ったシングルCD。
レコーディングのいきさつなど御存知のかたは、御一報を。
(曲名情報:小林氏提供)


■BLOOD (大江慎也) / 1988.6 PORTRAIT PC004

1.STOP THIS CRYIN' INSIDE
2.BLOOD+SOUL
3.LALALA
4.I'M YEA SO BEAUTIFUL
5.溜息の森
6.THROUGH THE WORLD PASS
7.ROLL IT OVER
8.時間を元通りにして
9.知らない風
10.平和
11.BLOOD+SOUL

私は大江ファンですが、彼の全てのアルバムが好きという訳ではありません。
この「BLOOD」は、個人的にはあまり好きになれません。何故なら、大江慎也
でなくても作れそうなアルバムだからです。
大江の存在感が薄いというか聴いてても大江の姿が思い浮かばないんです。
φPhyの頃のように大江は唄入れだけして、あとは柏木が勝手にいじくった
のかも知れません。
大江よりも柏木の匂いのほうがプンプンしてるようで好きになれません。
(BLOODが好きな方すみません)


■NOWADAYS (大江慎也) / 写真+スコア

トローンとした眼や無表情は相変わらずですが、異様に痩せてます。
今は亡きジョニーサンダース師とのツーショット写真も載ってます。
直筆原稿の詩も載っています。大学ノートに殴り書きしたような形で詩が
書かれています。
スコアは、「HUMAN BEING」,「LOVE LOVE LOVE」,「JUST WALKIN' THAT
ROAD」を収録。


■ALIVE(VIDEO) (大江慎也) / 1988.6 VICE RECORDS 78CB-14

1.JUST WALKIN' THAT ROAD
2.KALEIDSCOPE
3.LOVE LOVE LOVE
4.VISIONS OF DUSK WORLD
5.SHE MADE ME CRY
6.BIRTH OF GEL
7.DROOPING AFFECTION
8.SHE'S GOT AWAY (NO, NO, NO)
9.RET'S ROCK
10.SATURDAY NIGHT
11.SO ALONE
12.IF YOU LEAVE ME

(曲名情報:T.YAMAMOTOさん提供)


■ALIVE(CD) (大江慎也) / 1988.6 VICE RECORDS

1.JUST WALKIN' THAT ROAD
2.KALEIDSCOPE
3.LOVE LOVE LOVE
4.VISIONS OF DUSK WORLD
5.BIRTH OF GEL
6.SAD SONG
7.DROOPING AFFECTION
8.SHE'S GOT AWAY (NO, NO, NO)
9.FADE AWAY
10.CASE OF INSANITY
11.HUMAN BEING

今は無きインクスティック芝浦での1987年夏のライブ録音です。


■FAREWELL(VIDEO) / 1988.9 キャプテン

滝本さんのご厚意により見させて戴きました。

直視できません。 大江慎也の状態が酷すぎます。
こんな状態で何故ツアーを敢行するんでしょうか?
柏木の感覚というか、判断能力を疑います。 大江との付き合いが
長いから、この状態なら良い方だと考えたのでしょうか。
あるいは、見た目が酷いだけで、本人はOKだったのでしょうか?
不自然な指の動き。 落着かない視線。 うわずった声。 それでも
懸命に唄う姿に、もはや楽しむという次元を超えて、観る者に苦痛を
与える映像です。


■PECULIAR (大江慎也) / 1989.4 徳間JAPAN 32JC-401

1.SAY HELLOO!
2.TONIGHT
3.SILENCE
4.PECULIAR
5.GET HAPPY
6.THE COUNTRYSIDE
7.THE AIR
8.I CALL YOUR NAME
9.CRYSTAL SHIP
10.EARLY IN THE PANK
11.SAY HELLO!(英語版)

ドアーズの「CRYSTAL SHIP」をカバーしてます。
で、ドアーズ版の「CRYSTAL SHIP」を改めて聴き直してみると、単にカバー
してるだけでなく、歌詞とかリズムとかを大江なりに昇華させているのが
わかります。 ただし、深く沈んだ唄声ですが・・・。
これって、ボロボロの頃に録ったφPhyの大江を彷彿とさせます。
唄っている大江は辛そうなのに、演奏は無理に明るく振る舞っているようで、
かえって痛々しく感じます。


■A TRUE STORY(VIDEO) / 1989.9 徳間JAPAN 48SH-89

1.BIRTH OF GEL (OPENING)
2.KALEIDSCOPE
3.TONIGHT
4.DAY BREAK
5.SAY HELLO!
6.GREAT BIG KISS
7.ROSIE (1981.6.27 LIVEより)
8.SILENCE
9.PECULIAR
10.PUT THE CLOCK BACK
11.VENUS IN FURS
12.LET'S ROCK (1982.7 LIVEより)
13.GET HAPPY
14.LOVE LOVE LOVE (ENDING)

1989.7.14 中野サンプラザLIVEの模様を中心に、インタビューや過去の
映像をまとめたもの。 途中、なかだるみのような場面もありますが、
映像もきれいですし、良くできたビデオだと思います。
また、添付されている小冊子は、大江の生い立ちや活動の記録が程好く
まとめられ、インタビューやディスコグラフィーも載っていて、この
Web Page作成の際に役立ちました。


■18 YEARS / 1989頃 CHOP RECORDS CHOP-D08

1.I'VE BEEN LOVING YOU TOO LONG
2.PAIN IN MY HEART
3.BOOGIE CHILLEN
4.DOWN THE ROAD A PIECE
5.WALKING THE DOG
6.I'M LITTLE DOWN
7.ONE MORE TRY
8.(HAVE A) VINE
9.LITTLE BY LITTLE
10.HONEST I DO
11.CHANCE
12.MERCY MERCY
13.ROUTE 66

「ROCK'N ROLL BIBLE」と何曲かダブっていることから、そのころのもの
と思われます。 CDのライナーノーツには、大江氏自ら書いたと思わ
れる各曲のコメントが書かれたレポート用紙のコピーが印刷されています。


■WILL POWER (大江慎也+ONES) / 1990 徳間JAPAN TKCA-30080

1.(BUT) NOTHING GET ME DOWN
2.DESTROY
3.WILL POWER
4.STRANDERR IN TOWN
5.DEVIL CALLING(SONG FOR ELENA)
6.UNDER THE PEACE
7.SOLITARY
8.COLD RAIN
9.COME ON
10.BLUE MURDER
11.HEAT BY HEART
12.PANIC
13.PIN HEAD
14.ANIMAL NATURE(I don't know why)
15.PALE MOON

無理してる感じがしますが疾走感のある大江が戻って来ました。
壊れるギリギリのところで頑張ってる気がします。
元ROOSTERZの柞山がスキンヘッド状態で一緒にやってます。


■WILL POWER(VIDEO) / 1990 徳間JAPAN COVA-4074

1.NOTHING GET ME DOWN
2.UNDER THE PEACE
3.STRANDERR IN TOWN
4.BLUE MURDER
5.DEVIL CALLING(SONG FOR ELENA)
6.PANIC
7.WILL POWER
8.COLD RAIN

大江をドキュメンタリー風に追った映像や、インタビュー、プロモ風
映像などが約40分にまとめられています。
インタビューでも積極的にしゃべっていて、このビデオを見る限り、
大江は戻りつつあると思ったんですが・・・。
駅の改札口の傍でじっとたたずんでいる大江の姿が印象的でした。


■ALL ABOUT SHINYA OHE VOL.1〜5 / 1992.10 日本クラウン CRCR-6041〜6045

Vol.1 1980 AMSライブ -------------------- THE ROOSTERSの初期
Vol.2 1980 LOFTライブ ------------------- THE ROOSTERSの初期
Vol.3 1983、1988、1989ライブ ------------- 大江慎也 WITH 1984
Vol.4 日本青年館、福岡市民会館ライブ ------ THE ROOSTERZ脱退直前
Vol.5 INKSTICK芝浦、都久志会館ライブ ------ 大江慎也 WITH 1984


■KNEW BUT DID NOT KNOW (UN) / 2004 TRIAD COCP-50815

1.THEME
2.CRY MY HEART
3.CALL ME
4.DUST IN MY HEAD
5.I'M NOT LIKE YOU
6.THINGS
7.BLUE TURN
8.MAKE YOU HAPPY
9.NONE KNOWS
10.BACK HOME
11.YOU USED TO COLD TO ME
12.CARE FOR YOU
13.THEME

大江復活のアルバム。 大江の復活など有り得ないと諦めていました。
それが何の気負いもなく、何の違和感もなく、スッと復活してライブをやり、
アルバムを作ってしまうあたりは、やはり天才です。  素晴らしい。
個人的にはφ(phy)を100倍元気にしたような、φの延長にあるような気がします。


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