「学生や社会人らテロと背景学ぶ〜鹿大で平和問題ゼミ〜」


米国の同時多発テロとその背景について学ぶ「平和問題ゼミナール」が24日、鹿児島大学の中央図書館であった。学生や社会人ら24人が、木村朗・同大教授(国際関係論・平和研究)の報告を元に理解を深め合った。

ゼミナールは、97年2月から、木村教授の教え子や他大学の学生、市民らを集めて月に1〜2回開いている。

木村教授は「テロ撲滅を目的としながら暴力を最大限に利用している。『人道的空爆』という言葉自体がすでに矛盾だ」と米国の行動を批判。「反戦平和運動の退潮が指摘されて久しいが、鹿児島市でも新しい市民運動の動きが起きている」と、参加を呼びかけた。

姶良町の高校講師、雨宮敬亮さん(67)は「高校の生徒たちとも平和問題を話し合っていきたい」と話した。

                                     (『朝日新聞』2001年11月25日に掲載)