平和問題ゼミナール
落書き帳

 

過去の書き込み<ログ>

1999年7月21日〜1999年7月26日

<過去のログ・目次へ>

No.21 NAME:◇早稲田の杜◇ DATE:[26 Jul 1999 14:20:15]
勝山さんへ
>過去の植民地支配ですが、私はあれを現代の視点から
>否定し、謝罪するべきではないと思います。日本が
>朝鮮半島を植民地化した当時は、強国が弱小国を食い
>あさる、そんな世界でした。そんな中で、朝鮮半島は
>地政学的に日本にとっては生命線でした。あそこを
>敵性国家に押さえられたら、日本の安全は保てませんから。
>このような議論で朝鮮の人達を納得させられるとは、勿論
>考えておりません。彼らからすれば、日本は侵略者でしょう。
>しかし、そうしなければ日本も自国の安全を保ち得なかった
>のも事実です。これをエゴと言ってしまうのは簡単ですが
>自国が明白な脅威に晒されてまで、外国の独立を尊重しろ
>と主張するのもまた困難な事です。人を傷つけるぐらいなら
>自分が死ぬ、このような意見を実際の危険の中で主張できるほど
>人間は強くないように私には思えるのです。
あなたの意見に全く同感です。
現在から過去の断罪はすべきではありません。
あなたのいうように、謝罪すべきではないと思われます。
中国は先の大戦のことを政治的カードとして使っていることは
明らかです。
去年江沢民が来日した際その時の中国側の過去に対してかなり執着しました。
しかしながら先日の小渕首相訪日のときにはそのことはまったく出ませんでした。
なぜでしょう?
ユーゴでの大使館誤爆で対米関係が冷却していたため、対日関係の悪化を避けようと
していたためです。
中国とはある意味狡猾であり、別の言い方をすれば国際政治を理解しているといえるでしょう。
その面は我が国も学ばなければなりません。
少し話は変わりますがよく左の人があの戦争がアジアに対して侵略戦争であったと
一方的に祖先を否定してかかりますが、果てしてそうだったのでしょうか?
このような証言が数多くあります。
>「プラモード元タイ首相は「日本は独立の母である」と感謝した」
>「日本のお陰でアジア諸国は全て独立した。日本というお母さんは、難産して母胎を損ねたが、生まれ
>た子供はすくすくと育っている。今日、東南アジア諸国民が、米、英と対等に話ができるのは一体誰の
>お陰であるか、それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあったためである。
> 12月8日は、我々にこの重大な思想を示してくれたお母さんが、一身を賭して重大な決心をされた日である。我々はこの日を忘れては
> ならない。」

>最高司令官マッカーサー元帥は、昭和25年10月にウェーク島にお
>いてトルーマン大統領と会見して「東京裁判は誤りだった」と告白しました。
>翌26年、米国上院で「日本が行った戦争は自国の正当防衛のため
>であり、即ち侵略戦争ではなかった」と証言したのです。
東京裁判については・・・
>インドのパール判事は国際法上から全被告の無罪を主張し続け、
>オランダのレーリンク判事、フランスのベルナール判事は、裁判の
>進行中から、東京裁判にはいくつもの法的手続き上の、又、南京大
>虐殺のごとき事実認定上の誤りが犯されていることをみてとり、裁
>判終結後にはそれを公然と口にするようになったのです。

また 英国枢密院顧問官国際法権威ハンキー卿は・・
>『戦犯裁判の錯誤』を著わし、裁判官パール氏の主張が絶対に正
>しいことを、「私は全然疑わない」と言明し、東京裁判の不公正を
>衝く。
>そして英法曹界重鎮FJPビール氏は・・・
>『野蛮への接近』を著し、「東京裁判は戦勝者が敗戦者に加えた野蛮な行為にほかならない。」云々。
>また英国国際法で有名な W・フリードマン教授は・・・
>国会議員であり、王室弁護士R・T・パジョット博士等、皆パール博士を支持した。ロンドン世界事情
>研究所監修『世界情勢年鑑』(1950)は東京裁判を解説し、パール判定が正論であることを裏付けた。
>「アメリカのチャールス・ベアート博士歴史学政治学の泰斗
>『ルーズベルト大統領と1941年戦争の形態と実際の研究』を著しその中で、日本が真珠湾を攻撃するより
>数ヶ月前に、ルーズベルト大統領はアメリカ軍部をして、海外駐屯軍に秘密に軍事行動を指令したと発表
>し、パール博士の指摘した点を裏ずけた。
> オランダ、フランスにおいても激論が戦わされ、ついに1961年オランダの法律雑誌は東京裁判に関する
>パール博士の論文を連載した。
> ヨーロッパ諸国においてはこのパール判決がビッグニュースとして紙面のトップを飾り大々的にその内
>容が発表され、センセーションを巻き起こした。  
>米国、国際政治評論家ラティモア氏は
>「日露戦争の勝利がアジア民族解放運動の出発点であり、終着点はまさしく大東亜戦争であった。」
> 仏大統領ドゴール氏は
>「シンガポールの陥落は、白人の植民地主義の長い歴史の終焉(しゅうえん)を意味する。」
第三者的な人間やまさに日本と戦っていたマッカーサーまでもが日本が、
どうしても戦わざるを得ない状況にあったことを証言しています。
私はなにも大東亜戦争が聖戦だったというつもりは全くありません。
しかし、歴史を善か悪かで判断することは愚かなことです。
歴史の光と影を見ることは必要です。
戦後の歴史教育は影の部分だけをあまりにも強調し、祖先が必死歩んできた
尊い遺産ともいうべき歴史から学ぶことを忘れています。
私はこれだけははっきりといいたい。
かつてこの国のために祖国を守ろうと戦った靖国神社の英霊を
冒涜することは、決して許すことができない。

No.22 NAME:◇かつやま◇ DATE:[26 Jul 1999 05:07:18]
失礼しました。
>CEP、日本語で言う所の半数必中率
と書きましたが正しくは
CEP=半数必中界でした。
ここに訂正すると共にお詫びします。
No.23 NAME:◆勝山雄二◆ DATE:[26 Jul 1999 05:04:46]
議論が活発になっていますね。国の根本に係わる議論に
参加できる場所を見つけられて、本当に嬉しく思って
おります>管理者様

さて、私も少し主張させてもらいます。

まず、日本が持っているプルトニウムや
ミサイル技術に付いて少々。

日本は確かに大量のプルトニウムを保有しておりますが
これは兵器に転用できる類のものではありません。発電所
で燃やすプルトニウムと、所謂原爆に使うプルトニウムは
完全に別物です。よって、日本が原子力発電大国である
という事実をもって、核疑惑に議論をもっていくのは
無理が有るのではないでしょうか?

次にミサイル技術ですが、寛子さんがご指摘の通り
日本はかなり優秀なICBMを生産する能力を持っている
と言えるでしょう。しかしながら、ICBMというものは
核を搭載しないと殆ど意味が無いミサイルなのです。
少々込み入った話になりますが、弾道ミサイルの命中率
の単位にCEP、日本語で言う所の半数必中率というものが
あります。このCEPですがアメリカ製の高性能のミサイル
をもってしても、180mが限界です。つまり、発射して
半径180mの円内に半数が落下すれば上出来といったところ
なのです。この程度の命中率しかないために、核弾頭を
搭載して、政治的兵器として運用するしかないのが
弾道ミサイルと言えるでしょう。しかし、上述したように
日本は肝心の核弾頭を保有できる状況に有りませんから
弾道ミサイルを保有する意味そのものがありません。

さらに核開発に関しては、日本はNPT、CTBTに加盟している
のと同時に、世論が核保有を絶対に許さないという状況が
あります。内外双方から核保有を許さないという歯止めを
しっかりかけているのが、今の日本ではないでしょうか。

翻って、北朝鮮はこのような日本の状況と正反対のそれに
おかれています。まず、北朝鮮には世論などと言うものは
存在しないし(民主国家ではありませんからね)、CTBTにも
加盟しておりません。さらに核開発を再開する事を外交
カードに使う有り様です。これでは、日本としても最悪に
備えて、法整備などに向かわざるを得ないのではないで
しょうか?

過去の植民地支配ですが、私はあれを現代の視点から
否定し、謝罪するべきではないと思います。日本が
朝鮮半島を植民地化した当時は、強国が弱小国を食い
あさる、そんな世界でした。そんな中で、朝鮮半島は
地政学的に日本にとっては生命線でした。あそこを
敵性国家に押さえられたら、日本の安全は保てませんから。
このような議論で朝鮮の人達を納得させられるとは、勿論
考えておりません。彼らからすれば、日本は侵略者でしょう。
しかし、そうしなければ日本も自国の安全を保ち得なかった
のも事実です。これをエゴと言ってしまうのは簡単ですが
自国が明白な脅威に晒されてまで、外国の独立を尊重しろ
と主張するのもまた困難な事です。人を傷つけるぐらいなら
自分が死ぬ、このような意見を実際の危険の中で主張できるほど
人間は強くないように私には思えるのです。

しかし、何らかのけじめは必要であり、それがサンフランシスコ
平和条約だったのではないでしょうか?日本は敗戦国として当時
保有していた外貨の多くを賠償金として支払い、これをもって
けじめとしたわけです。これ以上の償いを国家として続けるのは
いかがなものでしょうか?本質的に両者には立場の違いが有り
簡単に一国を加害者、他方を被害者と割り切れない以上、際限の無い
謝罪の連続になりかねません。従軍慰安婦問題
など、難しい問題も多々存在する、日本と朝鮮半島ですが、
それらの問題を生み出した根本である、日本の植民地支配に
ついての私のスタンスはこんなところです。


民主主義に関しては、本当に難しい議論になってきましたね。
民主主義の本質は反映論か反応論か、といった答えの無い
問題にも思えます。しかし、そのようなテーマも議論を
深めるうちに何らかの発見が出来れば面白いですよね。
今回は書きませんが、近々民主主義に関する考察も
ここに載せて皆さんの批評を頂きたいと思っています。
No.24 NAME:◇早稲田の”杜”◇ DATE:[26 Jul 1999 04:15:18]
寛子様へ
私のいいたいことがうまく伝わってないようなので反論させていただきます。
>「人工衛星を打ち上げるほどの技術力を北朝鮮が持ったということは、
> 予想より早く高度ミサイル技術を得たということは明らかでしょう。」
>それでは日本はどうでしょう?日本は北朝鮮のそれとは程遠いミサイル
>技術を持っているではありませんか。そして日本は世界でも最大規模の
>プルトニウムを保有しています。人工衛星も30以上打ち上げています。
明らかにこれはおかしいです。ミサイルの件ですが、あなたのいうように
確かに我が国はミサイルに転用できる技術を保有しています。
しかしながら、北のテポドンのように実際に配備されていますか?
また日本は核査察をしっかり受けています。
それでは反論になっていないと思いますし、論点を別の方向に逸らしています。
>現在の日本政治の在り方が、君が代・日の丸問題、
> 盗聴法案、沖縄基地問題等を含め民主主義国家のすることだとは思えません
まず、君が代・日の丸問題問題ですが、
国民の半数が君が代は国歌、日の丸は国旗であると認識しています。
あなたがこれに反対ならばもっとふさわしい歌や旗はあるのでしょうか?
お答えください。対案無き反対は建設的ではありません。かつての社会党のように。
またほかの法案が非民主的であると言えるのですか?
盗聴法がある国あなたがいるアメリカもそうですが、民主主義国では
ないのですか?
それについてどう思いますか?お答えください。
>軍事の技術が発達し、地球死滅も可能な現在、軍事力を紛争解決の
>手段にする方が非現実的です。
それはあまりにも”非現実的”です。
そんなことができたら、もう北の問題はとっくにかたづいているでしょう。
それができないから軍事力が必要になってくるんではないですか?
お答えください。
>私達日本がどんなことをしてきたのかもう少し検討する必要があると思います。
>信用されていないのは日本です。ロジックの順番が逆です。
それはまた論点のすり替えです。
過去は過去、現在は現在です。それでは日本はアメリカにピカドンを食らわせる
ことができますね。
ここではたぶん一致できないでしょうから、視点を変えたことをお聞きしたい。
あなたは北の一連の行為をどのようにとらえているのですか?
日本が信頼されてないからっていうのはだめですよ。
我々も北を信頼していませんから人さらいすることは問題なくなりますね。(恐い国になりますね)
以上
PS:”社”なくて”杜”(もり)です。
これでは本当に”早稲田の商法”になってしまうのであしからず。
No.25 NAME:◇平和コラム◇ DATE:[26 Jul 1999 03:17:35]
寛子さまへ

>それでは日本はどうでしょう?日本は北朝鮮のそれとは程遠いミサイル
>技術を持っているではありませんか。そして日本は世界でも最大規模の
>プルトニウムを保有しています。人工衛星も30以上打ち上げています。

論点ずらさないで下さい。
日本の技術の保有と、北朝鮮のそれとは意味合いがあまりにも違いすぎます。
日本はそんなに危険な国家なのでしょうか?
北朝鮮の危険性は世界が認めるところです。あなたはあの国の危険性を認識
していないんですか?

>民主主義
では、あなたにとって民主主義とはなんですか?

>現在の日本政治の在り方が、君が代・日の丸問題、 盗聴法案、
>沖縄基地問題等を含め民主主義国家のすることだとは思えません。

いえ、これが当然すべきことなのです。
他国ではなされてきたことが、我が国ではようやくなされつつあります。

>軍事力を紛争解決の手段にする方が非現実的です。
あなたがそう思っても、相手はそう思っていません。

>信用されていないのは日本です。ロジックの順番が逆です。
ある意味信用されてないかもしれません。
しかし、あなたのいっていることとは違うでしょう。
日本は本来あるべきエゴを出さずに・・すなわち、明確な世界戦略を
示せずに信用されていないと考えるべきです。
ただ、北朝鮮が日本よりもはるかに信用のおけない国であることは明白です。
ロジックが逆とかいう以前の問題です。

あなたの考えはお気楽すぎます。
机上の空論という言葉をご存知ですか?
政治というものはもっと泥臭いものです。

では、反論を待つとしますか・・・(笑)
No.26 NAME:◆管理者(河野)◆ DATE:[26 Jul 1999 02:30:49]
掲示板利用の皆様へ

 長文になりますが、詳しい管理方針やその理由などが書いてありますので、ぜひお読みください。

管理者の河野です。
 一老骨様の書き込みに対し、管理者としてはっきりさせておきたいことがあります。
 管理者の私が書き込みの「内容」を判別し、自分たちの趣旨に合わないから削除することもあると捉えられているようですが、どうしてそのような解釈をされたのでしょうか?これは大変不本意です。私の7月25日の書き込みを見ていただければわかると思いますが、攻撃的になると、表現によっては人を想像以上に傷つける恐れがあるので、その点に注意して冷静な議論やマナー(ネチケット)を求める内容でした。その文脈の続きの追伸(ps)で「内容」によっては削除すると書いただけです。短すぎて誤解を招いたのでしょうか? ですから、もう一度私の管理者としての立場を示しておきます。

 確かに、掲示板によっては、開設者の趣旨に合わないとの理由で削除するところもあると思いますが、少なくとも私はそのようなつもりで「削除」をつもりは全くありません。
 日本国憲法は、思想・信条の自由、表現の自由などを保障しており、私も憲法を細々と研究する大学院生でありますので、できうる限り書き込みは尊重するようにしております。しかし、表現の自由という自由権は絶対的な権利ではありえません。1個人(私人)のプライバシー権や名誉毀損(他人を傷つけることなども含む)などの人格権を侵害するものなどは、決して許されないものだと考えています。このような場合は、「削除」の対象になりうるということです。

 従って、今回、私が問題にしているのは、議論の「内容」についてではなく、その「表現」の仕方についてです。人の意見や考え方・言説などを問題にしているわけではありません。どのような立場・考えをとるのも各個人の自由だからです。
 そして、それぞれの立場の違いがあるのは当然ですし、いろいろな意見があるのも当然です。それぞれの立場から活発な議論を行うことは大変すばらしいことです。ですが、得てして、議論が進めば進むほどヒートアップしがちです。ある意味自然なことなのでしょうが、ここでは、議論の場が「ネット」上であるということを考えてください。重要なことは、ネット上では相手の顔が見えないのです。面と向かって意見を言うわけではないので、「トゲ」のある攻撃的な言葉を使った場合、相手がどのようにとるか、傷ついていないかなど全くわからないまま、話がどんどん進んでしまうことがあるわけです。また、いつも掲示板を見ているわけではないので、知らない間に、自分の意見について「誹謗・中傷」がなされた場合、あとから見たらいい気持ちはしないはずです。掲示板に参加する意欲がなくなる場合もあるかもしれません。また、人によっては、「誹謗・中傷」で議論を仕返せばいいと思われるかもしれませんが、そういうことをされたら、掲示板は完全に汚されてしまいます。ですから、「冷静な議論を」と書いたわけです。
 具体的に書けば、普段の書き込みでネチケットを守ることは当然ですが、反論する場合などは特に、相手の気持ちを思いやり、相手に対し敬意を持って反論を書くことです。決して反論を書くな、と書いているわけではありません。「前管理者」も書かれていますが、「文末表現をかえても主張する内容自体は変わらないのですから、もう少し当り障りのない書き方」をして気持ちよく議論できる環境を作っていこうというのが私の書き込みの目的でした。(前回使った「暗」の部分とは、この「誹謗・中傷」による個人攻撃などのネット上の問題全般を指しています。)

 私が今回、掲示板へ「冷静な議論を」と言う内容を書き込んだのは、このままの議論を放置しておけば、いずれ「誹謗・中傷」「暴言」だらけの掲示板になってしまい、掲示板が汚いものになってしまうのを恐れたためです。ネットを長く使ってきた私は、はじめすばらしかった掲示板やメーリングリストが、そのような言葉が横行することによって幻滅し、嫌気がさし、多くの人が離れて掲示板などが廃れていくのを幾度となく見てきました。私はこの掲示板の管理者として、絶対それらの二の舞にはなるまいという強い信念を持って管理しております。ですから、確かにそれほど「醜い」状態にはなっていませんでしたが、前兆が出てきた段階で早めに予防的措置を講じた次第です。「醜く」なってからでは、手遅れなのです。ご理解いただけたでしょうか。

 それから、「削除」についてですが、私の意に反するものは削除すると思われているようですが、ある意味あたっています。それは、私どもの管理の方針に沿わない場合で、それは当然削除されます。誹謗・中傷は決して許さないという管理方針ですので、どうかご理解いただきたい。その他、公序良俗等に反するような書き込みも削除の対象になるというのは、常識ですよね。しかし、当然これまで書いてきたとおり、思想・イデオロギーの違い、立場の違いから削除することなど絶対ありえませんので、お間違えのないようにご注意ください。

長くなりましたが、読了ありがとうございました。

ps.マナーについても、当然「ネチケット」を中心としたものであり、それに、一般的に使われているマナーで考えても、他人に対して失礼な表現は慎むべきという意味で書いたわけです。ここまで説明しなければならないのは、結構疲れます。普通に解釈してください。なお、ネチケットについては、
http://www.edu.ipa.go.jp/mirrors/togane-ghs/netiquette/
などを参照してください(yahooなどで検索してもOK)。
No.27 NAME:◆寛子◆ DATE:[26 Jul 1999 02:26:46]
掲示板のみなさん、こんにちは。
社さんの意見読みました。細かいことで議論するのは好きじゃないし、得策ではな
いと思いますが、内容がやはり重要なのことなので反論致します。

「人工衛星を打ち上げるほどの技術力を北朝鮮が持ったということは、
予想より早く高度ミサイル技術を得たということは明らかでしょう。」

それでは日本はどうでしょう?日本は北朝鮮のそれとは程遠いミサイル
技術を持っているではありませんか。そして日本は世界でも最大規模の
プルトニウムを保有しています。人工衛星も30以上打ち上げています。

「あからさまに我が国に対して敵意を見せる北朝鮮に対して
我々は手を拱いて見ていろとも言うのですか。
国家には国民を守ると言う義務があるのですよ。」

率直に申し上げますが、あからさまに敵意を見せているのはその意見です。
「国家には国民を守ると言う義務がある」いうその言葉、政府とおなじで
すね。その言葉にある「国家」とは何ですか?いわゆる「お上意識」の
「くに」、「政府」であるならば、それは間違いです。なぜなら、憲法にも
書いてあるように、国民主権を基本原則とした民主主義にもとづくものでは
ないからです。「日本には選挙というものがあり、政府は国民の代表である。
民主主義ではないか。」ともしお考えでしたら、反論致します。「選挙」は
民主主義を確立するためのひとつの「手段」であり、「目的」である民主主義
そのものではありません。現在の日本政治の在り方が、君が代・日の丸問題、
盗聴法案、沖縄基地問題等を含め民主主義国家のすることだとは思えません。

「北朝鮮問題と戦後補償の問題とは全く次元の違う問題です。
これは別々に論じられなければなりません。
あなたの論理から言えば、アジアに謝罪すれば北朝鮮の外交姿勢が
変わるとでも言うのですか?」

私が前回の意見で使った「和解」は、単純な「lipservice」である謝罪とは
程度が違います。「謝罪」は「和解」に進む大事な一歩だ私は考えますが、
「和解」そのものではないのです。なぜなら、一度失った信頼は謝罪だけでは
もとに戻せないからです。謝罪をしたあと行動が大事なのです。政府レベルだ
けにたよらず、私達個人もどうすればいいのか考え、参加していくべきだ
と思います。北朝鮮問題と戦後補償問題、歴史問題は別問題ではないと思います。全部日本と朝鮮が重要な「参加者」ではありませんか。軍事の技術が発達し、
地球死滅も可能な現在、軍事力を紛争解決の手段にする方が非現実的です。

「北朝鮮はいまだに日本人や韓国人の拉致疑惑に対して、
何ら誠意のある対応をしておらず、それどころか不審船で領海侵犯
間でする始末。こんな国どうしたら信用できるのでしょうか?
そんなものできるわけ無いでしょう。
私は北朝鮮に一切妥協することなく強い姿勢で望むべきだと思います。」

私達日本がどんなことをしてきたのかもう少し検討する必要があると思います。
信用されていないのは日本です。ロジックの順番が逆です。

掲示板の皆さんはどう思われますか?皆で議論しましょう。(^^)

寛子
No.28 NAME:◇前管理者◇ DATE:[25 Jul 1999 23:50:51]
kanさんへ
ゲーム理論による分析をということですが、浦野起央『国際関係理論史』剄草書房にゲーム理論分析を紹介してありました。
http://www.lares.dti.ne.jp/~m-hisa/game/index.html
に、その要約をしたレジュメを公開していますので興味があれば除いて見てください。
No.29 NAME:◇kanこと勝山雄二です◇ DATE:[25 Jul 1999 21:49:36]
確かに前管理者さんのおっしゃる事はごもっともです。
私も、この掲示板で従来展開されていた意見と、ことなる
主張を持っておりますので、これから注意して行きたいと
考えております。

さて、豊島さんの確率論を交えた議論について少し思う
ところがあったので書かせてもらいます。

確かに、国際関係の様に定量化して考察する事が難しい
分野を敢えて数式化して考えて行く事は、野心的な試み
で興味深いと思います。しかしながら、すべての国が他国を
侵略する確率を全て等しいと前提して、議論を進めるのは
いささか無理が有るのではないでしょうか?恐らく、豊島さん
は、主観的に考えがちな安全保障問題を、客観的に見る事が
必要だと主張する一環として、この確率論を提示されたと
思いますが・・・。

例えば、北朝鮮が南に進攻する確率と、韓国がそうする確率
は明らかに前者の方が高いように思われます。と、申しますのも
韓国が現状で北を併合する事には何のメリットも存在しないから
です。北を併合する事は、超赤字企業を買収するようなもので
韓国経済がその負担に耐えられるはずもありませんから。

同様に、日本が外国を侵略する可能性も限りなく低いものでは
ないでしょうか?なぜなら、日本は貿易立国であり、国際社会に
おいて正統性を主張できない行動をすれば、あっという間に崩壊
してしまう脆弱性を持っているからです。アメリカが日本車を
買わない、そう言っただけで終わってしまうのが日本です。
そのような国が侵略をする可能性は限りなく低いのではないでしょうか?

もっとも、戦前の日本も経済的にアメリカに大きく依存しながらも
敢えて開戦の道を選びました。この開戦への経緯については、また
色々な意見が有ると思いますがここでは触れません。ただ、戦前の
ような植民地主義などはとっくの昔に時代遅れになっており、今更
日本が過去に行ったような戦争を引き起こすとは到底考えられません。

現在、私もゲーム理論やカオス理論に関心を持ち、これらを用いて
国際関係を分析することに目を向けて勉強中だったので、豊島さんの
確率論に興味を持った次第です。安保問題のような複雑な現象を
果たして数理的に扱いきれるのかも、まだ分かりませんがこのような
アプローチは研究に値するものだとも思います。今流行の複雑性の
科学なんかとリンクして考えられたら面白いんですけどね・・・。

私も安全保障問題についての、何らかのモデルを作る事ができたら、
ここに投稿したいと思います。ではででは
No.30 NAME:◇早稲田の杜◇ DATE:[25 Jul 1999 16:50:29]
問題が問題だけに言葉が過ぎました。
寛子さん及び管理者の方におわびいたします。
しかしながら、私は言説を曲げるつもりはないので、
あしからず。
No.31 NAME:◆前管理者◆ DATE:[25 Jul 1999 14:59:16]
最近はたから議論を見ておりましたが、いろいろな立場の意見が活発になされていて大変いいことだと思っていました。
意見を主張するということは、それに対するレスポンスが必ずついてまわるわけですから書きこみをされる方も了承済みのことではないでしょうか。
“管理者”も言っているように、このようなホームページですから必然的に議論は起こるものです。ここで言いたいのは、記入者に対する敬意を忘れてはならないのではないかと言うことです。“一老骨”さんのおっしゃることはもっともなことで、ここで取り上げている内容は極めて一般的なことです。ですが、「やや言葉にトゲがあるかな」といった印象を受けます。これも個人によって受ける印象の違いがありますから一概には言いがたいです。しかし、“管理者”の言っている「言葉が攻撃的になり、相手を想像以上に傷つけることになりかねません」ということを忘れてはならないのです。文末表現をかえても主張する内容自体は変わらないのですから、もう少し当り障りのない書き方をして欲しいです。
ネチケットについてはまだまだ浸透していないですし、メディアリテラシーもこれから考えていかねばならない問題ですね。
No.32 NAME:◆豊島耕一◆ DATE:[25 Jul 1999 13:16:03]
すみません.HTMLタグと同じものを使ってしまいました.
(1)式とその次の行を訂正します.

  <N>=P1・N1 + P2・N2 ........(1)
<N>は死者の数の期待値,P1は自国が他国を侵略する確率,P2は自国が他の何れ
No.33 NAME:◇一老骨◇ DATE:[25 Jul 1999 11:51:14]
管理者の河野殿。小生はこの掲示板を某所から知り、ここでの議論を冷静に聞いておる者であります。貴殿は、ここでの議論が攻撃的で、相手を傷つけるものとなっているとお嘆きの様でありますが、御安心あれ、ここでの議論は、貴殿の思っておられるほど酷いものではありません。寧ろ、非常に常識的で有意義なものであると小生は考えております。それとも何でしょうか、早稲田の杜氏等の極めて常識的な言説が、貴殿等の御気分を害し、気持ちよく掲示板を利用出来なくなってしまったのでしょうか?貴殿はマナーを守れと仰るが、そのマナーを守るというのは、貴殿等の意に添う発言をしろということなのですか?それこそネットの「暗」の部分に他ならないではありませんか?一部の人間が、社会から隔絶した場所で、無責任で卑怯な発言をする。これこそがネット世界に蔓延る「暗」の部分です。貴殿は書き込みの削除も視野に入れておるとのことですが、貴殿のその行動によって、この掲示板における議論が、閉鎖的で極めて無責任なものとなるのではと小生は危惧しておるのです。少々辛辣なことも申し上げましたが、これも老婆心からのもの、是非に御容赦頂きたい。敬具

No.34 NAME:◆豊島耕一◆ DATE:[25 Jul 1999 10:28:51]
すみません.HTMLタグと同じものを使ってしまいました.
(1)式とその次の行を訂正します.

  <N>=P1・N1 + P2・N2 ........(1)
<N>は死者の数の期待値,P1は自国が他国を侵略する確率,P2は自国が他の何れ
No.35 NAME:◆豊島耕一◆ DATE:[25 Jul 1999 10:17:15]
佐賀大学の豊島です.
戦争と平和の問題を考えるとき,しばしば無視されているのが自国(あるいは同盟
国)の軍備自身の他国への脅威です.つまり,「もし日本が攻められたらどうする
のか?」という問いかけの頻度に対して,これと対をなすべき「もし日本(あるい
は同盟国)が外国を攻めたらどうするのか?」という問いかけの発せられる頻度が
あまりにも少ないと言うことです.なぜならこれら二つの事象は,純数学的には同
じ確率だからです(注1の文書をご覧下さい).現実に,北朝鮮の数発のミサイル(と
仮定して)よりもはるかに多い,恐らく数十発の米軍のトマホークが北朝鮮に狙い
をつけているに違いありません.

戦争による死者の数の期待値はこれら二つの事象について和を取らなければなりま
せん.あえて式で表現すると次のようになるでしょう.
  =P1・N1 + P2・N2 ........(1)
は死者の数の期待値,P1は自国が他国を侵略する確率,P2は自国が他の何れ
かの国から侵略をされる確率,N1は前者のケースでの死者数,N2は同じく後者のケー
スでの死者数です.侵略・被侵略は互いに「排他事象」としました.

非武装の政策をとった場合,P1はゼロとなり従って第一項は消えます.しかしその
場合,第二項のP2は大きくなると普通は想定されるでしょう.但し,「攻撃が最大
の防御」というような考えにもとずく侵略は,相手側の脅威がないため起こらなく
なるでしょう.つまり非軍事化,緊張緩和のもたらす一般的な効果も考慮すれば,
単純にP2が大きくなると断定するわけにはいきません.

さて(1)式の第2項にあるN2ですが,非武装の場合にはP2とは逆に小さくなると想
定されます.つまり自国軍が抵抗すれば国土が戦場となり多大の犠牲を覚悟しなけ
ればなりませんが,これに対して無防備であれば,相手が民族絶滅を意図した軍隊
でない限り,人命の犠牲ははるかに小さいでしょう.問題は,その場合には政府は
簡単に消滅させられるだろう,ということです.少なくとも亡命政府を余儀なくさ
れるでしょう.(「国」全体が「滅びる」わけではありません.「国」というとき,
政府,国民,そして法体系の3つを指すと思いますが,後二者は残るのです.)この
事を「絶対に容認できない」と考えるのかどうか,これは価値観の問題であり定量
的評価の対象外です.ここで意見が分かれるのでしょう.

今度のハーグアジェンダ第一項に日本の憲法九条を手本とすべしというような文言
が入れられましたが,いまやそのリスク(つまり政府の消滅という)を負うに値す
る人類的な貴重な財産だと思います.

(注1)「『もしわが国が侵略されたらどうするのか?』という問いかけについての確
率論」をご覧下さい.
http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/education/invasion.htm
No.36 NAME:◆管理者◆ DATE:[25 Jul 1999 02:47:09]
いつも、平和問題ゼミナール掲示板をご利用いただきまして、ありがとうございます。私は、当ホームページ管理者の河野と申します。

最近、掲示板の書き込みが活発なのは喜ばしいのですが、
この種の掲示板は、テーマがテーマだけに議論がヒートアップしがちです。
ネット上では、相手の顔が直接見えないため、思わぬ問題が発生しかねません。できるだけ冷静な議論をお願いします。とりわけ、個人の発言に対する反論等を書き込みをする場合、言葉が攻撃的になり、相手を想像以上に傷つけることになりかねません。多くの人々が、気持ちよく掲示板を利用できるよう、自由に書き込みを楽しめるよう、こういったネットの「暗」の部分をできるだけなくしていきましょう。掲示板を生かすも殺すも、利用者の皆様次第ですので。

また、掲示板の冒頭にも書いていますように、マナー(ネチケット)をしっかり守って書き込みをしてください。よろしくお願いします。

ps.内容によっては、当然、書き込みを削除することもありますので、あらかじめご了承ください。管理が大変になった場合は、掲示板を閉鎖することもあります。(この書き込みに対して意見があれば、直接メールを送って下さい)。
No.37 NAME:◇早稲田の杜◇ DATE:[24 Jul 1999 15:35:17]
寛子さんへ
あなたに対して一言言いたいので、書き込みをします。
いくら小さな衛星だとしても、人の国の頭の上に何の通告も
無く、発射していいはずはないでしょう。
ミサイルが飛行した場所は民間機の飛行する航路だったはず
です。あなたはこの事実をどう受け止めるのですか?
これは我が国に対する重大な挑戦ではないのですか?
>北朝鮮が打ち上げたものはこのようなおオソマツ
>(と言っては本当はいけないのでしょうけど)
>なものなのです。それを日本政府・新聞は「弾道弾」
>ととらえ、おおさわぎした挙げ句、このミサイル事件を
>機会に、スパイ衛星打ち上げ計画、TMD(戦域ミサイル防衛)
>システム開発計画に関する新たな日米合意、ガイドライン関連法
> が可決されるなど、軍事力を強化しました。「隣近諸国の有事にそなえる」為に、また国
>外から「日本の安全、国民の命・財産を守るため」の防衛力が強化されたされたわけです
全くこの認識も間違いです。いいですか。
人工衛星を打ち上げるほどの技術力を北朝鮮が持ったということは、
予想より早く高度ミサイル技術を得たということは明らかでしょう。
彼らの最近の報道を見てますと露骨に新聞でミサイルが、日本、韓国
アメリカに向かい飛んでいく漫画が描かれていることからもそれが
臭ってきます。
あからさまに我が国に対して敵意を見せる北朝鮮に対して
我々は手を拱いて見ていろとも言うのですか。
国家には国民を守ると言う義務があるのですよ。
偵察衛星の導入やTMD研究をすることが
どうして軍拡と言えるのでしょうか。
TNDは防衛ミサイルですよ。
何でこれが他国の脅威になるんですか。
中国は東北アジアでの影響力が維持できなるために
難癖をつけてくるだけです。
あくまでこれらの一連の政策は専守防衛に当たるのでは
ないのですか?あなたの見解をお聞かせください。
>アジアにおいて、本当に脅威なのは誰か・・・
>それは私達の国、日本なのです
これは現状認識があまりにもおかしい。
アジアにおいてもっとも脅威なのは中国と北朝鮮に
決まってるではありませんか。
中国はナンサ諸島に勝手に施設を建設したり、
近海に海底資源がある事がわかってから
我が国固有の領土である尖閣諸島の領有権を
主張したり、台湾を軍事力で解放すると明言したり、
軍拡をとてつもないスピードで推し進めたりする一連の行動は、
中華覇権主義としてASEAN諸国と我が国に共通の脅威をもたらして
いるのは明らかだと思いますが、あなたはこの現実をどう受け止めますか?
>「北朝鮮が日本を攻めてきたら」と言う前に、アジア侵略などまだ解決されて
>いない歴史問題に取りくみ、解決・和解していくのがこれから日本が取るべき道
>ではないでしょうか。
北朝鮮問題と戦後補償の問題とは全く次元の違う問題です。
これは別々に論じられなければなりません。
あなたの論理から言えば、アジアに謝罪すれば北朝鮮の外交姿勢が
変わるとでも言うのですか?笑いが込み上げてきますよ。
北朝鮮はいまだに日本人や韓国人の拉致疑惑に対して、
何ら誠意のある対応をしておらず、それどころか不審船で領海侵犯
間でする始末。こんな国どうしたら信用できるのでしょうか?
そんなものできるわけ無いでしょう。
私は北朝鮮に一切妥協することなく強い姿勢で望むべきだと思います。
>北朝鮮籍船舶の寄港禁止
>朝鮮総聯関係者の再入国禁止
>送金の停止
これらの政策を直ちに実現すべきでしょう。
また在日朝鮮人の人権は保護するような法律を
別につくることです。
我々の敵は金正日体制であって人民ではないのですから。
以上これが私の寛子さんに対する疑問と北朝鮮問題に
関する見解です。
では、また。
No.38 NAME:◆kan◆ DATE:[24 Jul 1999 00:55:11]
はじめまして。
現在中央大学総合政策学部に所属している者です。

集団的自衛権について、少々意見があります。
このような問題を議論する際には、憲法は避けて
通る事の出来ない問題ですが、ここで私は敢えて
憲法について、特に触れないで議論しようと思います。

まず、集団的自衛権をどのように位置づけるべきかに
ついてですが、言うまでもなくこの権利は日本にとって
必須のものです。と言うのも日本周辺には未だ紛争原因
が数多く存在し、また長大なシーレーンを生命線とする
日本は、米国との同盟関係抜きに存在できる国家では
ありません。米国の強大な海軍力によって日本の
シーレーンは守られていると言って良いでしょう。この
同盟関係が崩壊すれば、日本船舶に対する保険料の値上げ
は勿論、外国人投資家が日本から資本を引き揚げる事は
目に見えています。基本的にアングロ=サクソンは安全保障
の無い所に投資しません。そのような事態になれば、食料
すら満足に自給できない日本がどのような状況に陥るかは
想像に難くありません。

さて、集団的自衛権の行使の制限についてですが、私は
これに制限を設ける事には反対です。仮に中台海峡で紛争が
勃発した場合、これに日本が直接攻撃を受けていないからと
言って米軍への協力を拒むとどのような事になるでしょうか?
現実には中国から沖縄へ何らかの攻撃が行われるでしょうから
日本が攻撃されないと言うのは、非現実的な設定ですが・・・。
とにかく、そのような状況下で米軍への協力を拒む事は、日米
安保に重大な危機をもたらすでしょう。米国としては、民主主義・
資本主義という価値観を共有する台湾を見捨てる事はできないし
また、それらの価値観を共有している日本に対しても、それなり
の協力を求めてくるのは必至です。そのような協力要請を拒否した
場合、米国政府はともかく、米国世論が沸騰する事は間違いあり
ません。万が一にも日米安保が廃棄される事にでもなったら
日本はそれこそ終わりです。

このような意見に対して「それでは日本は米国の属国ではないか」
という反論もあるかも知れません。はっきり言って現状では、軍事的
な面に限定した場合、日本は米国の属国です。自衛隊は単独で行動で
きるような組織を持っておりません。すべて米軍の援護を計算に入れて
組織されています。やたらと多い対潜哨戒機の数や、打撃力を極端に欠く
装備などを見れば明らかでしょう。

将来的にこのような状態から脱する事が出来るか否かはさて置き、現状では
やはり属国状態なのが日本ではないでしょうか。まず、この現状を把握し
それに対応できる体制を取るべく、憲法問題などに向かうべきだと思います。
悪戯に日本の独自性を訴える前にまず足場を固めるのが先決だと私は考えます。
No.39 NAME:◆支那虎◆ DATE:[23 Jul 1999 23:48:02]
こんにちわ。
現在早稲田大学の第2文学部に通う者です。
寛子さんの書き込みに大変感銘を受けました。
去年北朝鮮のミサイル問題に関して一部のマスコミで報道で国民を煽っている
のではないかという声がありますが、もともと日本はまわりを海で取り囲まれ
ていて、ヨーロッパの歴史のような国境線の塗り替えが頻繁に起きていないた
めに、あたかも異界の出来事のように認識してしまう傾向が強いと思われます。
たとえば、共産主義の歴史を見ているとソ連で起こったスターリニズムという
考え方が日本の共産党だけではないいわゆる「進歩的文化人」と呼ばれる人々
の間で過剰なまでに賞賛されたことと寛子さんと同じ思考に立脚したミサイルを
めぐる現象が類似しているように思われます。この問題は、物の考え方いかんでは
なく起こりうるものです。寛子さんが示した関東大震災朝鮮人虐殺事件はこの問題
とはあまり関係がないように思われます。ある人が「有事に備えて武装化すべきだ」
と主張し、それに対して武装化は「アジアの平和を脅かすものだ」と主張するあまり
建設的ではない議論が戦後50年続いてきたのも具体的な問題に対しての議論が
寛子さんの主張するような得体の知れない何か恐ろしいものによって停滞したのだと
思われます。具体的に平和というものを実現させていくために内戦やパキスタン・
インド紛争をどう解決していけばいいのかをお聞かせください。
No.40 NAME:◆早稲田の杜こと金子哲士◆ DATE:[23 Jul 1999 16:07:54]
早速の書込み有り難うごさいます。
鍋藤さんがお名前を公表している以上私もペンネームはやめます。
私は早稲田大学社会科学部2年の金子哲士と申します。
まず私の憲法観について述べたいと思います。
本質的には日本国憲法は米国に押し付けられたと思っています。
日本人の大東亜戦争での戦いぶりを目の当たりにしたアメリカは
日本という国を自分たちにとって、脅威にならない国家に仕立て上げようとして
我々に憲法草案に第九条を盛り込みました。昭和20年8月16日つまりアメリ
カにとっての終戦記念日のニューヨークタイムズにこんな漫画が掲載されていま
した。日本を表したナマズのような怪物の牙を抜こうとする米兵の漫画の下に
「この怪物はまだ死んでいない」ということが書いてあったそうです。
このことからしてもアメリカの我が国にどれだけ脅威を抱いていたのか
わかります。
日本側の松本草案をGHQが拒否した時点で、日本人による新憲法は
夢と消えました。
GHQがその後戦争放棄を盛り込んだ草案を日本側に提示され、
「これを呑まなければ国体護持を保証しない」となかば恫喝されて
草案を呑んだわけです。
私はこれは仕方がないと思います。その理由は1つめ占領下であったこと、
2つめその事実を知らされずこれに国民が歓迎したこと、3つめ国民が
戦争に対する嫌悪感が激しかったこと(米軍のウォーギルトプログラムに
洗脳されたというか促進させられたともいえるでしょうが)などが、
あげられます。
といったことで私は現憲法をただ単に押し付けられたとして、
否定はしません。
ここから反論っていうものでもないですが私の見解を補足したいと思います。
しかし問題なのはその後です。
元々憲法とは国家理念を表すものだと私は考えています。
よって解釈に幅を持たせることは必要になってくるのは当然です。
戦後50数年の間に日本国民の意識も国際情勢も変わってきました。
現憲法はその性格上硬性憲法でありますから、そのときの新たな情勢
にあわせて憲法解釈が必要にどうしても必要になります。
これまでは内閣法制局の解釈でうまくいってきました。
個別的自衛権は主権国家として天賦の権利であるとして
解釈に盛り込んできました。これを否定する人は、
完全に頭がおかしくなっていると思われるので病院にい
くことをお勧めします。(まあいないとは思いますが・・)
しかし、ガイドライン法案はこれまで憲法で禁じられてきた集団安全保障に
明らかに抵触することは中学生でもわかります。これまでの解釈では、
この権利を「保有しているが行使できない権利」としております。
こんなわけのわからない事を長い間言ってきたものと呆れてしまいます。
国連憲章第52条には独立主権国家は個別的自衛権と集団的自衛権を有すると
書いてあります。それでは我が国は独立国家ではなくなってしまいます。
私は集団的自衛権を行使するのならば憲法改正か解釈を変えるべきでしょう。
もし改正に踏み切るならば9条1項はそのままにすべきでしょう。
2項に自衛戦力の明記をするべきでしょう。
まあなかなか改正は難しいので解釈に逃げるのも手ですが、私ははっきりとした
形で自衛隊を合憲にすることは彼らの士気の上でもプラスになると思います。
また集団安全保障も明記するべきでしょう。ただし、この行使は我が国が直接の
攻撃を受ける場合のみに限定すべきでしょう。
では、国連軍または多国籍軍への参加はどうなるかという疑問が出てくると思います。
私は安保理で決議された場合には兵を出すべきでしょう。
どうせ中国が難癖付けてくると思いますが、それは毅然として対応すべきです。
私の平和に対するスタンスは軍事力を否定するものではありません。
しかし、すぐに武力を行使することは絶対に反対です。
外交的解決がどうしてもうまくいかないときは軍事力の行使もやも得ないと思います。
ご批判もおありだと思いますので、メールか迷惑でなければ掲示板を使わせて
いただきたいです。
では、さようなら。
No.41 NAME:◆鍋藤雄太◆ DATE:[23 Jul 1999 11:45:17]
早稲田の杜さんへ

杜さんのご意見は、なるほど一理あると思いました。確かに国が滅べば元も子もない理想論に
なりかねないし、その実例が国際連盟の武力制裁がなかったことが、次の大戦を引き起こす原因
になったことも挙げられます。
ただ、マッカーサー草案のその条項をGHQ民政局次長が削除した事から個別的自衛権を正当
化する理論には少し疑問が残ります。その理論によると、憲法の見解はGHQの草案に基づくこ
とになりはしませんか? 憲法の見解は、あくまで日本国憲法自体の文の意味に基づくのは当た
り前です。当時の文部省が子供向けに出した「あたらしい憲法のはなし」には「兵隊も軍艦も飛
行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたないということです。」と書かれています。
つまり、当時の作り立ての頃のコンセプトは、明らかに武力を持たないされています。もちろん
現在では、自衛権を認めなければいけない状況にありますが、このことを踏まえておかなければ
なりません。
さらに「憲法を守って国が滅んだら何のための憲法か わからないでしょう?」とありますが、
その意見には、じゃあ平和憲法は何のためにあるのか、と反論出来やしませんか?

むかつくことを書いてごめんなさい。
いちさんのおっしゃることもわかりますが、この論の背景に、政府が北朝鮮の恐怖を煽り立て
ているところから生まれているのでは、とも思います。それに対する杜さんの意見もなるほどと
は思うのですが、少し見解が短絡すぎはしないかと思い書きました。
木村先生は、この一連の意見に対してどのようのおもわれますか?

鍋藤雄太
No.42 NAME:◇早稲田の杜◇ DATE:[23 Jul 1999 06:45:06]
私は早稲田大学に通う2年生です。
いちさんにお応えします。
そもそも憲法とは国民の安全を保障するものであります。
もし、他国が我が国を侵攻してきた場合、自衛権を発動するのは独立国として
当たり前のことではないですか。
だいたいマッカーサー草案にあった我が国の自衛権を奪うような条項を
日本政府に草案として提示する際、GHQ民政局次長がこの条項を削除しました。
このことからしても9条は個別的自衛権を否定したものではないことはわかりますよね。
しかし、いまだに非武装中立を唱えているひとはいるんですかね?
憲法を守って国が滅んだら何のための憲法か わからないでしょう?
戦争は相手がいるものですから好む好まざるにかかわらず不幸にも戦闘に
巻き込ます。その万が一のときに備えて軍隊を持つことが必要じゃないですか。
いまさら私がいうまでもなく、自分の頭で少し考えればわかると思うんですが・・
No.43 NAME:◆寛子◆ DATE:[22 Jul 1999 11:45:52]
いちさんへ

いちさん、こんにちは。私はワシントンDCで「国際平和と紛争解決」を専攻する大学院生です。
いちさんの質問読みました。いちさんの「もし北朝鮮が日本を攻撃してきた場合」という質問に、また質問です。いちさんは去年の「北朝鮮ミサイル事件」などが理由で
危機感を感じられているのですか?

この北朝鮮ミサイル発射のあと、「北朝鮮脅威」説が日本の新聞・雑誌をにぎわしているのはいちさんもご存知だと思います。しかし、この事件に対し日本だけが「弾道
弾」ととらえているのをご存知ですか?北朝鮮は人口衛星開発のテストだと言いました。ロシア、中国、韓国のシンクタンク、米国のNASAでさえも「人口衛星であっ
ただろう」と言っているそうです。米政府もこの「人口衛星」説に賛成していなくても、否定もしていないのです。ニューヨークタイムスや日本政策研究所所長チャルマ
ス・ジョンソンは、この「衛星」はスパイ衛星どころかコミュニケーション用にもならない非常に小さい(グレープフルーツの大きさ程度)ものだと言っています。北朝
鮮が打ち上げたものはこのようなおオソマツ(と言っては本当はいけないのでしょうけど)なものなのです。それを日本政府・新聞は「弾道弾」ととらえ、おおさわぎし
た挙げ句、このミサイル事件を機会に、スパイ衛星打ち上げ計画、TMD(戦域ミサイル防衛)システム開発計画に関する新たな日米合意、ガイドライン関連法が可決さ
れるなど、軍事力を強化しました。「隣近諸国の有事にそなえる」為に、また国外から「日本の安全、国民の命・財産を守るため」の防衛力が増加されたわけですが、ア
ジアにおいて、本当に脅威なのは誰か・・・それは私達の国、日本なのです。

自分の国の上空に異物が飛んでくるのは確かに常識からはずれていますが、それを異常なまでに「弾道弾」説に固執し、
「戦争脅威論」を展開しはじめるほうが、よっぽど脅威です。朝鮮人はこの日本の対応を関東大震災朝鮮人虐殺事件を重ねあわせているようですが、このような社会の流
れは非常に危険だと思います。また、この数年に、在日韓国人・朝鮮人、とくに罪もない学生に対する暴力、脅迫、いじめに拍車がかかっているようですが、これはもう
、悲劇としかいいようがない。「北朝鮮が日本を攻めてきたら」と言う前に、アジア侵略などまだ解決されていない歴史問題に取りくみ、解決・和解していくのがこれか
ら日本が取るべき道ではないでしょうか。まだまだ根強い「脱亜入欧」論に終止符を打ち、西洋とバランスをはかりつつ、いかに亜細亜の一員として、軍事に頼らずにど
のようにして平和的共存をしていくか、私達日本人は考える必要があると思います。

武器そのものは人を殺しません。武器を使おうとする人の「心」が問題なのです。

なんだかずいぶんと長くなってごめんなさい。
いちさんはどう思われますか?

寛子
No.44 NAME:◆いち◆ DATE:[21 Jul 1999 01:05:57]
はじめまして。現在公立大学の国際学部に通っている2年生です。
 ポリシーペーパーテストの資料集めにここを尋ねました。北朝鮮に関する有事問題を取り扱う事に決めたのですが、とても漠然とした疑問があるのです。
 もし北朝鮮が日本を攻撃してきた場合、憲法第9条を持つ日本はどうするのでしょうか。私自身はそれでも、戦争を放棄しているという憲法を無視してほしくないし、戦争は絶対に反対なのです。
 皆さんはどう考えられますか?あまりにも漠然としすぎた疑問なのですが…。
 
ところで、木村先生のHPとてもわかり易く、勉強になります。これからも度々おじゃまさせていただこうかと思っています

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