引地川・千本桜
(歩行日ー2003/4/3)

湘南台駅(小田急江ノ島線)→引地川→常泉寺→引地川→千本桜→引地川→大和駅(小田急線)(約12キロ)

前回は、コスモスの咲く頃に歩き、その時に引地川沿いに、大木の桜の並木を見つけ、桜の季節を待ち望んでの、今回のウォーキング。春霞み、抜けるような青空ではないのが、残念!

小田急江ノ島線、湘南台駅下車。西口に出て、真直ぐ西へと向かう。坂を下ると、引地川に出会う。川沿いに遡る。

引地川沿い、下流には、桜が植えられ、満開である。

上流の「千本桜」に期待で胸が膨らむ。

引地川、前回はその澄み切った流れに、心踊る思いだったのだが、どうしたことか、清流は無い。濁り、その上、ゴミだらけ。桜の木の下、土手は特にひどい。声もなく、眺める。

引地川沿いに、一般道をはずれ、土手道を進む。対岸は、土手、そしてゴミ。悲しい眺めである。田んぼは、まだ眠ったまま、春の田起こしは、まだ始まっていない。北風が強い。土手道は、土、そして草、何とも足に心地よい。季節もよく、同じように歩く人も。

清流の無い引地川、今回は蕗探し。土手道、残念ながら、土筆も蕗も見えない。ただひたすら歩く。あった、やっと土筆が。蓼川と分かれ、北へ向かう引地川の土手に、土筆が一杯!袋に半分も!蕗も田んぼにある。まだ小さく、柔らかい。春の香りが一杯!もう、これで今日のウォーキングの目的は、半分以上終わったも同じ。いや、まだ千本桜が待つ。

東海道新幹線をくぐる辺りは、工事中、迂回を余儀なくされる。この工事も、川の濁りの原因なのだろうか。強く吹いていた風も、川から離れると、和らぐようである。戻った川沿いの道は、砂利道。歩きづらい。又、一般道に戻り、常泉寺へと向かう。道を訪ねる必要もないように、人で一杯。三椏(みつまた)で有名なお寺である。

三椏、和紙の原料である。枝が三つに分かれていることから、付いたと言われる名前、黄色い花を咲かせる。この頃は、赤い花もあり、境内にもたくさん見られる。花の寺常泉寺、寺の境内には、たくさんの桃、芝桜、秋には、白い彼岸花が咲き誇ると言う。そして、三椏の頃には、人の花が咲く。

押し合いへし合いの境内を出ると、千本桜の看板が。人の流れも、そちらへと動く。聞きしに勝る人の多さである。すぐに、白く輝く桜が見えてくる。そこが「千本桜」の始まり。胸が躍る。


「千本桜」実際には、650本、1.3キロに渡り、引地川の両側には、大木の桜が続く。言葉もなく眺める。

濁っていた引地川も、少しは清流が戻り、鯉が泳ぐ。川に枝垂れるように下がって咲く桜、川を白く染め、散り始めた桜が、川に踊る。川の両側に植えられている桜並木は、時には、4列となり、厚く川を覆う。


昨年の秋に訪れた時には、人一人居なかったのが、何処を見ても、人、また人である。丁度お昼時、お弁当を広げるグループ、バーベキューをするグループ、その匂いが漂う。

桜を見ずに、おしゃべりをする人たち、狭い土手に座り込んでいる人たち、上ばかり見て歩く人たち、写真を撮るグループ、何ともすごい人の群れである。

桜はちょうど満開、高く高く聳えて咲く桜は、行けども、行けども、続くように思われる。ほんのりピンクの桜は、増してきた陽射しに、一層と輝くようである。

ちょうど中頃の橋では、屋台も出て、人で賑わっている。千本桜自治会が、きちんと運営をしているらしく、売店は他には無い。あるのは、ただ、桜だけである。余計なものは何も無し、これもまた、千本桜の良いところであろう。

あっけない幕切れのように、千本桜は終わる。そして、人の群れも、あちこちに散らばる。桜ヶ丘の駅へと向かう人が多いようである。

川沿いの一般道を進む。頭上の桜が無いのが、不思議にさえ感じられる。しばらく進むと、左岸に、まだ若い桜の木が並木を作っている。所々には、大木の桜も見え、この季節、やはり一番目だつ桜である。

日本飛行機の工場を左に見、なおも進む。引地川も、清流を取り戻し、水草が茂る。やっと引地川に戻ってきた気がする、この清流。足取りも軽く、川沿いの道を進む。運動場が見え、前回迷った所だ。もう一度、行ってみよう。と、そこに、見慣れた大きなカメラとおじさん二人。カワセミおじさんだ!

50センチ以上もある望遠レンズを付けたNIKON、今まで見たよりも一番大きい。そして、カワセミおじさん達とおしゃべり。カワセミは、縄張りを持つ。今はちょうど子どもを待つ時。オスはメスに餌を運ぶ。その餌は、おじさんが毎朝持ってくる、20匹のクチボソ、小指の先ほどの小魚。止まり木も、餌を入れる水場も、おじさんが作る。毎朝、餌場を綺麗にし、クチボソを入れると、カワセミはもう来て待っているという。カメラをセットする間もない時も多いとか。

そして、カワセミが飛んできた。今まで二度、見たことはある。が、こんなに近くではない。そして、ダイビングして餌をとり・・・もう大感激である。おじさんは写真を見せてくれる。うーん、こんな写真を撮ってみたい。でも、カメラが全く違うもの。後ろに座って、写真を撮れ、と言う。そして撮った写真。光学3倍ズームでは、これ以上望めない。

一時間以上も、カワセミに遊んでもらい、おじさん達と話をし、「またおいで!今度は午前中に!」とおじさん達と別れ、迷った道も、教えてもらい、小田急線の大和駅へ。変化にとんだ素晴らしい一日。今日はこれでお終い。