見沼代用水東縁・見沼通船堀
(歩行日ー2002/5/29)
新宿駅→(埼京線)→武蔵浦和駅→(武蔵野線)→東浦和駅→見沼通船堀公園→見沼通船堀(みぬまつうせんぼり)→芝川→浦和くらしの博物館民家園→見沼代用水東縁(みぬまだい用水ひがしべり)→大崎公園→川口自然公園→見沼通船堀→東浦和駅(約11キロ)
見沼田んぼはさいたま市から川口市の東部にかけて広がる緑地。江戸時代中期、八代将軍吉宗は新田開発を押し進め、幕府勘定方井沢弥惣兵衛為永によって、見沼溜井の干拓工事がなされ、1200haもの広大な新田がつくられた。現在は苗木などの畑、あし原としての調整池が多くなっている。
見沼代用水
井沢弥惣兵衛為永は見沼の水の代わりに利根川から水を引くことにした。見沼に変わる用水という意味から見沼代用水と呼ばれるようになった。行田で取り入れられた水は、現上尾市瓦葺(かわらぶき)で二本に分かれ、西縁(にしべり)、東縁(ひがしべり)と呼ばれている。
見沼通船堀
享保16年(1731)に開通した我が国最古の閘門式運河。東西両用水の排水路である芝川と見沼用水にある3メートルの水位差を調節するために、東西とも二カ所ずつの閘門が設けられ船の航行を可能にした。国指定史跡となっている。
JR武蔵野線、東浦和駅下車。駅を背に右に進路を取る。5分ほどで、見沼代用水西縁ぞいの見沼通船堀公園に着く。通船堀沿いに広がる、公園は竹林の間を木道が敷かれ、歩きやすい。公園から西縁に出て、通船堀沿いに進む。西縁の水は濁り、綺麗とは言えない。

通船堀の水は少ないが、綺麗な水である。道の左側には畑が広がり、ケヤキ、桜並木の木々の茂る道は、水音が心地よく、何とも静かである。
しばらく歩くと、芝川にぶつかる。左に折れて、芝川沿いに進む。芝川の水も茶色に濁っている。砂利の川沿いの道は、両側に
畑が広がる。のどかな風景である。
しばらく進むと、木で作られた桜橋が見えてくる。昔を思わせる風情のある桜橋をわたり、なおも川沿いに進む。右側には、担牡馬広がり、田植えに忙しい。田んぼに満ちた水が、日にきらきらと輝き、案山子がすでに立って、
見張り番である。
JR武蔵野線にぶつかるところで道は通行ができなくなる。線路沿いに少し進み武蔵野線をくぐる。
武蔵野線の反対側は、うって変わって殺風景なあし原が広がる。調整地には芝川の洪水対策の池が幾つか作られており、現在も工事中。そのために、通行止めの標識が多くみられ、また、土を積んだトラックが忙しく行き交う。
そのあし原には、草原性、湿原性の鳥が多く生息・飛来するとのことである。鳥の声がすぐそばでも聞こえ、遠くには、カッコウの声も。草が背高く茂り、舗装のない道は、土埃が舞う。何とも懐かしい道、大学村の周辺にも、昔はこういう道ばかり。工事が終わってから、又訪れたいものである。
通行止めの標識に道を阻まれ、辿り着いたのが、芝川沿いの浦和くらしの博物館民家園の近く。幸いと寄ることにする。向笠家表門・野口家住宅など市内に伝わる伝統的な建物を移築復元している。旧浦和市農協の倉庫を利用し、生活・生産用具を展示している。又、現在も旧綿貫家を移築復元中であった。

民家園をでて、果樹園沿いに、北に向かう。しばらく行くと、見沼代用水東縁にぶつかる。
東縁の水も又、濁り、藁などが浮いているのが見える。用水沿いに、進むことにする。しばらく行くと左岸に大崎公園が広がる。「こども動物園」が併殺され、親子連れで賑わっていた。
大崎公園をでて、なおも見沼代用水東縁沿いに進む。右岸には、カエデ、桜の並木が続き、左岸には遊歩道もあり、木陰は少ないものの、車に邪魔されることもない。
右岸に、江戸時代末期の農家を利用した「見沼自然の家」がひっそりと建つ。日曜、祭日にはボランティアが見沼を訪れる人々に、見沼の歴史や、周辺の動植物の説明をしてくれるとのこと。
川口自然公園を通り、なおも用水沿いに進む。武蔵野線をくぐると、また田んぼが広がる。
丁度橋の袂で休憩中のオジサンと心地よい風を楽しみながら、おしゃべり。
見沼代用水の水は、田んぼに水を使うために、今は濁っているとのこと。冬は綺麗に澄んでいるそうだ。目の前に武蔵野線が走る。駅も遠いし、景色も悪くなったから、便利とは言えない、と。風景を、田んぼを二分する武蔵野線。敷設する前に、広がる田んぼを見たかったものである。
田んぼでは、これからの田植えの準備中。この辺りはいつも遅いとか。田植えの済んだ田んぼは、きらきらと輝く。
なおも見沼代用水東縁沿いに進む。右側に見沼通船堀への堰が見える。右に折れて、通船堀沿いに進む。
見沼通船堀は、勢いよく水が流れ、水量も多い。草が茂り、両岸には桜の並木。遊歩道も造られて、歩きやすい。
東西二カ所ずつの関も復元され、往事を忍ぶことができる。心地よい風を浴び、水音を楽しみながら、進む。芝川にぶつかり、八丁橋を渡り、見沼通船堀公園へと進む。竹林の中を行く。ここから、東浦和の駅はもうすぐ。今日はこれでお終い。