野火止用水緑道
(歩行日ー2002/11/23)
玉川上水駅(多摩都市モノレール)→玉川上水緑道→野火止用水緑道→清瀬駅(西武池袋線)(約12キロ)

野火止用水ー別名伊豆堀とも言う。承応2年(1653年)老中松平伊豆守信綱が、玉川上水開削の功に寄る加禄を辞退、自己の領地に玉川上水の水を、水量の3/10を引き入れる許可を得て、造られた。用
水は武蔵野を斜めに東北に向きを取っているために起伏が多く、深度も一定せず、流水が水喰土の土に吸い取られ、野火止に達するまで、3年を要したと言う。
二度に分けて、歩く。今回は、玉川上水よりの分水地から、清瀬まで。
生憎の曇り空、晴れるという予報で出かけたが、どうなるか。多摩都市モノレール、玉川上水駅下車。玉川上水沿いにしばらく下る。用水の両側は、武蔵野の雑木が続く。そして頃は晩秋、紅葉で常は鬱蒼とした道が、明るい。これで日が差せば、言う事は無いのだが。
しばらく行くと、道は二手に分かれる。右は玉川上水、左は分水した野火止用水に沿う道。この野火止用水緑道を歩く。分水した用水は、暗渠となっており、水面を見ることは出来ない。しばらくは、その暗渠の上の小径を進む。
回りは、やはり武蔵野の雑木林。西武拝島線に沿って進む。
東大和駅前で雑木林が途切れる。青梅街道を渡り、西部拝島線の高架をくぐる。しばらく進むと、やっとせせらぎが姿を現す。水は澄んで、意外にも綺麗である。やはり水面が見えるのは嬉しい。
そのせせらぎ沿いには、やはり雑木が植えられている。その落ち葉を掃いているおばさん。挨拶をする。そして、30分近くもおしゃべり。
40年前に嫁に来たときには、周りには住宅も無く、富士山が大きく見えたという。家の周りには雑木林が広がり、それも、今は切られて殆ど無い。せせらぎは、処理した水が流れ、本来の野火止用水は、道の下を流れている由。用水が
枯れそうになると、せせらぎの水を止めるとか。富士山に登った話など、話に花が咲く。
おばさんと別れて少し進むと、先に雑木林。野火止緑地。入り口もある。通れるらしい。その入り口近くから、野火止用水が姿を現す。水量も多く、音を立てて流れる。この用水沿いに進む。
玉川上水と異なり、野火止用水はフェンスも低く、すぐ傍
を歩く事ができる。その水は、あくまでも澄み、清々しささえ感じる。落ち葉のカサコソ言う音を愉しみ、武蔵野の雑木林の紅葉に、心躍る。これで、晴れていれば・・・
人通りは少ない。落ち葉を掃くおじさん、そして犬と戯れるおばさん。秋田犬の子犬だと言う。
毛の抜け替わる頃、毛鋤だという。
雑木林は、黄色く彩られ、何とも美しい。クヌギの黄色、コナラの黄色、
そしてケヤキの黄色。モミジは少ない。黄色い雑木林である。静かな、明るい雑木林である。用水は、所々、下に降りられるようになっている。その用水の水は、相変わらず、澄んで清い。色とりどりの雑木林の中を縫うように用水は進む。
雑木林が終わり、しばらくすると、用水はまた暗渠となる。所々に顔を出す野火止用水。その両側には、武蔵野の雑木林。
八坂駅を過ぎ、府中街道を渡る、八坂の交差点。かつて「九道の辻」と呼
ばれたところ。鎌倉街道・江戸街道・大山街道・奥州街道・引股道・宮寺道・秩父道・清戸道の九本の道が交差していた事に由来する。
八坂の交差点を渡り、用水沿いに進む。緑道は無く、車道と一
緒だら、交通量は少ない。用水には、鯉がたくさん群れている。用水の水は、相変わらず綺麗なのだが、匂いがどうも気になる。処理水とのことだが、汚れた水の匂い。

用水は、音を立てて流れ、変わらず両側には、大木の雑木が続く。イチョウも紅葉の盛り、常緑樹の中に、目を見張る思い。
用水は、車道の中央分離帯のようになり、右、左と、交通量の少ないほうを選びながら進む。段々と車の往来も激しくなり、歩道を歩かざるを得ない。
右側に雑木林が見える。小道がついている。東久留米市が整備している、雑木林の中の道。静まり返って、
人は誰も居ない。静かな紅葉、盛りの武蔵野の雑木林。生憎の天気に、3時を回ると、薄暗い。それでも、林の中の土の道は、足に、何とも心地よい。
雑木林が終わると、交通量の多い道。歩道を歩かざるを得ない。しばらく進むと、南側から来た道と合流し、広い車道となる。その車道の右側に、幅の狭くなった用水。整備され、歩道もまた、用水沿いに整備されている。
小金井街道を越えたところで、用水をはなれ、清瀬駅へと向かう、狭い道を行く。車の往来も少なく、排気ガスに悩まされる事も無い。遠くには、武蔵野の雑木林。晩秋の彩り。ぽつぽつと降り出した中を、清瀬駅へ。今日はこれでお終い。