玉川上水緑道(4)
(歩行日―2002/4/19)
玉川上水駅(多摩都市モノレール)→玉川上水緑道→拝島→福生→羽村堰→羽村駅(JR青梅線)(約14キロ)

玉川上水駅から羽村の取水堰まで
、玉川上水緑道を歩く。多摩都市モノレールで玉川上水駅へ。前回は桜の頃、3月28日には、まだ新緑は浅く、芽立ちの頃であった。今日は新緑も緑を増し、緑道に木陰を作っている。なんとも爽やかである。水も多く、音を立てて流れ、耳になんとも心地よい。

玉川上水駅から拝島駅近く迄の緑道は、上水沿いに続き、迷うことはない。生活道路でもあるが、ウォーキングをする人に随分とすれ違った。いつもこういうところを歩くことのできる人は、幸せというものだ。狭い緑道を、挨拶をしてすれ違う。
残堀川との交差。残堀川が優先のため、上水は地下に一旦潜り、また現れる。今回も残堀川には水は流れていない。

上水の両側は、フェンスで仕切られており、水際に降りることは出来ない。所々にある大小の橋からの眺めは、水量の豊富な上水、そして木
漏れ日に彩られる雑木林、一息をつき、また見飽きることがない。写真を撮る人も数多く見られる。しばし玉川上水談義。こちらはデジカメだが、あちらは本格的である。
点在する畑、そして住宅街を進む玉川上水、その両側にはコナラ、クヌギ、ケヤキの鬱蒼と茂る雑木林、イヌシデも見られ、なんとクマシデという木もある。
五日市街道とぶつかる天王橋交差点を過ぎると、静かな上水緑道がますます静か、すれ違う人もいない。左岸の雑木林の脇には、砂川用水が流れている。水は濁り、少ない。なぜか一時、暗渠となる上水が再び姿を現し、暫く行くと、右岸(左側)はゴルフコース、歩くことは出来ない。仕方なく車道際の狭い道を歩く。反対側を歩きたいものだ。

並行している西武拝島線の電車が時折、通過し、姿も垣間見える。周りの住宅は、ハナミズキ、藤、ライラック、ツツジナと花盛り、目を楽しませてくれる。この辺りには所々にベンチも置かれ、一息入れる。横田基地への引込み線をけると、左側は拝島駅。停発車の音が聞こえる。
線路横の道を進むと、国道16号線の高架下、そこから、雑木林も深い日光橋公園。野鳥観察の設備もある。公園と上水の間の緑道を進む。
緑道はおおむね、土の道であり、時折木の大きな根が出てはいるが、足に心地よい。ムクドリと出会い橋の一つには、鳥とツツジのモチーフが。

間もなく、八高線の青い鉄橋と交差、ガードの下を潜る。玉川上水駅辺りでは白濁していた水も、澄んできて、思いのほか綺麗である。ゴミも少ない。
雑木林の続く中を進むと、水喰土公園。開削の際、この付近で水が地中に吸い込まれ、失敗したという故事から発生した名前という。なんとも風変わりな名前である。
この先暫くは上水沿いに進むことが出来ない。仕方なく、ジグザグに小道を、また新奥多摩街道、奥多摩街道を進む。トラックの往来が激しく、身の危険さえ感じる。

玉川上水沿いの奥多摩道路をやっと離れて、対岸を進む。右は上水、左は加美上水公園、鬱蒼とした雑木林は心地よい風も通り過ぎ、静けさが満ちている。そして上水のフェンスの中でなんとノビルを収穫しているおじさんとおばさん。大きくて美味しいのだという。
雑木林を抜けると、そこは桜並木の堤。大木、古木の桜がずっ
と続いている。葉桜となっていたが、花見時はさぞ見事であろう。桜並木の堤を過ぎると、左側に奥多摩の山々の下を流れる多摩川が姿を現す。その水の輝き、春霞に霞む山々、そしてまだ浅い新緑、思わず声を飲む。素晴らしい眺めである。この眺めを求めて、ずっと
玉川上水を歩いてきたのかもしれない。しばし見とれる。
上水公園の中にある、玉川兄弟の像を感慨深く眺める。そして、羽村の取水堰。玉川上水の始まるところ。

四ッ谷大木戸から新宿までの道は今は定かでなく、初台からの道であるが、こうやって取水口までたどることが出来、念願が叶った思いである。
取水堰の手前の小端を渡り、奥多摩街道に出る。街道沿いに少しにしに進むと、そこに玉川水神社がある。東京水道の守護神であり、承応3年玉川上水が完成のおり、水神宮としてこの地に祭られたという。以来300余年江戸町民及び上水路沿いの住民により篤く信仰されたが、明治26年名を玉川水神社と改めた。水神社としては最も古いものの一つである。
この神社内には、陣屋跡があり、陣屋門が残っている。ここからは、羽村駅まではおよそ10分。今日はこれでお終い。