玉川上水の秋
(歩行日ー2003/11/26)


多摩センター駅(小田急多摩線)→玉川上水駅(多摩都市モノレール)→玉川上水緑道→一橋学園(西武多摩湖線)(約7キロ)

武蔵野の雑木林の秋を見たいものと、玉川上水を歩く。多摩都市モノレール、玉川上水駅下車。モノレールを降りると緑の帯のように玉川上水沿いの雑木林が広がる。上水沿いには、緑道が整備され、土の道が舗装の道に慣れた足には、何とも心地よい。前日の雨で、所々に水溜りが見え、道も荒れてもいるが、それが返って昔の道を思い起こさせる。


玉川上水は、多摩川羽村堰から四谷大木戸まで43キロを、武蔵野の台地に引かれた用水である。その武蔵野の台地も、開発が進むこの頃では、雑木林は本当に少なくなってしまっている。その少ない雑木林が、玉川上水沿いには、多く残っているのである。住宅が迫り、雑木林の幅は決して広くは無いのだが、それでも、高く聳えるケヤキ、コナラ、クヌギなどの雑木林の下を歩いていると、深山幽谷に足を踏み出した感もする。

玉川上水駅近くから上水沿いに下っていく。少し進むと、はるか下を流れる、川近くに下りるように、道が造られている。前回は、気が付かなかった所、早速下りてみる。

谷底を流れるような上水、ふと上を見ると、黄色く色づいた雑木林が、青空に映え、キラキラと輝いて見える。そして水音を立てて流れる上水。何とも気持ちのよいこと。

玉川上水を歩くのは、6度目になるのだが、度毎に水が綺麗になっているように感じる。清流の復活がなってきたようである。前には感じられた、匂いも、今回は殆ど感じられなくなり、ゴミも殆ど見えない。後一歩である。

紅葉を見に来たのだが、今年は遅れているようである。それでも、雑木林は、黄色に彩られ、鬱蒼とした夏からは想像も出来ないように明るさに満ちている。そして唯一紅葉していたケヤキ。その中を、落ち葉を踏み、土の道を進む。なんと心地良いことか。青空の下、はるか高く聳える木々を眺め、まだ少々早い紅葉にちょっとがっかりもし、それでも爽やかに木々の間を吹き渡る風に、心、軽やかに進む。

上水には所々に小さな橋が掛けられている。下を流れる上水を眺めていると、自転車に乗ったおじさんが通りかかる。この近くに住むというおじさんによると、この流れには、カワセミも飛んでくるという。鯉やカモも姿を見せる。鳩に餌をやっている女性に、おじさんはやらないように注意。橋などを汚し、傷めるから、という。

殆ど人通りの無かった上流と異なり、下るに連れて、人々の往来が多くなる。ウォーキングをする人、買い物帰りの人、ここは生活道路でもあるようだ。カサコソと落ち葉を踏む音も、また懐かしい。

西武国分寺線近くの玉川上水緑道は、学園通りとでも言いたいほどである。武蔵野美大、朝鮮学校、そして創価小・中・高、と学校が並び、その下流には津田塾大、一橋大と続く。学校帰りの子供たち、学生で、急に賑やかになる緑道である。そして、下を流れる玉川上水は、水の流れを一層細くし、ひっそりと流れる。

玉川上水緑道は、雑木林に覆われている。そのためかもみじは殆ど見ることが出来ない。たまに目に付く赤い色は、緑道の隣の住宅のもの。しかし、あった、立った一本のもみじ、小さい小さい葉をつけた、もみじ。裾模様のように、緑から赤へとグラデュエーションの見事なもみじである。

立った一本の色づいたもみじに、幸せを感じ、歩を進めた所に、見事に色づいたイチョウ。玉川上水際にも、大きなイチョウの木が一本。樹齢何十年、いや百年以上たっているのだろう。全体を写すことは、狭い緑道のこと、見事失敗に終わった。

西武国分寺線を過ぎ、左手に一橋大学のグランドを見、西武多摩湖線際を左折。これで、玉川上水緑道と別れ、少し行くと西武多摩湖線、一橋学園駅。今日はこれでお終い。