2001春 大・仏蘭西物語編
(その14)





 さて、店を出た私たち。残り少ない時間で急いでお土産物屋に行き、友人や
 家族に出す葉書とフィルムを買う。ところが、噂には聞いていたのだが、
 フィルムが高い!何と1本(36枚撮りだけど)1000円くらいするのだ。
 しかし、背に腹は変えられない。とほほ・・と後悔しつつ買う私であった。
 で、無事集合時間に間に合った私たちは、みんなでウンターリンデン美術館へ
 向かう。

 ウンターリンデン美術館は13世紀にドミニコ会の
 修道院として建てられたところ。石造りの建物の中に
 入って、荷物がリュックとかの人は受付に預ける
 ように言われる。カメラもフラッシュ禁止らしい。
 ここには絵画史上とても有名な、16世紀初頭に
 マチウス・グリューネヴァルトが描いた、
 「イーゼンハイムの祭壇画」があり、それだけを
 見に来る人も少なくないそうだ。
 (無知な私たちには「何だそれ」って感じなのだけど)

 その「イーゼンハイムの祭壇画」はとっても大きい
 ものなのだが、折りたたみ式になっている。しかし、
 現在はそれを全部分解して別々に展示してあった。
 絵の前で説明を受けたあと、またまた自由時間。
 仕方ないので、館内をぐるぐる回る。ヨーロッパを
 旅して思ったことは、「キリスト教の勉強をもっと
 してくればよかったなあ」ということだ。

 見るものは「教会」「美術館」が多く、飾られてある絵は「最後の晩餐」やら
 「最後の審判」やら「聖母子画」やらが圧倒的に多く、キリスト教の知識が
 ないと本当に「訳わかんない」って感じなのだ。まあ今更そんなこと言っても
 遅いので、次回の旅までにと思いつつ、時間を過ごす。

 ウンターリンデン美術館を出た後、昼食場所に
 移動する。昼食はアルザス地方の名物料理、
 シュークルート(酢漬けキャベツにソーセージや
 ベーコンを加えたもの)を食べることになって
 いる。食事中のワインに、冷たいクレマンダルザス
 (アルザスで作られるスパークリングワイン)を
 頼んで、すっきりさっぱり。

 初めて食べるシュークルートは・・、自分がすっぱいキャベツに慣れてない
 せいか量が多いせいか「こんなにキャベツ食べられない!」という感じだった
 (でもソーセージは美味!)。デザートには最初「クグロフ型のアイスクリーム」
 の予定だったのだが、急遽本物のクグロフを出してくれることとなり、喜ぶ私の
 前にスライスしたクグロフが現れた。このクグロフ、実は私の大好きな、
 マリー・アントワネットの好物だったというお菓子なのだが、朝食代わりに
 食べることもある、というだけありかなりパンっぽくてボリュームがある。
 「もしかしてアイスクリームの方がよかったかも」と少し思った私・・。
 でも残さず食べて、少しマリー・アントワネット気分になったのであった。

 ところで、食事を終えトイレに順番に行く皆さん、出て来るとみんな、口々に
 「すごいトイレ!」と言っている。私もどれどれ・・と早速行ってみると、
 なーんと!流す時に便座が回るの!・・説明すると、座った時の腰に当たる
 ところの奥部分に、クリーナーがセットされていて、流すと便座が回って
 (これが斬新!!!)クリーナーの所を一周してキレイになる、てな訳なの
 だけど(分かる?)、考えてみると、便座ってまん丸じゃないのよね。それが
 回るので、ぐにゃーん、って柔らかいもののように見えるのだ。面白い!っ
 てなことで、2回も流した私。次に入る人が「何だか面白いアトラクション
 (こらこら)があるって聞いたんだけど」と言ってたので、
 「すっごい面白いですよー!」と答えてしまった。しかしあの便座が回るのって、
 どういうカラクリなのかしら。不思議。

 

 店を出て、バスでアルザスワイン街道を通りながらリクヴィルに向かう。
 アルザスのワイン街道は「広い田舎道の中に広がる畑」で、
 遠くにぽつんぽつんと村が点在しているのが見える。その途中のブドウ畑の
 中の道で、黒い革ジャンを着て大きなバイクに乗っている人たちに
 追い越されると、ガイドのさち子さんは、「今のはドイツ人ですね、って
 何でもよくないことはドイツ人のせいにしちゃうんですけど」と笑っていた。
 まあ確かにドイツ人っぽい感じはしたんだけど、お国柄?って面白いなあ、と
 ちょっと思う(しかしさち子さんは日本人だが)。


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