2001春 大・仏蘭西物語編
(その26)





 さて、一方が窓、もう一方が鏡という長い長い鏡の
 間を(優雅に)歩き、しばし解散となる。
 何かマリー・アントワネットの物でも記念に、と
 思ったのだが、あんまり目ぼしい物もなかったので、
 とりあえずバッグのポケットに入っていた小銭で、
 ハガキを一枚買った。
 外へ出て、しばし庭園を散策する。プチトランという
 列車も走っていて(他には馬車もあった)、トリアノンの
 方にはそれを使って行くのだそうだ。
 確かに、ぱっと見てもトリアノンは遠そうだった。

 疲れ果てて私たちはバスに乗り、またパリに戻る。
 途中トイレ無料、お水飲み放題の免税店に寄ったのだが、ブランド物を見る
 元気もあまりない(他のツアーの日本人もたくさんいたし)。夕方のラッシュに
 ひっかかりながら、パリの街に戻る。途中、ニューヨークの1/7の大きさ
 という自由の女神(フランスがアメリカに贈ったお返しに在仏アメリカ人から
 贈られたらしい)も見えた。

 

 ツアーバスを降り、夕食はどうしようか、と二人で話す。結局、近くにモノプリ
 (MONOPRIX)というスーパーがあるらしいので、そこに行って惣菜とか
 買って、部屋でワインでも飲もうということになり、一路モノプリへ。
 地下の食料品売り場には、何人か日本人も買い物をしていた。見るだけでも
 楽しい店内をぐるぐると歩いていると、途中でNARUはワイン売り場に
 釘付けになり、私は痩せる水「コントレックス」が束で売っているのに釘付けに
 なっていた。しかしやはりここでもチーズ売り場は壮観である。別に切り売り
 してくれるチーズ売り場があるのに(ものすごく大きなカットではあるが)、
 棚も一列半くらい全部チーズ。さすがに悩んで、一つ買う。後はトマトと
 お惣菜を買って、上の階へ。

 パン売り場で細くて長いフランスパンとマカロンを買い、店を出る、のはよい
 のだが、どうやってホテルまで帰るのか私たち。「メトロで帰る?」と聞く
 NARU。まあ今日は惣菜とかパンしか買ってないので、盗られるとは思えない
 ので、しぶしぶメトロの駅を目指す。がさがさとモノプリの袋を持って、
 しばらく歩き、チュイルリー駅を見つけて降りる、とどうも出口から入って
 しまったらしく、「出直して、反対の入り口から入ろうよ」とNARU。
 ほどなくやってきた電車に、「メトロ初体験じゃー」と思いつつ、どきどき
 しながら乗り込む私。案外中はキレイ。席が空いていたので、座り、バッグを
 ぎゅーっと握り締めて辺りを見回すと、帰宅途中の会社員とかOL(っていう
 のかな)のような人も多く、そんなに怖い雰囲気ではない。しかし、スリはスリ
 らしい格好をしているわけではないので、気を緩めることなく荷物を抱える。
 周囲のフランス人(多分)を見ても、荷物はやはりしっかりと持っていたり、
 抱えていたりしていた。



 あー、まだ着かないかなー、と、どきどきしながら駅を数え、やっとのことで、
 終点のラ・デファンス/グランド・アルシュ駅に到着。ほっとしてメトロを降り、
 周辺の人に注意しながら地上へ出る。まだ明るい広場にはたくさんの人がいて、
 思い思いに座って話をしたりしていた。とりあえずホテルに入り、部屋へ戻る。
 疲れきってはいても、ワインを開け、惣菜(それもフランス製だ)やフランスパン、
 チーズを食べると、家で同じことをするのとはまた違った雰囲気で、楽しい。
 「あー、明日帰るんだねえ」と思いつつ、飲んで食べて、短いこの旅の思い出話に
 盛り上がった。まだまだフランスにいたいような気もするし、もうそろそろ日本に
 帰りたいような気もする。
 しかし待て、帰国の前に買い物だ。


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