2001春 大・仏蘭西物語編
(その27)




 5月31日

 今日でとうとうフランスとも(しばらく)お別れだ。夜の便に乗るので、
 午後8時にホテルのロビーに集合、昼の12時のチェックアウト、という事が
 決まっている他は、朝もゆっくりでいいので、本当にゆっくり起きて朝食を
 取りにレストランに行く。と、あまりに遅すぎたらしく、私たちのツアー専用
 ルームは片付けられていて、他に席が用意されていた。仕方なくそこで他の
 一般客と共にもぐもぐ食べる。辺りを見回してみると、カジュアルな格好を
 しているのは、私たちくらいのもので、他の人はいかにも「ビジネス中」って
 感じの格好で商談中に見える。まあこの辺りはビジネス街らしいので、
 それらしい客が多いのは致し方ない。途中、やはり鳥がばさばさ飛んで来て、
 客が落としたパンくずなぞを食べていた。


 さて、出かける用意をあらかた済ませたら、
 チェックアウトのためのパッキングをする。
 忘れ物がないように注意して、ワインは手荷物に
 して、と入念に。そこでふと「もしかして、昨日
 買い物に行って、買ったものをスーツケースに
 入れればよかったんじゃ・・」と気づくがもう遅い。
 なるべく早めに帰って、ホテルのロビーでこっそり
 入れ込んでもよかろう、という結論で準備万端。
 何度も確かめて、広い部屋のドアを閉める。
 手荷物にするバッグやらはルームナンバーと、
 割れ物であることを告げて、フロントに預け、
 いざパリの街へ出発だ。

 

 行きは荷物も少ないので、ラ・デファンス/グランド・アルシュ駅で切符を
 買い、メトロにまた乗る。1番前の車両に乗り、1番端の座席に座る。
 メトロだからか、何だか落ち着かなく、乗って来る人や周囲にいる人がみんな
 スリに見えて、どきどきする。なぜか気分的に「スリは男」という印象が私には
 あって、近くに女の人がいた時とか、日本人らしきおばさん(多分在住の人)が
 1人で乗ってきて、その人が日本語の文庫本を読んでいた時はかなり安心した。
 そうしながら駅の度に、「今はどこの駅?」と確認しつつ、しばらくメトロに
 乗って進む。やっと昨日と同じチュイルリー駅に着いた時は心底ほっとして、
 メトロを降りた。



 昨日も歩いた道を、逆向きにオペラ座方向に進む。しばらく歩くと、かの有名な
 オペラ座が見える。今度は中を見たいものだよ、などと思いつつ大きな建物を
 右手に見ながら、その裏(でいいのかな)にあるデパート、
 ギャルリー・ラファイエットへ。地上8階、地下1階からなる、かなり大きな
 デパートで、何でもあるかもー、ってな印象だ。ここには松坂屋が入っており、
 そこに行けば日本語で免税手続きもしてもらえるので、非常に便利。
 当然日本人の客もごろごろ歩いていて、中にあるルイ・ヴィトンのショップの前
 には「日本人行列」が出来ていた。

 まずはとりあえず軽くフロアを見ながら上の方まで登って、降りながらいろんな
 ものを買って行くことにしよう、と言う事になり、エスカレーターに乗る。
 ぐるぐる見ていると、インテリアコーナーには日本風(あくまで「風」)の物が
 置いてあり、黒い筆文字ででっかく「畳」と書かれた真っ赤なクッションや、
 ベッドカバーなぞが置いてあり、日本文化(多分中国も混じってる)を生活に
 取り入れようとしているのが分かったのだが、1番面白かったのは漢字で、
 「二角形」と(縦に)書いてあったTシャツ。
 NARUは「それは線だ」と言っていた。


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