2001春 大・仏蘭西物語編
(その29)





 結局、食品売り場での収穫も少なく、免税の手続きをしてくれる松坂屋に行く。
 そこでお菓子なぞをお土産に買うことにしたのだ。ところで、なぜか午後から
 中国&韓国系の観光客を多く見かける、と思っていたのだが、免税場所も
 中国系の人でごった返していた。「やっぱりパリはみんなのあこがれの場所
 なのね(ってデパートの中だけど)」と思いつつ、お菓子を買い、松坂屋で
 免税の手続きをしてもらう。食品は対象外なので、服やバッグなど合わせて
 1200F以上が対象だ。手続きが終わり、サービスで大きなトートバッグを
 もらったので、それに買い物したものを詰め替えて、隣のプランタンに行く
 ことにする。

 大荷物を抱えて、ギャルリー・ラファイエットを出る私たち。
 そして、買い物三昧って感じで、ちょっと目立ってイヤだなあ、と私は思って
 いるのに、なんと道の真ん中で地図を広げようとしているNARU!!!
 ぎゃー、やめてー!!「何しよんよー!こんなとこで!!無用心すぎる!」と
 私が怒ると、「お前は気にしすぎなんじゃ!」とNARUも言い、ちょっと
 ケンカとなる。怒り狂った私は、次に行ったプランタンで「秘儀・買い物返し」
 としてエルベ・シャペリエの迷彩柄のトートバッグを買って(安い返し技だ)、
 ちょっとスッキリしたのであった。

 

 さてプランタンでもほとんど収穫がなかった私たち。特にNARUは、
 「俺も何か欲しいなー」と言っている(ワインもなかったことだし)が、
 見つからないので、プランタンの隣にあった服の店(結構大きい)に入る。
 かなり値段が安いので、いろいろ見たのだが、どうにも大きすぎるようだ。
 そこで「もしかして、子供服売り場とかの方がよかったりして」と思いつき、
 地下の子供服売り場へ行く。とすると、あるわあるわ、好みのデザインがお安く。
 しかもサイズもちょうどよさそうだ。「最初から子供服を見ればよかったね」と
 言いつつ、物色。結局10歳用(!!)のものを何枚か買った(しかし帰国後、
 脇がキツイと言い出しそれらは全部私の物になったの)。

 無事?買い物も終了し、時間も来たことだし、とホテルに帰ることにする。
 ギャルリー・ラファイエットの前にあるタクシー乗り場に並び、しばらく
 タクシーを待つ。やっと来たタクシーに乗り込み、ホテルを告げる。
 返事もせずに走り出したタクシーの運転手は、黒人のムスッとしている痩せた
 おじさんで、ちょっと怖い。しかし他に問題もなく、夕方のラッシュのパリを
 タクシーは進み、私たちは無事ホテルに到着。ツアーの他の人たちをロビーで
 少し待つ。もう集まっている人たちと、パリでの自由時間の行動について、
 あれこれ話したりした。

 集合時間になり、バスで空港に移動する。8時もとうに
 過ぎているにも関わらず、まだ外は明るく、窓越しに、
 美しいパリの街を見ながらバスは走る。
 バスの中では、免税用紙の確認を、代理店の係りの
 人がしてくれる。ああ、本当に帰るんだなあ。
 考えてみれば、計画を練り始めて1年、やっと立った
 フランスの地は、想像以上に美しく、魅力的な場所
 だった。「フランスにはまる」人がたくさんいるのも、
 わかる気がする。

 大人の国、生きることを楽しむ国、生きる歓びに満ちた国。
 ガイドブックや雑誌に踊るそのすべての言葉を、少し体感できた気がして、
 とてもいい旅だった。また来よう。必ず。

 バスはシャルル・ドゴール空港に近づく。
 添乗員のNさんがコンコルドの話を少しして、
 「また運行再開されるみたいですね」と言っていた。
 「コンコルドに私も乗ったことがあるんですけど、
 かなり前に造られただけあって、やっぱり内装
 とかは少し古い感じです。」コンコルドかー、
 まあ乗ることはないだろうなー、と思いつつ、
 バスはターミナルに到着し、荷物と共に建物の中へ。

 免税の品を税関に見せに行ったりしている間、何人かで荷物番をしながら待つ。
 ターミナルの中は、私たちの乗る飛行機が最終便だからか、あまり人もいない。
 だけど外は明るい、何だか不思議な感じだった。


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