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免税の手続きも無事済ませ、さっそくスーツケースを開けて、買ってきたものを 詰め込む。少し時間をおいてから、チェックインカウンターへ、1人ずつ呼ばれた 順に荷物を預ける。何と、私たちは一番だったので、添乗員Nさんからチケットを 受け取り、重いスーツケースをよっこらしょ、と検査台の上へ。NARU21kg、 私26kg、と来る時と反対の重さになってしまった。しかしまあ何もなく無事に チェックインを済ませ、出国手続きのセキュリティチェック。私の前の人が 引っかかってしまったが、しばらく待って、無事通過。
出国審査も「はよ帰りたいなあ」(フランス語のはず)という顔を思い切りしているゲイっぽい係員の前を、 パスポートを見せて通過するだけで、かなりいい加減。 ゲートの中へ入ると「49番から出発なので、搭乗時間 までに来てください。それまでは自由時間です」という ので、早速免税店を巡って最後の買い物をする。 NARUはワインショップで散々悩んでワインを買い、 私は閉まりかけの店で、お菓子をお土産の予備にと 買った。(ここでフォアグラの缶詰を買わなかった事を、 今でも後悔している私・・) 時間はまだあったが、店の方が閉まってしまったので、49番搭乗口の近くに 行って、座る。近くにたくさんの(白人の)子供たちと、その親と思われる グループがいて、その子供たちが空いた紙コップを蹴りながら、わいわい走り 回っている、「どこに行く(帰る?)人たちかな」と思って搭乗口を見ると、 なるほどイギリス、マンチェスター行きであった。NARUが「日本の子供と 同様に、イギリスも島国で、他からあまり人が入って来ないから子供の躾が なってない」と言っていた。どこか似た感覚があるのかなあ、と、ちっとも 怒らない親を見て私も思う。
そうこうするうちに時間が来て、ゆるゆると飛行機に 乗る。私の席は窓際で、3人席の一番通路側には、 この旅を素晴らしいものにしてくれたうちの1人、 添乗員Nさんが座っている。「窓際はトイレに行く時 大変だなあ」と思ったりしたが、まあしょうがない。 飛行機はゆっくりと動き出す。 思い起こせば本当に、完璧に近いくらい素晴らしい旅だった。今度フランスに 来ることがあっても、ここまでいい旅ができるかどうかは分からない。私の 視野を少し広くしたとも言えるこの旅のことを、いつまでもいつまでも忘れない でおこうと思う。 さて、ほどなく飛行機は離陸し、すっかり暗くなったパリの上空をぐるりと 大きく旋回する。ふいに、鮮やかに金色の灯りをまとうパリの街が視界に映る。 それは赤や青、色とりどりの光とも相まって、まるで宝石箱をひっくり返したかの ような美しい情景である。そして遠く小さく目に映るエッフェル塔。 空からしか味わえない、フランスからのこの旅最後のプレゼントだ。 「翼よ、あれがパリの灯だ」 昔、初めてニューヨーク=パリ間の無着陸飛行を成し遂げたリンドバーグは 言った。きっとこの夜景を見ると、誰もがその言葉を思い出すに違いない。 「翼よ、あれがパリの灯だ」 その言葉を、私も小さく繰り返す。 「翼よ、あれがパリの灯だ」 ![]() ![]() ![]() ![]() さて、その後の話。 ・添乗員Nさんは帰った(のは金曜日)翌週の火曜から、またヨーロッパの ツアーに添乗したらしい。きっと今頃も異国の空の下で、案内しているのだろう。 ・買って帰ったMIKADOは、日本の「ポッキー」よりも少しチョコが濃い目で あった。 ・パリのプランタンで腹立ち紛れに買った、迷彩柄のエルベ・シャペリエの トートバッグは、かなり重宝している。高原の事務所にも持って行った。 ・どっかで買ったインスタントスープは、魚臭い最悪の味で、一口飲んで捨てて しまった。 ・フランスで買ったワインは、まだ1本しか飲んでいない。 これで長きに渡ったこの「大・仏蘭西物語編」も終わりです。 ここまでくじけずに(?)読んでくださった方、本当にありがとうございました。 またいつか。 おわり。 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 |