2001春 大・仏蘭西物語編
(その7)





 5月25日

 朝は7時に起床。朝食に行くエレベーターには、一緒にビジネスマン風の
 南米系の人と乗り合わせる。「日本から来たの?」(英語)と聞かれたので、
 やっぱり分かるんだなあ、と思いながら「どっから来たの?」(英語)と聞くと、
 「ドミニカ」と答える。おお!ドミニカにはカープアカデミー(広島カープの
 ドミニカ選手養成所みたいなとこ)があるのよ!知ってる?と聞こうとしたが、
 聞けない私・・。ほとんど一緒にレストランへ向かう。

 朝食は前日と同じパンとジュースとコーヒー。8時にはスーツケースを部屋の
 外に出しておかなければならないので、急いで食べて部屋へ戻る。
 歯磨きをしている最中に・・思い出した、冷蔵庫の苺!急いで洗って歯磨き後の
 口に放りこみ、スーツケースをばたばたと片付けて、手荷物を別にして外へ出す。

 出発時間が近くなり、ロビーへと集合すると、
 まだ時間があるみたいだったので、ホテルの外で
 何枚か写真を撮る。今日もいい天気だ。ホテルの
 人と運転手が、私たちのスーツケースをバスの
 下に入れていた。ホテルの前の大きな道路を見ると、
 前日とは違い、車ががんがん通っている。
 昨日は祝日だったので、車はあまり走って
 いなかったのに・・。今走っているのは
 通勤の車なのだろうか。そんなことを話しながら
 バスに乗り込み、さて出発。
 今日はボーヌへ行くのだ。

 

 ボーヌ。
 ワインに興味のない人には全然おなじみではない街だろうが、ワイン好きにとって
 ここは「聖地」と言っても過言ではない街であり、私たちがこのツアーを選んだ
 のもボーヌに行くためである。だからもちろんNARUの目はぴかぴか。
 「ブドウ畑の見えるのはこっちだ」とバスの中の座る場所まで念入りに選ぶ。

 リヨンの街とはこれでサヨナラ。歴史を感じさせる街並を見ながらバスは街を
 離れる。しばらく走ると少しずつ、左手にブドウ畑が広がってくる。Nさんは、
 「あそこがボージョレですよ」とか「あの辺がマコンですよ」とか、はたまた
 ワインの造り方、とかいろいろ説明してくれる。もう私たちは狂喜乱舞
 (って踊っちゃいないが)で写真を撮りまくり、そんな私たちを迎えるブドウ畑は
 もうしっかり葉をつけ、小さい実もなっているような感じ。バスの窓一面に
 広がる緑、それはすべてブドウ畑で、そして少し前にこのどれかの畑で作られた
 ブドウがワインとなり、ウチの小さなセラーにもあるのね、とか思うと感激も
 ひとしおだ。今なっているこのブドウで作ったワインは、いつ頃私たちの家に
 来るのかしら、と考えたりもする。まあとにかく頭の中はワインでたぷたぷに
 なって、バスはボーヌの市街地に入って行く。入る途中も、いろんなネゴシアン
 (酒商)の建物があり、その中にはもちろん私たちの飲んだことのあるワインの
 ネゴシアンの建物もあり、「ここで作ってるんだねえ」と感動しまくり、もちろん
 シャッターを押す手もはずむ。

 さてそんなハイな私たちを乗せたバスはボーヌの駐車場に着く。早速トイレに
 行くと、今度は普通のトイレ、ほっとして用を済ませ、手を洗ってエアタオル
 (公衆トイレには結構設置されている)を使う・・が、風がいつまでたっても
 止まらなーい!「もしかしてボタンを押さないと止まらないの?」と思って
 押してみても、ごんごん風が出てるまま。待ってる人がたくさんいたので、
 しょうがなく「風が止まらないんです・・」と言って出た。
 (次の人に後で聞いたら、しばらくしたら止まったと言っていた)

 ボーヌの街は小ぢんまりした石造りの街という印象。
 晴れているせいもあり、明るく白い壁に花や緑の
 色が映えて美しく、足取りもスキップしたいくらい
 軽くなる。しばらく歩いて「オテル・デュー」の
 前に到着。お土産物屋が心をくすぐるが、まずは外観を
 写真撮影し、「オテル・デュー」に入る前に、
 「ワイン市場」に行くことになり、そちらへ移動する。
 「ワイン市場」に入り、切符売り場のようなところで
 少し待ち、暗い階段をガイドと共に下りて行く。

 今日のガイドはポールさん、という年配のガイド。大きな身体(+ハゲ頭)が
 「いかにもワイン好きのフランス人」という感じでとっても素敵。そしてここでは
 ワイン市場専用のガイドさんもいて、暗いセラーの中の小さな部屋のカギを
 がちゃがちゃと開け、「ロマネコンティ」を見せてくれる。部屋をよく見ると、
 そこには「ロマネコンティ」の他にも古い(1956年とか1936年とか何せ見たことも
 ない)DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社)のワインがホコリを
 かぶってたっぷりあり、無粋ながら値段を考えただけでくらくらした。
 ちなみに私の生まれ年(1968年)のワインはブドウの出来のスペシャル悪い年
 だったので(かどうかは分からないが)、そこには1本もなかったのだが。


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