2001春 大・仏蘭西物語編
(その9)





 ボーヌの街を出て、バスは一路「コート・ド・ニュイ」のブドウ畑を見ながら
 試飲するワイナリーへ、と思っていたら、Nさんが「ポールさんが、今日は
 特別にロマネコンティの畑に連れて行ってくれるそうです」と、
 言うではないか!!!!! 今回の旅ではスケジュールに入ってなかったので、
 多分行けないだろうなあ、と思っていただけに、ものすごく嬉しく、
 もう飛びあがらんばかりの気分だ。
 早速バスは小さな道を入って止まり、私たちは案内に従って早足で畑へ。

 少し歩くと、なんてことないブドウ畑の中にひときわ目立つ十字架。そして石垣。
 そこの場所だけ観光客の人がいるので、すぐに分かる。
 ここが、あのロマネコンティの畑・・と私は感動するばかりだ。
 (しかしやはり回りの畑と何が違うのかは今イチ分からない。)
 NARUはデジカメを持ってどこかへ行ってしまったので、私は他の人の後を
 ついて、畑の横を歩いて行く。私たち以外にも、日本人の観光客
 (中年のご夫婦)がいたので「どこからですか?」と聞いたら、何とアメリカ
 (に住んでいるらしい)から来て、レンタカーで回っているのだそうだ。
 のんびり旅のようでうらやましい限りだ。

 畑を後にした私たちは、家を写真に撮ったりしながら
 バスに戻る。途中でNさんが、
 「ここがあのロマネコンティの会社なんですよ」と
 言うので、見ると、何の変哲もないところ。
 一見しただけでは、ロマネコンティの会社とは絶対に
 分からないだろう。でも写真で見ると、ちゃんと門に
 「RC」とあったのだが。

 バスは今日のお楽しみ、ワインの試飲をするワイナリー「シャトー・ド・マルサネ」
 に向かう。途中のバスの窓からは、よく知ったネゴシアンの畑がたくさん見え、
 一面緑のブドウ畑は、今年もブドウが収穫されワインが造られることを私たちに
 教えている。いつか今見ているブドウを使ったワインを飲みたい、と私は思う。
 そうするとき、私たちはこの今見えるブドウのこの姿を思い出し、さらにワインは
 美味しくなるだろう。ワインが好きな私たちにとって、ここに来られたのは、
 言い様もなく幸せなことだ。本当に本当に、そう思った。

 

 「シャトー・ド・マルサネ」ではグラスを渡され、暗いセラーに下りて行く。
 セラーでは試飲のワインの説明をしてくれた後、ロゼワインから試飲をする。
 このマルサネという地区はロゼワインが有名なのだ。途中「お口直しに」と、
 シュークリームのシューだけのようなもの(グジェールという)が出てくる。
 (これが結構美味しいので何個も食べてしまった。)
 ワインの説明をする係の人が、私にワインを注ぎながら「君はずいぶん若いね」
 (英語)と言っていた(多分)ので、そうか、やはりこの姿は子供に見られて
 しまうのか、とちょっと思う。

 途中で、日本人、と思われる男の子(東幹久に似ていた)がテイスティングに
 来ていたので、同じツアーの人が「一人で来たの?」(日本語)と声をかけたら、
 「日本語分かりません」としっかりした日本語で返って来た。なので「どこから
 来たの?」(これも日本語)と聞いたら「台湾です」と日本語で返って来た。
 その同じツアーの人に「日本語分かるじゃないのー」と言われていたが、きっと
 同じことをよく聞かれるんだろう。
 私たちは赤ワイン1本と、ロゼワインを1本買って、ワイナリーを後にする。

 さて、ディジョンでの今晩の宿「メルキュール・クレモンソー」に到着する。
 長い1日だったので、結構疲れていたのだが、少し休んで徒歩で夕食に出発。
 夕食は近くのレストランで「コック・オ・ヴァン(鶏肉の赤ワイン煮込み)」を
 食べる。食前酒にキール(ここディジョンはクレーム・ド・カシスの有名な産地で、

 キールはディジョンが発祥の地。ディジョン郊外の
 キール湖から名前がついたそうだ)を頼む・・が・・
 これがすごく甘い!!日本で飲むキールは、
 「日本人向け」だったのね、と納得する。肝心の
 コック・オ・ヴァンは少し辛く、残してしまった。
 夕食後、まだ明るい中をホテルに戻った、のだが、
 ホテルの横のお店には、何やら怪しいポスターが。
 気になったのでNARUにデジカメで撮って
 もらった。

 ホテルの部屋は前のホテル同様、少し古いが清潔で、快適に過ごす。寝る前に
 TVを見ていると「2000年 ミスフィットネス ハンガリー大会」の模様が
 放送されていたのだが、ビキニ姿の、筋肉がしっかりついている女の人が、
 審査員の前で演技を披露していて(ステージの上で)、その演技がエアロなのか
 体操なのかダンスなのかどうにも判断がつきかねる演技(しかもシューズなしの
 人が多すぎる!あれじゃ脚が悪くなるよー)で、「ハンガリーのフィットネスとは
 何ぞや」と思わせるような大会(でも結構フィットネスメーカーの協賛は
 あるようだ)だった。
 そんな不思議な番組を見ながら、夜はふける。


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