中国研修旅行記
私の大学には、「中国研修旅行」という講義があります。2週間の旅行と、オプションとして、2週間の留学があります。友人に誘われて、私も行って来ました。
期間 1998年7月17日 〜 8月12日
まだ 書き途中ですが、とりあえず公開します。
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ホテルの部屋から見えた景色です。
信号機があるのですが、黄色が点滅していることがほとんどで、自由に交差点を行き来しています。
よくクラクションを鳴らしているので、はじめは、うるさく感じました。夜中もクラクションの音が止みません。
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天津の「水上公園」です。とても大きな公園です。
■中国語クイズ
どんな意味でしょう? (日本語の漢字で問題を書いてあります。中国では、省略した漢字を使用します。)
- 飛机
- 電脳
- 可楽
- 自行車
- 滑雪
- 汽水
- 接力
- 甲魚
- 小熊餅
- 接力
- 奥利奥
- 尼康
- 大哥大
- 奔騰処理器 (ヒント:電脳関連です)
■見てきた物たち
たくさん見てきましたが、その一部です。
1元=約20円です。
- 入国
- クーラー
- 西瓜
- テレビ
- エレベーター
- 屋台
- タクシー
- シャワー
- aididas、NIKE
- タクシーの運ちゃん「高速教習」
- 床屋
- ミネラル・ウォーター
- 「茶」
- 「大金だよ」
- 自動販売機
- 冷やし中華を食べたい
- マッサージ
入国
上海経由北京行きの便なので、上海に着陸する。民家に突っ込みながらの着陸だった。とりあえず飛行機を降りるが、どのように入国手続きをするのか、誰も知らない。留学に参加する学生だけで、中国語をしゃべれる人もいない。周りの様子を見て、紙に名前などを記入し、提出した。みんなが一緒に行動しているからいいが、一人だったら、何もできない。みんな真剣な顔になっていた。
クーラー
上海空港で、何とか入国手続きを済ませ、待合室に入る。周囲には、大きな氷が置いてある。「何だこれ。中国風クーラーか?」 国際空港なのに、クーラーがついていなくて、とにかく暑い。出発したとき、日本は涼しかったので、みんな長袖を着ている。アナウンスによると、クーラーが壊れているという。それにしても、クーラーの代わりに氷を置くとは。
中国には、クーラーがほとんどないと思っていたが、都市部では、かなり普及していた。
西瓜
中国の人は、西瓜が好きだ。街の至る所で西瓜を売っている。西瓜を満載した三輪自動車がポンポンポンとエンジン音を立て、黒い排ガスを出しながら通り過ぎる。(今時、あんなエンジンを使って!!)自転車とリヤカーが一体になったようなものもあり、西瓜を運んでいる。道ばたには、西瓜の食べかすが捨ててある。売れ残った西瓜は、ビニールシートをかけて翌日に売るということもしている。
1個100円もしないので、少しいいレストランなら西瓜を頼めば、ただで出してくれる。
テレビ
ホテルの部屋には、テレビがあった。衛星も入れて、6チャンネルくらい見ることができる。北京の高級ホテルでは、日本の衛星放送も見ることができた。
ドラマ、アニメは、日本の吹き替えを放送していた。中国語はわからないが、うまく吹き替えられている。ドラえもんも放送されていたが、ドラえもんの声がどら声でないのが残念だ。
音楽番組を中心に放送しているチャンネルもある。 ChannelV をよく見ていた。中国のポップ、洋楽、日本のポップを流していた。日本の音楽は、日本の歌手が歌っていたり、中国語に訳したものを中国の歌手が歌っていたりする。サザンの「真夏の果実」が人気らしく、カラオケにもあった。日本語、中国語両方で流れていたのだが、中国語版は歌詞の意味が変わっていた。
テレビのない家もある。しかし、商店街には、大きなプロジェクションテレビを置いてある、休憩所のような店もある。細長いテーブルと椅子が並んでいて、入り口で飲み物を買って入る。皆、食い入るようにドラマを見ていたのが、印象的だった。
エレベーター
天津理工大学の見学をした。エレベーターに乗ったら、中にイスとテーブルがあって、2人のおばさんがイスに座っている。そして、なぜか1人は編み物をしている。さらに、テーブルの上には、西瓜が置いてある。なんと、ここにも西瓜が!! 行き先の階をおばさんに告げると、テーブルの前に座っているおばさんが、だるそうに、棒でエレベーターのボタンを押した。 一体、このおばさんたちは何者!?
乗りきれなかったので、2つのグループに分かれて乗る予定だったのだが、なんと2つ目のグループが乗るときには、エレベーターが止まってしまったのだ。おばさんがなぜか怒ってエレベーターを止めてしまったらしい。ボタンを押しても何の反応もなく、エレベーターがいる位置を表すランプも消えている。本当に不思議なエレベーターだった。
日本に帰ってきてから、留学生に聞いてみた。彼の話によると、エレベーターに乗っていたのは、「エレベーターのオペレーター(操作係)」だそうだ。初めてエレベーターに乗った人が困らないように、エレベーターに乗って、操作しているらしい。それにしても、棒でボタンを押すだけなんて、ずいぶん暇な仕事だ。
屋台
主に歩道に、なんと車道にも、テントや海にあるようなパラソルを設置し、椅子とテーブルが並んでいる。中国の屋台は、道にあるビヤガーデンまたは、祭りの時に出る食堂に近い。道路を店の用地として堂々と利用しているのは、おそらく「道路はみんなの物」という考え方が日本と違っているのだろう。
比較的きれいな(といっても、日本よりずっと汚いが)屋台と、本当に汚い屋台がある。きれいな屋台は、ホースで水道水を引いてきて、食器を洗ったりしている。汚い屋台は、食器を洗剤の入ったたらいに皿を浸け、泥水でサッとすすいで、「はいOk」といった感じなのだ。さすがにこれはやばい。
初めて屋台を見たとき、「汚い」と誰もが思う。でも、1週間も中国に滞在すれば、屋台に入らずにはいられないだろう。「汚い」ということに対する考え方が変わるのも確かだ。それほどうまい料理でなくても、外で食べるとうまい。ビールは少しぬるくても、外で飲むとおいしい。
私は、すっかり屋台好きになってしまった。
タクシー
中国はどこも広いので、歩いて移動するのは大変だ。(と言っても、街を見たいので、たくさん歩いた。)自転車があればいいのだが、貸し自転車屋は、観光地以外にはなかった。そこで、タクシーを利用する。
天津では、黄色い小型のワゴン車のタクシーが多かった。市内ならば10元で移動できる。北京では、ワゴンのタクシーは少なく、客が3人しか乗れない小型車が多い。値段も高い。値段を交渉してから乗る方が安心なのだが、メーターでないと乗れないときもある。北京で乗ったタクシーは、止まったときに距離が増えたりして、怪しいメーターだった。乗る前にきちんと交渉しないと、ぼったくられることがある。
シャワー
天津のシャワーは、じゃじゃ馬だった。温度変化が激しいのだ。夜、皆がシャワーを使う時間になると、湯の使用量がボイラーの給湯能力を上回ってしまうのだろう。熱くなったり、冷たくなったりを40秒周期ぐらいで繰り返す。湯の蛇口を完全に閉じても、しばらくお湯が出たり、不思議なことに、水の蛇口をひねっているにも関わらず熱湯が出ることもあった。温度が一定になるよう、蛇口をフィードバック制御するのだが、どうしても一定にならない。
シャワーの蛇口は、日本に多くある、ホースの先に頭が付いているものではなく、プールにあるような、壁に固定されたものだ。だから、シャワーの向きを変えることが出来ない。シャワーから出てくるお湯に合わせて、体を動かす。
それにしても、温度変化が激しい。蛇口をいじらなくても、冷たいときは完全に水、熱いときには熱湯が出てくる。だんだん慣れてくると、このシャワーの使い方がわかった。お湯の栓を最大に開き、水を中位に出す。冷たい水が出てきたら、栓はいじらず、じっと待つ。だんだんシャワーの水量が多くなってくると、それに合わせて温度も上がってくるので、タイミングを見計らって「ここぞ」とばかりにシャワーを浴びる。ずっと浴びていると、どんどん熱くなってくる。「今が潮時」と思ったら、後ろに下がる。水量が最大になるときには、ほとんど熱湯が出てくる。イモリのように壁にへばりつき、跳ねる熱湯に耐えながら、温度が下がるのをじっと待つのだ。大体こんな風にして、毎日シャワーを浴びていた。
aididas, NIKE
あったあった、ニセブランド。adidasを真似て、aididasになっている。初めて見たときには、なんだかうれしかった。でも、あまりにも多くaididasの靴があるので、これはaididasというブランドなのか?
NIKEの偽物は、跳ねているマークが違う。いかにも「NIKEマーク付けときました!」風なので、笑わずにはいられない。
タクシーの運ちゃん「高速教習」
天津に滞在中、自由行動の日があった。5人で北京に行くことにした。列車で行きたかったが、時間がはっきりしないので、タクシーで行った。ホテルのロビーで、北京までのタクシー料金や時間を聞いて、黄色いオンボロタクシーを捕まえた。値段を交渉したら、5人乗って320元(約6000円)でいいと言ってきたので、乗った。高速に乗るまでにタクシーの会社に寄って、何かの許可証を取ってから行ったので、結構時間がかかった。私は前の席に乗ったが、自転車や人がすぐ近くを通り過ぎたり、車や道路の穴をよけながら走るので、はらはらした。気が休まる暇は全くない。スピードメーターは、壊れていて、くるくる回転している。どうせメーターなんて見ないのだから、どうでもいいのだが。
タクシーのおじさんが、高速の入り口で、道を聞いていた。なんと、このタクシー運ちゃんは、高速が初めてなのだ。シートベルトをしめるように言われた。ベルトがあまりにも汚くて、服が汚れるほどだった。ティッシュで拭いていたら、おじさんが布巾(かなり汚かったが)を貸してくれた。高速道路は、きれいなので、市内を走っているときのようにはらはらすることはなかった。しかし、オンボロタクシーなので、落ち着いて乗っていられない。絶えず振動しているし、高速にも関わらず窓が開いていて、風がすごい。ラジオも大音量でかかっている。ゆっくり寝る暇もなかった。
1時間半くらい高速を走り続けて、やっと北京に着いた。タクシーのおじさんは、高速の出口でお金を払うことを知らなかったらしく、料金所のおばさんと何か話していた。私の予想によると、「すぐ戻るから、いいじゃないか。」と言っていたのだろう。
北京市内を走るには、許可書が必要らしく、高速の出口でもらっていた。とりあえず天安門へ行ってもらうことにしていたが、乗っていたタクシーでは天安門の近くを走れないらしい。タクシーのおじさんは、道がわからないので、何度も車を降りて道を聞いていた。天安門まで行けないことがわかったので、目的地を北京駅に変更した。とりあえず行ってもらったが、途中までしか行くことができなかった。小型車が走るには、そのための許可書が必要らしい。駅までそう遠くはなく、歩いていける距離だったので、そこで下ろしてもらった。ロックが上がらず、ドアを開けられずに困っていたら、タクシーのおじさんがガンガン叩いて開けてくれた。帰りのタクシーを探すのが面倒なので、待っていてもらって、帰りも乗せていって欲しいと頼んだが、すぐに帰ると言ってきた。帰りも乗せれば、たくさん儲かるのに、行きだけで十分だと思ったらしい。タクシーのおじさんは、320元を受け取ると、この上ない笑顔で帰っていった。(おじさん、明日はホテルの前で待っているかも)
床屋
K君とS君が床屋へ行くので、それに付き合った。道ばたで2元(40円)ほどでやっている床屋もあるが、さすがにそれは心配なので、きちんとした店に入った。同じ顔と髪型をした3姉妹が髪を切っている。髪型の説明はほとんど出来ないので、お任せになってしまう。K君は、いきなり髪を洗われて、一番下の女の子が切り始めた。お姉さんたちに比べて、こなした数が少ないらしく、丁寧に切っていた。
首の回りにタオルもまかず、いきなりビニールのシートをかけて髪を切る。服の中には、切った髪がたくさん入る。S君は、真ん中のお姉さんが切っていた。髪を梳くことなく、切るだけだ。K君の髪を右半分切り終えたころ、手の空いた一番上のお姉さんが左半分を切り始めた。頭の左右で別の人が切るので、左右で形が変わってしまうのではないかと心配になる。まあ、そんなことはお構いなしに、バッサバッサと切っていた。
切り終わると、首の周りともみあげをかみそりで剃るのだが、石鹸も何もつけずにやるものだから、ジャリジャリという音を立てて、赤くなりそうだ。「鉄の板を強く当てて、それを一気に引きずるような痛さ」 (経験者談) だそうだ。 最後にベビーパウダーの付いたタオルで首の周りを拭いて、終わりだ。1人5元(100円程)だったが、悪くない髪型だった。ただ、終わった後、服の中に入った髪でチクチクするので、すぐにホテルへ戻ってシャワーを浴びていた。
ミネラルウォーター
水道水を飲めないので、ミネラルウォーターを買って飲むことになる。露店では、冷やしてあったり、凍らせたものを売っている。600mlほどのペットボトル入りだ。腹を壊すから、冷たいものはよくないのだが、暑いので冷たい水がうまい。いつも凍ったミネラルウォーターを買って、ボトルにタオルを巻いて持ち運んでいた。少なくとも半日は冷たい水を飲むことが出来る。
しかし、ミネラルウォーターを買うときには、気を付けなければならない。偽物がたくさん出回っているのだ。天津では、ミネラルウォーターが1本2元と安かったせいか、偽物を見かけなかったが、北京では1本4元ほどで売られていて、利益が出るのだろう、偽物がたくさん売られている。北京で「2元、2元」と言いながら売っているものは、ほとんど偽物だ。
偽物には、古いペットボトルに水を詰めたもの、本物のミネラルウォーターのボトルまでそっくり真似したものがある。
ゴミ箱をあさってペットボトルを集めているところ、そのボトルを売りつけているところ、偽物のミネラルウォーターを売っているところ、すべてを目撃した。古いペットボトルの流通ルートが出来ているのだ。Y君は、凍らせたミネラルウォーターを買ったのだが、飲んでいたら中からストローが出てきたそうだ。この種の偽物には、ラベルが無いものが多く、キャップの封が出来ていない。売られているときに様々なボトルがあるので、比較的簡単に偽物だと分かる。
困ったことに、本物そっくりのミネラルウォーターもある。緑のラベルが付いている、食品メーカーが製造しているミネラルウォーターをよく飲んでいた。これは、よく売られているミネラルウォーターで、よく出回っている。そこで、偽物を作ると金になるのだろう。偽物は、飲んでみると、まずい。ラベルをよく見ると、印刷がずれていて、キャップに書かれている文字の色が違うのだが、製造元などの記述は本物と全く同様に書かれている。
2元でミネラルウォーターを売っているおばさんが、私の所へ来て勧めていたが、詰めた偽物だと分かったので、キャップの封がしていないとジェスチャーして断ったら、逆に言い換えされた。何と言っているのかわからないが、私の予想によると、「どうして私の水が嫌なの? 他では4元で売っているのよ。きちんと冷やしてあるわよ。」と言っていたのだろう(?)。
「茶」
中華料理は、日本人にとっては油っこい。辛い物も多いので、すぐにお茶を飲みたくなる。ジャスミン茶が出されることが多いが、ウーロン茶、緑茶が出されたこともあった。中華料理にジャスミン茶はよく合うのだ。急須から小さい茶碗(茶杯)にお茶をついで飲むのだが、すぐに飲み干してしまう。
日本人は、中国人よりもたくさんお茶を飲んでいるようだ。そこで、お茶を持ってきてもらうように頼むのだが、これがなかなか通じないのだ。「茶(チャー)」の発音は難しい。レストランで「茶」と言えば、少しくらい間違った発音でも見当が付きそうなものなのだが、どうしても通じない。中国人に「茶」の発音を聞かせてもらっても、自分の発音と同じにしか聞こえない。
日本語は、ほとんど舌を動かさずに話すことが出来るので、日本人は舌を動かして話すことを苦手としている。舌と唇が発音のポイントになることがわかってきたのだが、「茶」を発音するには、舌を動かしながら声を出さなければならず、難しい。舌の先を上唇に付け、舌を口の奥に引き込みながら、チャーと言うのだが、どうしてもうまくいかない。
どこへ行っても「茶」通じないのだが、2週間滞在した天津のホテルでは、ウエイトレスが僕たちの変な発音に慣れて、呼ぶだけで持ってきてくれた。
「大金だよ」
急激な円安のおかげで、旅行の予算が大幅に上がってしまった。ホテルで1万円出すと、570元ほどに両替してくれる。1万円=574・6元なら、100元札5枚と、50元札1枚、10元札2枚、1元札4枚、5角札1枚、1角札1枚が渡される。
確かに574・6元なのだが、100元札、50元札は、とても使いにくい。タクシーに乗って、10元のとき、100元札を出してお釣りをもらおうとすると、「太貴了(大金だよ)」と言われてしまう。お釣りが無いのだ。
100元札、50元札は、露店、タクシーではほとんど使えず、困ってしまう。10人ほどで一緒に食事をするので、そのときにうまく崩すのだ。ホテルで崩したいのだが、細かいお金が無いことが多く、両替すると、いい顔をしないので100元札を使うのには苦労した。
自動販売機
日本ほど自動販売機が多い国は珍しいという。日本で、自動販売機の前で記念写真を撮る外国人をよく見た。日本でジュースを買うとなると、自動販売機を利用することが多い。中国に自動販売機が無いとすると、どのように売っているのか、行く前から気になっていた。町で飲み物を飲むために一々、食料品店を探すのは大変だからだ。
上海には自動販売機があったが、他では見かけなかった。上海では他の都市より硬貨が普及していた。そのため、上海には自動販売機を設置しやすいのだろう。自動販売機があると言っても、地下鉄の駅などにあることが多く、町中にポンポンと置いてあるわけではない。ジュースやお金を盗まれる、いやもっと恐いことに、自動販売機が盗まれるからだろう。
自動販売機の代わりに、人が売っているのだ。ちょうど日本の自動販売機がすべて有人になった感じだ。自転車に発砲スチロールの箱を載せて売っていたり、アイスを売るような冷凍庫でジュースなどを凍らせ、冷凍庫ごと持ち運んで売っていたりする。冷凍庫は、コンセントにつないでいないことがほとんどで、冷えていても、凍っていないことが多い。少しでも保冷しようと、冷凍庫にふとんをかぶせたりしている。
冷やし中華を食べたい
どこへ行っても、自由行動の時間は歩くことが基本になる。たくさん歩くので、すぐにお腹がすく。
「暑いから、冷やし中華でも食べたいね。」
「でも、冷やし中華って、一体何を冷やしたものなんだろう。全部中華だから、冷たいものは、みんな冷やし中華だね。」
マッサージ
桂林は指圧が有名らしく、たくさんのマッサージ治療院がある。K君と2人で試してみることにした。
1時間40元で、足をマッサージしてもらった。中国語なので、何を行っているのかわからなかったが、とりあえず足をマッサージしてもらうように頼んだ。目が見えない人もマッサージをしていた。
ベッドの上に仰向けになって、マッサージが始まった。足をもんだりつぼを押したりする。押されると痛い所もあったが、そこを押されるのが一番気持ちがいい。指を引っ張ったり、足を持ち上げたりもした。仰向けが終わると、うつぶせになった。足の裏のつぼを押してもらうと、痛いのだが、これも気持ちがいい。うとうとしていると、あっという間に1時間が経ち、終わった。足がすっかり軽くなった。
(C) Ishijima Seiichiro 1999