電子工作の道具




私が使用している便利な道具たちを紹介します。

オシロスコープ

私が一番好きな測定器オシロスコープです。

見えない電気を画像で見せてくれます。お医者さんが使う、聴診器のようなものでしょうか? これを使って回路の動作を調べているときが一番楽しいです。

一瞬の信号変化も観測できる、デジタル・ストレージ・オシロを使っています。 4ch, 100MHz, 1GS/sのTDS2014です。 高かったけど、買って良かった〜

これは、高校時代に小遣いをかき集めて何とか購入したオシロスコープです。アナログ・オシロです。

当時は思うように使えず、また使う時間もあまりなかったので、「何のために買ったの」と家族から非難されましたが、今ではなくてはならない大切な道具です。

リードアウトカーソル付きのオシロスコープはとても便利です。升目とレンジを見ることなく電圧や時間、周波数などがわかります。

40MHz, 2chでデジタル・オシロより性能は劣りますが、ダイアルを回すとすぐに反応する、輝線の太さや輝度で回路の様子がわかる といった長所があり、これもなくてはならない道具です。

温度制御はんだごて

はんだごて も絶対に欠かせない道具です。板前さんが使う、包丁のようなものでしょうか。 ずっと昔から半田を使って部品を接続されていて、最新の電子回路でも使われている、歴史のある道具です。

私は、電子制御はんだごてを使っています。 温度センサーとICを内蔵したはんだごてで、温度を一定に保つことができます。 温まるのも速く、電源を入れてから1分以内で使用できます。

可変電圧安定化電源器

回路のテストをするときなどに絶対に必要な道具です。簡単に製作できて、利用頻度の高い道具です。

上の写真は、私が中学生の時に製作した安定化電源器です。当時のまま、今でも使用しています。

内部の様子

内部は、このようになっています。

安定化電源だけでなく、テレビがオシロスコープになるという「オシロスコープ・アダプター」も内蔵しています。

これは、「ラジオの製作」に紹介されていたもので、喜んで製作したのですが、テレビに接続して使用するため観察する波形を止めることができません。一度だけしか使いませんでした。

裏面の様子

裏面は、このようになっています。

小学生の時に製作した電源(安定化機能もない)を改造したため、昔はこちらが前面でした。メーターを付けるために開けた穴を塞いであります。

可変電圧安定化の回路はLM350Tという可変3端子レギュレータを使用しているので、とてもシンプルです。

回路図

デジタルマルチメーター

昔はアナログテスターを使用していたのですが、小さな数値も知りたかったので購入しました。

レンジ切り替えの必要もなく、ホールド機能などもあり便利です。

テスターは、表示が速いもの(レンジ切り替え、数値の確定が速いもの)に限ります。

私の所属しているサークルにあるテスターは、機能も豊富で、RS-232Cポートまでついていますが、表示の遅さにはうんざりします。バーグラフも付いているのですが、これも遅く、全く役に立ちません。導通チェックに至っては、表示が確定してから音が鳴るという始末です。

これからデジタルテスターを購入される方は、機能と値段だけでなく、表示の速さも評価の対象にされることをお勧めします。

ファンクション・ジェネレーター

秋月電子で販売している8038ファンクションジェネレーターキットを組み立てたものです。

実験に便利です。


内部の様子

ファン

ご覧の通り、ただのファンです。不要になったパソコンから取り、ACアダプターを接続しただけです。

半田付けをするときにこれを前に置いて回すだけで、作業環境が大きく改善されます。半田から出る煙がおもしろいように吸い込まれていきます。

さらに、部屋の窓を開ければ、半田の煙り対策は万全です。

ただ、ファンに物が当たると、突然ものすごい音がするので驚きます。カバーを付けた方がよさそうです。

ROMライター

秋月電子のキットです。256kbitのROMまでしか書き込めないので、新しいROMライターを製作しようと考えています。

ROMイレーサー

アルミケースに4W殺菌灯を入れただけのイレーサーです。

使用するときには、アルミの蓋をかぶせます。きちんとした箱に入れた方が使いやすいと思いますが、交換するのも面倒なので、このままで使っています。




(c) 1999 Ishijima Seiichiro
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