スキー日記 2000



2000シーズン

やっぱり スキー!!

1999年12月22日 初滑り
安比高原 (岩手県) 滑走日数 1日 通算71日 (67)
天気:晴れ ふかふか新雪たっぷり
ゲレンデ:ガラガラ リフト・ゴンドラ待ちなし

待ちに待った2000年シーズンが始まった。なんと、初滑りが安比高原。 いきなりいいところへ行くなぁ。このまま良いところばかり行っていたら、お金が持ちそうもない。

昨日は、電車に乗り遅れてしまった。チケットは僕が預かっていたので、責任重大。ドキドキ。集合時間に遅れてしまったものの、バスには乗ることができた。一緒に行った人へ...本当にごめんなさい。

15分の休憩を2回取っただけで、バスは高速をひたすら走り続けて9時頃安比に着いた。距離を感じた。

滑る準備ができたら10時過ぎだったので、朝食と昼食が一緒になってしまった。 リフトで緩斜面を1本滑り、ゴンドラに乗って山頂へ。エクストリームの板がゴンドラのスキー立てに入らないかと思ったら、カービング用にスキー立てを増設してあった。

早い時期なのに、雪がたっぷりある。中斜面が豊富で、とても滑りやすいゲレンデだ。

雪が良いから上手くなった気分。高速リフトで休まず滑れて満足。たっぷり滑った。

今回のツアーは2泊朝夕食+ナイターを含むリフト3日で35000円というかなりお得なもの。安比グランドヴィラに泊まり、滑ってゲレンデから戻ってこれるので便利だ。夕食はバイキング。これもまた良くて、結構美味かったし、食べ放題となるとついついたくさん食べてしまう。

「ナイターどうしようか?」昼間たくさん滑ったからもう満足だったが、「せっかくナイター券もついているし。」少し休んで出発。

いい斜面にかかったリフトがペアリフトで、これが寒いこと寒いこと。東北のナイターはこれほど寒いとは... でも楽しかった。結局最後まで滑ってしまう。

冷え切った体を温泉にしずめると、ジュ〜っと音が出そう。温泉とホテルは別の建物だが、バスが循環していて、湯冷めすることもない。安比アイスがうまかった。


1999年12月23日 安比いい!
安比高原 (岩手県) 滑走日数 1日 通算72日
天気:晴れ ふかふか新雪たっぷり
ゲレンデ:ガラガラ リフト・ゴンドラ待ちなし

朝から晩までたっぷり滑って満足。

安比が気に入った。


1999年12月24日 雪に手スリスリ
安比高原 (岩手県) 滑走日数 1日 通算73日
天気:晴れ ふかふか新雪たっぷり
ゲレンデ:ガラガラ リフト・ゴンドラ待ちなし

綺麗に整地された斜面が広がっていると、ハンドスライドをやりたくなる。

同じ気持ちになった人が数人同じゲレンデにいた。「おお、やってるやってる!」

安比は遠かったけど、また行きたい。



1999年12月30日 スキークラブ入会
菅平 (長野県) 滑走日数 1日 通算74日 (70)
天気:晴れ 人工雪のアイスバーン
ゲレンデ:リフト待ちほとんどなし

昨年のスキー教室でお世話になったA先生に、「もう少し○○すれば、2級の○と○は合格するよ。」と言われ、そろそろ2級に届きそうなレベルなのかとわかった。そのとき、来年には2級を取りたいと思った。

友人は昨年A先生のスキークラブに参加し2級を取ったそうで、ならば僕もということで参加させてもらった。

菅平まで足がないので、A先生の車に乗せてもらう。1年ぶりにA先生にお会いする。

「よろしくお願いします。」

「おお。」「板は? そんな短いのか!」

「はい、エクストリームカーブ買ったので、それを持ってきました。」

「そんな短いの。ま、ショートスキーでも、うまけりゃ受かるから。」

(げ、やばいなぁ。楽しい板だし、この板を買ってからずっとこれしか使ってこなかったし。でも検定を受けるとなると普通の板の方がいいのか。)

あとで、「まぁ、大丈夫だよ。」と言われても、やはり不安になる。

早朝に宿に到着して仮眠を取ったが眠い。道にほどんど雪はなく、ゲレンデに雪があるのか心配になったが、やはりゲレンデに雪はなかった。

「どうしてこんな雪が少ないところにスキー場作ったんだろ。」

人工雪と思われる雪がほとんどで、硬くて難しい。やばいなぁ。まずいなぁ。あらら。滑れないよ。

前回行ったのが安比で、あまりにも良い雪だったこともあり、雪が変わってこれほど滑れなくなるとは...ショック大!

2級受験班はOさんに教わる。「2級検定にはショートターンないけど、みんな、ショートターン上手くなろうね。」とショートターンを中心に講習を受ける。

夜、宿泊費や講習費などの集金がある。

A先生:「これからも参加するなら、(うちのスキークラブに)入会したほうがいいよ。社会人中心だから、就職してからも合宿に参加できるし。」
僕:「はい。入会します。」

スキーに填ったのは大学2年の冬で、大学のスキーサークルに入れなかったから、どこかスキークラブに入りたいと思っていた所だった。どんなクラブなのかわからなかったが、なんとなく楽しそうだったので入会させてもらった。



1999年12月31日
菅平 (長野県) 滑走日数 1日 通算75日
天気:晴れ
ゲレンデ:




2000年1月1日 2級検定(講習内検定)
菅平 (長野県) 滑走日数 1日 通算76日
天気:晴れ
ゲレンデ:

スキー場で年を越し、2000年になった。騒がれていた2000年問題は、特に大きな事件を起こすことなかった。



2000年1月2日 2級検定 (規定種目)
菅平 (長野県) 滑走日数 1日 通算77日
天気:晴れ
ゲレンデ:



2000年1月2日 2級検定 (規定種目)
菅平 (長野県) 滑走日数 1日 通算77日
天気:晴れ
ゲレンデ:



2000年1月4日 ピュアカーブ

いつも僕をスキーに連れて行ってくれる先輩のHさんは、こぶが大好き。こぶ斜を見つけると、滑りまくっている。板は、もちろんモーグル用。

そんなHさんから昨晩電話があった。

僕:「今帰ってきたところなんです。」

Hさん:「僕も、正月スキーに行って来たよ。ところで、明日からまた湯沢に行くけど、行く?」

僕: 「いいですね。連れて行ってください。」

Hさん:「正月に、スキーの講習を受けて、スキーの練習をするのもいいなーと思って、 練習のために棒板(モーグル用の板)じゃなくて、カービングの板を買おうと思う。 一緒にお茶の水へ見に行かない?」

僕: 「そうですか。実は、僕もピュアカーブの板を欲しいと思っているところだったんですよ。 僕も正月に講習を受けて、エクストリームの板では普通の滑りができなくて、苦労したんですよ。」

Hさん:「じゃあ、行こう。」

というわけで、Hさんとお茶の水駅で待ち合わせ、板を見に行くことになった。

今日は自分の板を買わず、見るだけにしようと思っていたのだが、お買い得な板が買えるかもしれないから、お金は持っていった。

板は、夏に買うものだと思う。「SSAWSで試乗してから、納得して買うのだ。」と心に決めていた。

が、スキー店を見て回っていたら、気が変わった。「気に入ったのがあったら、今日買ってしまおう。」

候補は決めていた。Salomon か Rossignol のピュアカーブの旧モデルを狙っていた。 Salomonのアックスセリー3Vや、RossignolのPro10.2Tの噂を聞いていたので、そのあたりの旧モデルを捜した。だが、カービングの旧モデルは少なかった。カービングでない板はたくさん残っている。

たくさんのスキー板を見ていると、また気が変わってくる。「今日中に気に入るものを探し出さねば。そうだ、3月にある大学のスキー教室のためにも、ピュアカーブを何としても手に入れなければ。どうせ買うなら早いほうがいい。今日買おう。」

旧モデルで気に入ったものがなければ、ニューモデルしかない。たくさん見たが、「いい」と聞いて実物を見たPro10.2Tが頭から離れない。もう一度見に行く(滑ってみないとわからないのだが)

「完璧な大回りができます。」なんて書いてある。
くぁーっっ、何と素晴らしい板なんだ、これは。これさえあれば、大回り完璧だ。
いいなー。これにしようかな。ビンディングによっては買える値段だな。
買おうかな。そうだ。そうだ。買おう。

もう買わずにはいられない気分だった。(こんな買い方でいいのか?)

ビンディングは、2年前のモデルにして、10mmのリフターをつけてもらった。ビンディングのお陰で多少コストを抑えることができた。

買っちゃったよ。まぁいいか。どうせピュアカーブ買うつもりだったし。

Hさんも、無事同じようなピュアカーブを買うことができた。そして明日の朝、湯沢へ出発する予定だったが、急遽今晩出発することになった。僕の板は、Hさんの車に乗せてもらって、家に帰らず、お茶の水から湯沢へ直行。僕は、急いで家に戻り、1時間で食事と準備をして出かけた。



2000年1月5日 新しい板で
かぐら・みつまた (新潟県) 滑走日数 1日 通算79日
天気:晴れ みつまた:案外いい雪、かぐら:いい雪たっぷり
ゲレンデ:




2000年1月6日 雪不足
神立高原 (新潟県) 滑走日数 1日 通算80日
天気:晴れ 雪少なし、ベチョベチョ
ゲレンデ:リフト待ちなし




2000年1月7日 注意!
苗場 (新潟県) 滑走日数 1日 通算81日
天気:雪
ゲレンデ:

顔に雪がチクチク刺さり、痛い。



2000年1月8日
かぐら・みつまた (新潟県) 滑走日数 1日 通算82日
天気:晴れ いい雪たっぷり
ゲレンデ:りふと待ちほとんどなし

周辺のスキー場が雪不足で困っているというのに、ここのスキー場は、そんな悩みとは無縁だ。 昨晩雪が降ったらしく、木が真っ白、雪たっぷり。




2000年2月1日 (火) サングラス

欲しいと思いながら、買わなかったもの。サングラス。だって、高いんだもん。ゴーグルあるから、なくても大丈夫だし。

でも、晴れている日など、ゴーグルでは暑くなりサングラスが欲しくなる。今シーズンが始まる前にも、サングラスを探しに行った。めがねの上からかけられるサングラスというと、種類が限られる。めがね全体を覆うような格好をしているものが多く、硬いプラスティックでできている。すぐに壊れそうなので、やわらかいサングラスが欲しい。気に入ったものが見つからなかったので、買わなかった。

今はめがねをやめてコンタクトレンズにした。どんなサングラスでもOKなので、再びお茶の水へ探しに行く。

欲しいのは、よくフィットして、柔らかくて、丈夫そうで、よく見えるもの。 「フィットするもの」という条件で、数種類に絞られた。フレームが見えて気になったり、安定しなかったり。さらに、「柔らかくて」「丈夫そう」という条件で残ったのは、レンズの違うSWANSのサングラス数種類。

レンズは偏光レンズか普通のレンズか、光の透過率、紫外線の透過率、コーティングなどが違う。偏光レンズは、「雪面の凹凸がよく見える」そうだ。本当か?と疑っていると、「偏光レンズでご覧下さい」と書かれたプレートがある。サングラスをかけて見てみる。「見える見える!!」不思議なことに、プレートにぼんやりと描かれていた絵がはっきり見える。これならよく見える。納得せざる得ない。

気に入った。これにしよう。値札を見る。やっぱり高い。

どうしよう。「どうせスキーにたくさん行くから、大切にすればずっと使えるし、安いの買うと買い換えたくなるし。」スキー道具を買うとき自分を納得させるいつもの言い訳。今回も。



2000年2月2日 (水) インストラクター
日光湯元スキー場 (栃木県) 滑走日数 通算 83日
天気:小雪 アイスバーンあり
ゲレンデ:ガラガラ

スキーに行くとなると、いつもルンルン気分なのだが、今日はちょっと違う。 これからスキーに行くという気分ではない。どうしてか。なんと、インストラクターのバイトに行くのだ。インターネットのスキー掲示板を見ていたら、インストラクターが足りなくて困っているという書き込みがあり、「ちょっと行ってみるか」という気になった。

卒論に追われる忙しい時期なのだが、講習が終わってから部屋で研究すれば大丈夫だろうということで、しっかりノートパソコンも持ってきた。

講習のない時間に滑りたいのだが、ホテルからゲレンデまでは10分ほどある。フリーで滑るのは絶望的。お気に入りの板を傷つけられるのも嫌なので、レンタル板を使った。ストックもレンタル。雪の形のリングがついている。どうしてこんなに大きなリングを付けるのか不思議なくらいでかい。

さて、担当することになったのは、中学生の女の子8人。僕がスキーを教えるのは初めて(本当に教えられるのか?)なので、どうやら女の子の中でも運動が得意なグループを担当することになったようだ。中学生の女の子...果たしてどんな子たちなのか? 僕は、中学、高校と男子校で、大学も理系単科大学。中学生の女の子と話したことなど、一度もない。同じくバイトだった人が「この前は、わがままな女の子に当たっちゃって、大変だったよ。」などと脅かす。

担当する生徒が判明する。「ちょっと大きくなった小学生」に見える。言うことは、よく聞きそうだ。

ブーツの履き方、いや持ち方、から説明する。みんなレンタルだから、もちろんリアエントリー。「こんな合わないブーツを履かされてかわいそう。」と思いながら説明。僕は自分のブーツ。

ゲレンデまで歩いていく。初めてスキーのブーツを履いて、5分以上歩くのは大変だろう。こんなに長い距離、慣れていないスキーブーツで歩かされて、かわいそうだと思ったが、「がんばって」と言うだけだった。

ゲレンデに到着。まず、準備体操。さて、いつもは体操何をやっていたかな?と考えると、何故かすぐに思いつかなかった。板を履いて屈伸したり、板を立てて股の裏をのばしたり、板を背中に付けて股の前をのばしたり...どれも板をつけてやる体操しか頭に思い浮かばない。そんなことできないので、とりあえず屈伸、アキレス腱のばしなど普通の準備体操をする。

次に何をやろうか決まらないまま、体操が終わってしまった。そこで、スキースクールから渡された練習メニューを思い出す。片足にスキーを履いて歩くというのがあった。それをやる。当然つまらない。みんなつまらなそうだ。僕が初めてスキーを履いたとき、こんなことやっただろうか?

まず、プルークを教えたいので、かに歩きの練習をする。初めてスキーをしたとき、かに歩きを散々やって、ヘトヘトになったのをよく覚えている。一歩踏み出すごとに下に滑っていたが、なんとかこなせた。いよいよプルーク。「ハの字」にすれば止まる事を説明する。転び方も教えたが、なかなかうまく立てないようだった。

レンタルスキーのインストラクター

初心者に教えるとなると、板を踏まれる可能性が高い。大切な自分の板が傷だらけの姿になってしまうのは忍びない。スキースクールで貸してくれるそうなので、自分の板は持って行かなかった。「あまり良い板ではないですが」という説明だったが、まあ自由に滑るわけでもないから、それでいいと思った。

僕:「自分の板を持ってこなかったので、貸してもらえますか?」
スクールの人:「何センチがいいですか?」
僕:「カービングでなければ、180位のありますか」
スクールの人:「じゃぁ、この板使ってください。」

見ると、ピンク色の古〜い板。よく見ると、板の両端にエッジらしきものが昔付いていた形跡がある。板の反りは全くない。ぺったんこ。「ワックス? 何それ」と言っている滑走面。そして、これまた古くてダサーいビンディングが付いている。つま先を止める方は、Y字型をしている。とにかく格好悪いボロ板だったが、これしかないので仕方がない。

僕:「ストックも持ってきてないのですが...」
スクールの人:「入り口にたくさんかけてありますから、どれでも好きなの持っていってください。」

どれどれ ... 好きなストックなんて、1本もなーい!!

どれも、大きな雪の形をした水色のリングが付いていて、持ちづらいグリップも水色、長さの変えられない黒いストラップ、シャフトは銀色のアルミ。昔のレンタルストックの象徴とでも言えるようなストック。どうしてこんなでかいリングを付けるか不思議なくらい。これまた、ダサダサ。

こんな板とストック。んもぅ、とにかっっっくひどい。ひどすぎ。泣きたくなるほど。

レンタルでこんな板を出された記憶もない。生徒の方は、レンタル屋の板で、ずっと良い板。

こんな板とストックで教えているインストラクターなど見たことがない。しかも、そんなおかしなインストラクターを僕自身がやろうとしているのだから、悲しいこと、この上ない。トホホ。。。

リアエントリー

リアエントリーのブーツ。ロボット型の昔のヤツ。レンタルの定番。

そして今日、とうとう僕は見てしまった!!

なななナナンと、白いリアエントリーで滑るインストラクターを!!!

(もちろん、それは僕ではない。僕はボロ板を借りていたが、ブーツは自分のを履いていた。念のため)

アルバイトとはいえ、スキーのインストラクターです。もうちょっと格好よく行きましょうヨ。

そんなところに、ワックス?

借りたボロ板、滑らないと思った。やっぱり滑らなかった。滑るわけがない。滑走面を見ると、雪がびっしり。板の手入れをしないとどうなるか、ボロ板は体を張って教えてくれた。(教えてくれなくていいのだが。)

雪が降った。おそらく、もっと滑らなくなるだろう。スクールの校長が固形のワックスを出してきた。他のインストラクターが塗っている。コルクで擦ったりなんてしない。ただ塗りつけるだけ。

そして、またまた見てしまった!

なななななナント!! 固形ワックスを板の表に塗っている人を!!!

僕:(笑いとあきれをこらえながら)「そこに塗っても意味ないんじゃないですか?」
インストラクターAさん:「雪が表面に付かないように」

そんなところにワックス塗る人、見たことも聞いたこともない。ワックスは滑走面の水分量を最適にして、良く滑るようにするためのもの。 それに、もし表に塗っておいたとしても、滑走面みたいに擦れるわけではないから、雪が付くだろう。板の表面に雪を付けたくなかったら、板を外に出して冷やしておけばいいだけなのに。

インストラクターAさん:「塗っておくと、雪がつかなくていいですよ。」
僕:「僕は、ゲレンデに板おきっぱなしだからいいです。」
僕の内心:「あんなボロ板、表に雪が付いて、どんな板だか、わからなくなってしまった方がよっぽどいい。」

トレンド?

生徒の人数が増える。アルバイトのインストラクターも増える。ボロ板の需要が急増する。

ちょどいい長さの板が見つからない人がいた。

インストラクターBさん:「これじゃあ、短いんじゃないですか。」
インストラクターCさん:「大丈夫それで」
インストラクターBさん:「だって140cmしかないですよ」(Bさんの身長170cm)
インストラクターCさん:「最近、短いのが流行ってるだろ。」

それって、カービング板での話では? カービング板は、短くても大丈夫だから、短くしてあるのではなかったかな。 もちろん、そのレンタルのボロ板はカービング板である訳がない。

インストラクターBさんが苦戦したのは言うまでもない。

ココアとコーンスープ

昨日、疲れて戻ると、ココアのいい匂いがした。生徒がカウンターに集まってココアを飲んでいる。 匂いに誘われて、飲みたくなった。生徒のためのココアだが、もらって飲んだ。

あのいい匂いから得た期待を完全に裏切るには十分すぎるほどのまずさだった。

Dさん:「日によって、ココアとか、コーンスープとか出しているんですよ。」

今日、疲れて戻ると、コーンスープのいい匂いがした。生徒がカウンターに集まってスープを飲んでいる。 匂いに誘われて、恐ろしくなった。飲むものか。


2000年2月3日 (木) ボロ板インストラクター
日光湯元スキー場 (栃木県) 滑走日数 通算 84日
天気:雪 アイスバーンあり
ゲレンデ:リフト待ち行列長し

昨日着たスキースクールのウエアは、薄手だったから寒かった。いつもシャツとウエア2枚だけで滑っていて、吹雪いても顔以外が寒いと思ったことはなかった。スキーであんなに寒い思いをしたのは初めてだった。晴れているから幾分暖かいだろうが、初級者を教えるときはあまり動かないので寒くなる。寒いのはもう御免なので、持っていった自分のウエアを着る。あったかーい。

先日買ったばかりのサングラスをかけていく。ゴーグルよりも周囲がよく見えるし、軽いし、顔にぴったりくっついていないので快適だ。やっぱり買ってよかった。

ボルキィー

インストラクターDさん:(僕が借りた板を見て)「ボルキィー」
僕: (何? ボロ木?)
インストラクターDさん:(再び)「ボルキィー」

「確かにボロだが、心材は木なのか?」なんて考えた。
が、違っていた。Dさんは、板に"Volkl" と書いてあるのを見て、「ボルキー」と言ったのだった。「フォルクル」って読むの!!



2000年2月4日 (金) コーチ
日光湯元スキー場 (栃木県) 滑走日数 通算 85日
天気:晴れ アイスバーンあり
ゲレンデ:リフト待ち行列長し



2000年2月1?日 ホットワックス

ずっと滑っていない。帰ってきて、玄関のドアを開けると、ブーツがある。 「スキーに行きたい」と言っている。階段を上ったところにスキーが立てかけてある。 「滑りたい」と言っている。部屋にはいると、ウエアが掛かっている。 「雪に会いたい」と言っている。

「僕だって、我慢しているんだよ。卒論が終わったら思いっきり滑れるから、 もう少し辛抱しようね。」

こんな時は、板の手入れでもして、気を紛らわそうかと考える。 この前、エクストリームにベースワックスを塗ったから、剥がして、滑走用ワックスを塗っておくことにした。

ホットワックスを剥がすのは、初めてだ。玄関に新聞紙を敷いて、スクレーパーで余分なワックスを剥がす。たくさんのカスが出る。その後、ブラシで擦ると、さらに余分なワックスが取れる。

カサカサになりかけた滑走面が、ワックスで潤った。乾燥でかさついた手に、ハンドクリームを塗って潤った時のようだ。

上から、滑走用ワックスを塗っておいた。これを剥がすときは、滑るとき。それまで、じっくり染み込んでおくれ。

さて、終わったので片づける。新聞紙を丸めて、掃除機をかけたのだが、飛び散ったワックスのカスがスリッパに踏まれて、床にこびりついている。ブラシで擦ったり、雑巾で拭いたりしたが、取れるどころか、床に染み込んでしまった。

「まぁ、ワックスを床に塗ったんだから、良しとするか。」

ところが、スリッパに踏まれ、ワックスが薄くのばされて、ツルツルよく滑る玄関になってしまった。

「さすが、スキー用ワックス。よく滑る。」なんて、感心している場合ではない。


2000年2月15日 (火) 山へ行けないときはSSAWS
SSAWS (千葉県) 滑走日数 1日 通算86日
天気:晴れ
ゲレンデ:高校生多し

卒論発表の準備が一段落して、今日は休み。ずっとスキーに行っていないので、行きたい。 今日行かないと、またしばらく行けないかも。ガーラへ日帰りで行って来ようか。でも高い。 こういうときはSSAWS。雪のある季節には行きたくなかったが、とにかく滑りたくて仕方がないので急いで準備して出かける。

「冬のSSAWSは混んでいるのだろうか?」「練習する人が多いかも。」などと考えながら駐車場へ入る。

「なぁ〜んだ。ガラガラじゃん。これなら滑り放題!」

中にはいると、何だが騒がしい。ゲレンデを見ると、高校生がたくさん。「彼らは、車でなく電車で来るのか。」(やられた。)

いつもは、緩いイエローコースを滑るのだが、あまりにも混んでいたので、レッドコースを滑った。 こちらはガラガラで思いっきり滑ることができた。

でも、SSAWSの雪はよくない。もう、ずっと降っていなくて、汚れていて、でも久々に気温が下がった春の雪といった感じだ。滑り終わって板の裏を見ると、圧雪車の排ガスがこびりついてしまって真っ黒。それに、なぜか細かい傷が付いている。

冬だから、山に行きたいなぁ。



2000年2月18日 (金) 卒論発表

手袋を持った。帽子も持った。スキーもストックも... 今日は卒論発表。 発表後の準備は万端、忘れ物なし。研究室へ行く。

「な、なにその荷物は?」

「終わったらスキーに行くんだ。もう、やっと行ける日が来たよ。」

卒論発表は、僕の発表前にノートパソコンがハングアップしたり、 プロジェクタが故障したりというアクシデントにも見舞われたが、なんとか完了。 打ち上げの後、いつもスキーに連れて行ってくれる先輩の車でスキー場へ直行!  スキーの予定だけはしっかり立てられるんだよなぁ。


2000年2月19日 (土) やっぱりスキーはいいですね
かぐら・みつまた (新潟県) 滑走日数 1日 通算87日
天気:晴れ パウダーたっぷり
ゲレンデ:リフト待ちほとんどなし

んもぅ、ず〜っっとスキーに行っていなかったので、うれしくて、うれしくて。 ロープウエーを上がった、みつまたですでに、いい雪たっぷり。上のかぐらはもっといい雪。フォーほっほっっ最高! というほど最高。

休日なのだが、リフト待ちはほとんどなく、快適に滑ることができる。 昨日たくさん雪が降った。かぐらは広いから、圧雪しきれず、深雪がたくさんある。 股までつかって滑る。板が深く沈んでしまうと大変だ。ストックを付いてみても、何の抵抗もなく手のところまで刺さってしまう。雪まみれになって楽しめた。

1時過ぎに昼食をとった。さすが休日、レストランは凄い混みようだった。 席がないので、食べ終わっているテーブルの前で待つ。なかなか席を立ってくれず、20分も待った。 もう少し思いやりをもって欲しいなぁ。

午後になると、かぐらメインコースは、こぶだらけ。上手な人にこぶの滑り方を教えてもらったが、 足を延ばしながらこぶを削ることができない。今後の課題だ。

今回も先輩のマンションに泊めてもらう。スキー以外にも楽しみにしていることがある... 魚沼産こしひかり。なべで温まりながら、真っ白いご飯をほおばる。やっぱりスキーはいいですね。


2000年2月20日 (土) ショートターン
岩原 (新潟県) 滑走日数 1日 通算88日
天気:曇り 案外いい雪(下は水っぽかった)
ゲレンデ:リフト待ちほとんどなし

昨晩は飲んで寝るのが遅かったせいで、今日は11時頃に出発した。近くの岩原で滑る。

朝食が遅かったので、昼食は採らず、3時にコーヒーとケーキの休憩を入れた。 ブーツの話になった。僕のブーツも、だんだん緩くなってきてしまった。新しかったときは、履くのにかなり苦労したのだが、もっときついブーツを買うべきだったのか。来シーズンまでに新しいブーツを買わねばと思っていたところだ。一緒に行ったIさんは、新しいブーツを履いている。「いくらだと思う?」かなり高そうだった。「10万円?」 いや、「18万円」 すごい。ブーツの値段が、ノートパソコンと同じだなんて。 でも、足にぴったり合うようにしてもらっていて、快適だそうだ。きちんとした店で買えば、合わないところを直してくれるという。僕も、今度ブーツを買うときは、ブーツ屋で買おうと思う。(もう少しお手頃価格のを)

斜面が広いので、大回りばかりしていた。Iさんに、「ストックをもっと前に出した方がいいよ。」 とアドバイスをもらった。すると、ストックを持つ位置が気になって、他がうまくいかない。

大回りがあまりにも気持ちよかったが、我慢して小回りの練習をした。 またストックが気になって、足がうまく動いていない。一つの癖を直すだけで大変だ。 一つ一つ直していって、無意識のうちにできるようにしたい。連続して小回りで滑ると、息が切れてくる。 もっと効率的な滑りができるようにしたい。いろいろ気にして滑ると、スキーは本当に難しい。

帰りは、渋滞に巻き込まれ、下道を通った。にもかかわらず、こちらでも渋滞に遭ってしまった。 休日だったので、終電に間に合わなくなり、Hさんの家にまたもや泊めてもらった。



1999年2月25日 (金) スキー保険

1月に苗場で衝突事故を起こしてしまった。幸い、ケガはなかったが、 事故を起こさないよう十分気をつけなければならない。

スキーやスノーボードは、結構スピードが出る。にもかかわらず、ゲレンデに規則は無く、 あるのはマナーだけだと言ってもいい。道路交通法などない、無法地帯だ。

もし事故を起こしたり、事故に巻き込まれた時に備えて、スキー保険に入ることにした。 近くの保険代理店で4000円ほどで1年間加入することができた。スキー場だけでなく、スキーのために家を出てから、帰ってくるまでに起こった事故に対して保険が効く。



2000年2月28日 (月)
志賀高原 丸池、蓮池、ジャイアント、ぶな平、高天ヶ原(長野県) 滑走日数 1日 通算89日
天気:吹雪 新雪たっぷり
ゲレンデ:ガラガラ



2000年2月29日 (火)
志賀高原 熊ノ湯、横手山(長野県) 滑走日数 1日 通算90日
天気:吹雪 深雪
ゲレンデ:ガラガラ

焼額山へ行くつもりで出発したが、バスに乗り遅れてしまった。次のバスに乗ると、横手山方面へ 行くバスだった。戻るのには時間がかかるので、熊ノ湯と横手山で滑ることにした。



2000年3月1日(水) 帰りたくないけど
志賀高原 (長野県) 滑走日数 1日 通算91日
天気:晴れ 新雪たっぷり
ゲレンデ:ガラガラ

2日間雪が降り通しだったのだが、今日はスッキリ晴れて、最高の天気になった。 雪もたっぷりなので、文句無い



2000年3月6日(月) 北海道初スキー
名寄ピヤシリ (北海道) 滑走日数 1日 通算92日
天気:晴れ アイスバーン
ゲレンデ:独占状態

大学の今年のスキー教室は、北海道へ行くと聞いて、 ニセコか?ルスツか?サホロか?どこへ行くのだろうかと思っていたら、 「名寄ピヤシリ」という知らないスキー場に行くことがわかった。 全国スキー場ガイドを見ると、本の後ろのローカルスキー場の中で紹介されていた。

ペアリフト3基、シングル1基で、FIS公認のダウンヒルコースがあるらしい。 毎年志賀高原へ行っているので、「こんな小さなスキー場でやるのか」とがっかりもした。 が、僕がスキーに填ったのはスキー教室のためだったので、今年も迷わず参加した。

飛行機でスキーに行くなど初めてだ。5日間なので、エクストリームでも遊びたいと思い、 板2本とブーツなどの鞄全て宅急便で送ってしまった。 送料が往復で1万円にもなると、「送料だけで1日余計に滑れてしまう」などと考えてしまう。

朝4時半に起きて羽田空港へ向かった。1時間半ほどで旭川に到着。ここから名寄までは、 バスで2時間半ほどかかる。車窓を眺めると、さすが北海道。

名寄では、もう2週間ほど雪が降っていないという。思っていたよりずっと雪が少ない。 気温が低いせいで、2週間も降っていない割には、いい雪だ。 しかし、せっかく北海道まで来たのに、「こんなガリガリでは菅平と一緒じゃないか」 と思ってしまう。


2000年3月7日(火) さすが北海道
名寄ピヤシリ (北海道) 滑走日数 1日 通算93日
天気:晴れ 雪 アイスバーンの上に深雪が載っている
ゲレンデ:独占状態

「あ〜ぁ。これだったら、志賀の方がいいのに。」なんて、昨日は思っていたが、 昨晩雪が降ったお陰で、今日は気持ちよく滑れそう。

集合時間より少し早く出て、足慣らしをすることにした。 僕より前に出た Sさんが滑ってきて、「この雪、いいよー」と興奮している。 リフトに急ぐ。圧雪はされていない。アイスバーンにフカフカの新雪が積もっている。 ゲレンデ端のまだ誰も滑っていない雪を戴くことにした。おぉこれはいい。 1晩でここまで変わるとは、すごい。ただ、踏み込むと昨日まで顔を出していた アイスバーンに板が到達してしまい、ジョリっ という感触が来てしまうので、 なるべく上澄みのおいしい雪だけを楽しんだ。


2000年3月8日(水) 深雪
名寄ピヤシリ (北海道) 滑走日数 1日 通算94日
天気:晴れ 雪 新雪
ゲレンデ:独占状態

昨晩、また雪が降り続いた。今日は昨日よりさらにいいコンディションになっているはず。 部屋からゲレンデを見ると、きれいに圧雪されたルイジアナバーンが広がっている。 これはもう、早く行ってシュプールを残すしかない。

「荒らされないうちに、急げ」Sさんと朝一のゲレンデへ向かった。 3人目だった。「遅かったか」と思いきや、前の2人は上のリフトへ向かっていった。 1番乗りでだ。Sさんはゲレンデの左、僕は右側に大回りのシュプールを残す。 きれいに整地されたいい雪の上を大回りでシュプールを残すなど、滅多にできないことだろう。 ゲレンデは、大きく回っても、2人のシュプールが重ならないほど十分な横幅がある。 これはもう、いいようのないほど気持ちいい。 ゲレンデに2本だけあるシュプールを眺め、満足だった。


2000年3月9日(木) タイムレース
名寄ピヤシリ (北海道) 滑走日数 1日 通算95日
天気:晴れ 雪 新雪
ゲレンデ:自衛隊と寡占状態



2000年3月10日(金) 来年も
名寄ピヤシリ (北海道) 滑走日数 1日 通算96日
天気:晴れ 新雪
ゲレンデ:独占状態




1999年3月18日 ロ技研スキー
蔵王 (山形県) 滑走日数 1日 通算97日
天気:晴れ 雪あり
ゲレンデ:休日にしては空いていた



1999年3月19日 ロ技研スキー
蔵王 (山形県) 滑走日数 1日 通算98日
天気:晴れ 雪あり
ゲレンデ:休日にしては空いていた



1999年3月20日 ロ技研スキー
蔵王 (山形県) 滑走日数 1日 (0.5) 通算99日
天気:ガスのち晴れのち雹 雪あり
ゲレンデ:休日にしては空いていた





1999年4月29日 春の神保町

暖かい。いや暑い。もう夏になってしまったのか? 半袖でもいいくらいだ。

暑くなったくらいでスキーを忘れるような僕ではない。SSAWSのシーズンが始まるから、その準備をしなければ。3ヶ月ほど前に眼鏡からコンタクトレンズに移行したので、スキーをするときには風が目に当たらないようにしなければならない。前回SSAWSへ行ったときは、サングラスをしていたのだが、SSAWSでサングラスでは、暗い。サングラスをかけてナイターを滑っているようなものだ。そこで、ほとんど透明なサングラスを買いに神保町のスキー街に行った。

「今年はまだ雪があるし、ゴールデンウィークに春スキーへ行く人がいるだろうから、スキー用具もまだ売っているはず。」というのは見当違い。神保町は、すっかりテニス&サーフィン&サイクリングのムードに包まれていた。「神保町はスキーの街だと信じていたのに、ずいぶん素っ気ないのね。」スキー売り場が上の階に追いやられて細々と売っている店が何軒かあった程度だ。「今年は雪がたっぷり。まだまだ滑れます!」なぁんて看板を出している店もあった。シーズン中は大にぎわいだった通りの店もシャッターが降りている。それを見ると寂しいが、「店の店員がスキーに行っているのだろう。」と解釈する。

さて、サングラスは...というと、サイクリングのコーナーにいいものを見つけたのだが。だが。シーズン中に大量に置いてあって、値引きがされて、手にとって掛けることもできたサングラスが、今では照明付きの立派なショーケースに並べられて高い値段が付いている。「これ、もっと安かったのに」と思うと、買う気など起きなかった。シーズン中に全部買っておかないとダメなんだねぇ。でも、ワックスと靴下なんかは買ってあるからよかった。




1999年5月1日 スキー100日記念
SSAWS (千葉県) 滑走日数 1日 通算100日
天気: SSAWSの新雪
ゲレンデ:リフト待ちなし、大回りもできるゲレンデ。

1999/2000シーズンも終わり、SSAWSのシーズンになった。前回から1ヶ月以上滑っていなかったので、ずいぶんストレスが貯まってしまった。滑りたかったのだが、SSAWSが2週間休みだったのだから仕方がない。しかし、その間に雪を25%入れ替えたり、照明を増設したりして、ずいぶん環境がよくなった。

ようやく、滑れる日ができた。そして、今日は僕のスキー100日記念日になった。 何日滑ったか記録している人など、あまりいないだろうなぁ。いつもうまい人ばかり滑っていて、近寄り難かったポールコースを初めて滑った。思ったよりも楽に滑れたのは、上達したせいなのか。

雪が新しくなったお陰で、ずいぶん滑りやすかった。いつもは洗剤の混ざった雪のようで、キレがない? というか、まとわりついてくるような感じがしていたのだが、今日はそんなことなかった。滑って板の裏を見てもきれいだった。(いつもは圧雪車の煤らしきモノがついて真っ黒になっていた)

SSAWSへ行くと、一人で滑っているせいか、ほとんど休まず滑りどうしになってしまうのだが、今日も例外ではなかった。空いていたこともあり、大回りが気持ちよかった。「小回りも」ということで、やったのだが、どうも左右対称にターンができない。いつも右足が外足になる、左ターンのほうが右よりもうまく出来ているのだが、今日は特に右ターンの出来が悪い。目線は真下(正面)を向いて進んでいるのだが、体が左を向いたまま降りているように感じる。そのうちに左足が痛くなってきた。「そろそろかも?」と思っていたのだが、ブーツの替え時なのかもしれない。

久々に滑って、スッキリした。



2000年5月8日 ブーツ選び

今履いているブーツを買ったときには、「レンタルと比べものにならないほどいい」と思っていた。だが、今では全体的に緩く、中で足が動いてしまうほどだ。足が動かないようにバックルを最大に締めると、足の甲に当たる部分が出来て痛い。また、直立しているにもかかわらず、左足が曲がっているように感じる。2年しか履いていないのに、合わなくなってしまったのは、選び方が悪かったのかもしれない。

まだ使えそうなのだが、痛さに耐えられないので、思い切って買うことにした。

一緒にスキーに行ったIさんが紹介してくれた、お茶の水のOスポーツへ行った。Iさんのブーツは18万円もしたそうで、快適だと言っていたが、僕は18万円も出せない。しかし、中敷き(インソール)を入れると、うまく踏めるようになるそうなので、「インソールを入れて足に合うようにしてもらって、8万円くらいでなんとか買えないかな。」というつもりで行った。

こんな時期だから、ブーツがあるのか? もし合うものがなかったら、今までのブーツでしばらく我慢するしかない。来シーズン用のブーツが入ってくるのは、6月20日あたりだと言われた。いまは、ニューモデルの一部が展示されている。せっかく行ったのだから、足裏の圧力分布を測ってもらった。コンピュータに接続された圧力センサの上に乗ると、体重が足の裏のどこにかかっているのか、サーモグラフィーのように表示され、圧のかかり方が一目瞭然だ。ペタ足なのがよくわかる。親指の付け根を踏めなかったのも気になっていた。かかとに体重が乗りすぎている。「インソール作った方が絶対いいですよ」と店員さん。

合うものがあるかどうかわからないが、とりあえずブーツを履いてみることに。まず、足の長さを実測する。25.0cm だった。 26.0cmの靴履いているので、案外小さいことに驚いた。「じゃあ、これはどうですか?」店員さんがブーツを持ってきてくれた。ずいぶん小さく感じる。「こんなにきつくていいのか?」でも、足全体にしっかりフィットする。今までのブーツが大きすぎたのだ。「ちょっと、ここがきついです。」「これは?」こっちの方が全体的にきついな。1分ほど履いていると「あれ、そんなにきつくないなぁ。」

結局、REXXAMのFZ-3が一番足に合った。「これは今年のですから、今日作って持っていけますよ。」 「6月中旬まで待つと、もっと合うのが入りますか?」「うーん。L●NGも合わなかったし、これが一番お客さんの足に合うと思います。」結局、今日買うことになった。

インソールを作ってもらう。厚めのゴムのようなものでできた靴底をオーブンであたためる。 僕は、堅めのスポンジがついた台に乗った。どうやら、そのスポンジの形がミソらしい。足の裏に適切に力が掛かるようになっているようだ。「チ〜ン」とオーブンが鳴って、柔らかくなった靴底をその台の上に載せ、その上から僕が乗る。台には手すりがついていて、それを上に引っ張るようにして足の裏に力が掛ける。 親指の付け根あたりが踏めないので、その部分がうまく当たる形になるよう、親指を上げる。

5分から10分くらいだろう。ようやく靴底が冷えて形が決まったようだ。冷却スプレーをかけて温度を完全に下げる。

インソールの仕上げと、シェルを直してもらう必要があるので、5日後に取りに行くことにした。



2000年5月13日 新しいブーツ

いよいよ、新しいブーツを取りに行く。「できていますよ。インソールも入れてあるので、履いてみてください。」インソールが入り、中底が厚くなっているせいか、まえよりもきつくなっている気がする。 ぴったりしていていい。シェル出ししてもらったところもあるのだが、見たところ変わっているのかわからない。この前、初めてこのブーツを履いたとき、今までのブーツとあまりにも違い、その違いに感動してたので、インソールが入ったことによる違いはあまり感じなかった。

しばらく履いて、また圧力センサに乗り、片足で立ってみる。内側に力が入るようになっている。 「ここに力が入るようにしたかったのです。」確かに、土踏まずのあたりに圧力がかかっていることを図が示している。これがインソールの効果なのか。違いがよくわからないのは、僕の技量が足りないからなのだろう。

「もし、調子が悪いところがありましたら、持ってきてください。合うまで何度でも直しますから。」という心強いお言葉。次の水曜日が楽しみだ。



2000年5月17日 新しいブーツの調子は
SSAWS (千葉県) 滑走日数 1日 通算101日
天気: SSAWSの新雪
ゲレンデ:この時期にしては混んでいる。が、リフト待ちは全くない程度。

いよいよ新しいブーツを持ってSSAWSへ出陣。営業時間が変わって、水曜日は1日中スキーになった。その1日スキーに始めていく日でもある。

営業開始11時の少し前に到着した。リフト券売り場に行列ができていたので、車の中で着替えて行った。すると、さっきまで券売り場の前にあった行列がなくなっていて、今度は入り口の方に行列ができている。券を買って行列の後につくことにする。と、思うと、その行列は入り口の方に並んでいるのではなく、券を買うために並んでいたのだった。僕は、何も知らずに券を買う行列に割り込んでしまったのだ。

並んでいた人たちには、申し訳ないことをしてしまった。SSAWSの係員がちょっと声をかけてくれれば、よかったのに。

ウエアを着て中に入ったので、ゲレンデへ出たのは早く、ほとんど人が出ていなかった。昨晩降った(いや、降らせた)新雪が残っているところもあり、SSAWSのこれほど静かな時間を見られるとは思ってもいなかった。しかし、10分か20分ほどでいつものSSAWSゲレンデへと急変していった。

さて、ブーツは? 「これ、いい!いい!!」もうただそれだけ感じた。前のブーツの2,3倍の値段だったが、その値段に納得する以上に満足できた。今まで力が入らなかったところに力が入り、踏めるようになった。



2000年5月24日 忘れ物?
SSAWS (千葉県) 滑走日数 1日 通算102日
天気: SSAWSの雪

なんだかうまくすべれなかった。

いつも夢中で滑ってしまう。滑り終わってゲレンデを出ると、急に空気が暖かくなるので、ボケッとする。さっさと着替え、荷物を鞄に詰め込んで帰る。 帰りの運転には特に気をつけるようにしている。運転を終えて家に着くと、安心してさらにぼーっとする。

すぐに夕食を取って寝たいところだが、板を拭いたりインナーブーツを取り出したり、道具の片づけをする。 着替えも鞄から出す。あれっ、靴下が片方ない。鞄の中に残っているのかも。ない。それとも、車の中か。ここにもない。

きっとボーっとしていたから、今頃SSAWSのロッカールームに残っているのだろう。

それは、ちょっとだけいい靴下だったので、がっかりした。

が、翌朝その靴下は発見された。食堂のテーブルの下から。犯人は、
こいつだった。

SSAWSから帰ってくると、玄関まで迎えに来てくれるのだが、僕はすぐにスキー用具の片づけを始めてあまりかまってやらないから、きっと焼き餅を焼いたのだろう。



2000年6月7日 右腕、上がらず
SSAWS (千葉県) 滑走日数 1日 通算103日
天気: SSAWSの雪

空いたレッドコースで大回り。気持ちよく滑っていたのだが、終了近くで疲れていたのか、いきなり大転倒。 右腕を打ち付けてしまい、アタタタ。結構痛かった。

気を取り直して... と思ったのだが、腕が上がらない。あれれ、どうしたのか、我が右腕よ。 かなりまずい怪我をしてしまったことを直感した。 左腕で右腕を持ち上げると、全く痛くないのだが、その左腕を放すと肩に激痛が走る。

しばらくすれば、直るかもよ? なんて自分を励ましつつ、再びリフトに乗ってみたものの、上に着いてもやはり痛い。 どうにも、腕が上がらない。

今日に限ってエクストリームとピュアカーブ2本の板を持ってきてしまったものだから、駐車場まで運ぶのも大変で、 なんとか車を走らせることはできたが、右手でウィンカーを出す度に悲鳴を上げていた。

あ〜ぁ、やっちゃったよ。しばらくスキーに行けないのが一番悲しい。翌日、整骨院へ行った。

腕を上げる筋肉と骨とを結ぶ「肩板」が炎症をおこしていて、完治するには結構時間がかかるらしい。 スキーではよくある怪我だそうだ。

「こう言うのも、なんですが、骨折の方が早く治るんですよ。」と先生。いっそのこと、ボキッといってしまった方が良かったのだろうが...

これほど早くスキー保険を利用することになろうとは。おとなしく治療に専念します。



2000年9月12日 肩復活! 3ヶ月ぶり
SSAWS (千葉県) 滑走日数 1日 通算104日
天気: SSAWSの雪

肩が治る=スキーに行ける

ということで、少しでもはやく治そうと右腕をかばっていたのだが、右腕の先には右手がついているわけで、(←当たり前) 利き手なのでどうしても使ってしまうのです。左手だけでキーボードを打つと、信じられないほど打つのが遅いし、マウスも右手だし、 とにかく痛みが治まる1月くらいの間、大変だった。

そのあとも、腕を上げられない状態が続いて、結局治るまで2ヶ月以上かかってしまった。

「もういいでしょう」というお許しを先生からもらって、SSAWSへGo!

うれしい。でも、事故現場であるレッドコースを滑ると前より慎重になった。安全第一で滑ることにしよう。



2000年9月25日
SSAWS (千葉県) 滑走日数 1日 通算105日
天気: SSAWSの雪








振り返ってみると

目標だった2級に合格し、もっと上達したいと板を買って、ホットワックスも始めて、 インストラクターのアルバイトもして、ブーツも買って、完全にスキー人間になってしまった。 目標は、もちろん1級。 (2001.3)

滑走日数:38日(山28日+SSAWS 10日)




(C) Ishijima Seiichiro
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