中学2年。僕の回りにスキーをする人などいない。小学校の時、「スキーに行った」なんて言っていた友達がいたなー。などと思い出すくらいだ。「スキーなど僕には関係ない」という人間だ。
ところが、学校のスキー教室があることを母が知った。スキー教室があるということは、僕も聞いていたのだが、「関係ないや」ということで忘れていた。
母:「スキー教室あるじゃないの。行きなさいよ」
僕:「どうして?」
母:「どうしてって、良いじゃないのスキーなんて! 母さん雪好きだわ。」
(母は雪が大好き。降ってくると「積もらないかなぁー」などと言って、積もると子供のように外に出て、雪だるまなどを作るほど雪が好きな人なのだ。)
僕:「うーん。じゃ行こうかな」 あまり乗り気ではなかったのです。
スキーに行くとなると、板などは借りるとしても、ウエア、ゴーグルなどを買わなければなりません。といっても、何を買って良いのか知らない。母が友人に聞いて、初めて何を揃えればいいのか解ったのだ。
デパートのスポーツ用品店でウエアなどを買う。
(今思うと、それほど大きくないデパートでもスキー用品を売っていて、当時はスキーブームだったのかもしれません。)
全部親が買ってくれたのだが、自分の小遣い何ヶ月分にも相当する大金が、たった数日間スキーをするために出ていくが信じられなかった。
そして、今日は初スキー。初めての夜行バスで少々眠気が残っていた。
まず、スキーウエアに着替えてレンタルのブーツを選ぶ。レンタル定番の白いリアエントリーのブーツです。「大きい?」なんて聞かれたって、どうなのかよくわからない。履くと、歩きにくいことこの上ない。階段なんて、転びそうだ。
若い男の先生に教わる。いよいよ外に出てスキーを履く。履くだけでも苦労した記憶がある。
まずは、かに歩きの練習... という感じで教わった。転び方も教わって、リフトに乗る。
もちろん回数券。法坂第3リフトというシングルリフトが、僕のスキー初リフトだった。乗るのに思ったより苦労しなかったが、「降りるのを失敗すると恥ずかしいな」なんて思っていたりした。
が、何度かリフトを止めた。(ずいぶんご迷惑をかけました。と今になって思います)
プルークで止まる練習をして、その日は終わった。
かに歩きをたくさんやって、すごく疲れた。帰るまでに何とか滑れるようになりそうだな。
2000.1.23 思い出して作文