在宅勤務

米国ではSOHO(スモールオフィス、ホームオフィス)という勤務形態が流行っているようですが、どういうわけか僕も数年前から自宅で仕事をしています。それまで十印というマニュアル制作会社に勤めていたのですが、知り合いの知り合いから誘われ、在宅でマニュアル制作関連の仕事をするようになったわけです。そのころ子供が生まれたので、家にいられることは僕としては大変好都合だったという事情もありました。

しかし、家で仕事することは、いい面ばかりではないということにすぐに気づきました。ついついパソコンでゲームをしたり、眠くなればごろりと横になったりと、好きなようにふるまえるわけですから、なかなか仕事も進まない。会社で集まって仕事をするというのは、なかなかよくできた仕組みなのかもしれません。一仕事終えて、じゃあ一杯飲みにいこうかという楽しみがなくなったのも辛い。

ものごとには、必ずいい面もあれば悪い面もある−−おばあちゃんのこの言葉が思い出されます。

1995年某日

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